動作周波数の高いCPUやハイエンドなGPUを搭載して自作PCを使っていながら、使用しているソフトが長年使っている古いソフトだと、性能を活かしきれていない。
古いソフトだとパワーが出ない……
↑シングルスレッドまでしか対応していなかったりと、古いソフトだとCPU使用率も数パーセント。こんなんじゃ、ぜんっぜんダメ! もっとイジめ…もとい、もっと頑張らせたくなっちゃうのよね。
せっかくのマルチスレッドもほとんど使っていないと意味がないじゃないか~~~~!!! 余裕のある子を見るとついつい可愛がってみたくなるのが人間のサガというもの(えっ違う?)。ということで、CPUのスレッドをフルフルに使うソフトはどれなのか、いろいろ試してみたぞ。
ソフトによってはCPU使用率が100%に
↑せっかくの高性能マシンなら、マルチスレッドをフルに使って、超高速処理できるものの方が幸せですよね。
まずは、比較的PCパワーが必要な動画変換ソフトでCPU使用率と変換速度、画質をチェック。メジャーなペガシスの『TMPGEnc Video Mastering Works 5』とサイバーリンクの『MediaEspresso 6.5』を使って、1440×1080ドット、12MbpsのMPEG動画を、1280×720ドット、2MbpsのH.264動画に変換してみた結果は以下のとおり。
画質のチェックはココ
↑動画の静止画を切り抜いて拡大して、芝生のディテールやサッカーボールの模様を確認。
変換速度と画質をチェック
↑ソフトの設定にもよるのであくまで参考値だが、CPU使用率は両方とも80%以上を使っていたが、変換速度はTMPGEncよりMediaEspressoの方が4倍速かった。しかし、変換速度が遅かったTMPGEncの方が、画像の細部のつぶれが少なく、若干画質がよかった。
さらに、普段よく使う解凍・圧縮ソフトでマルチスレッドに対応しているキューブ・ソフトの『CubeICE』を使って圧縮速度をチェック。
スレッド数を変えて速度をチェック!
↑設定したスレッド数に応じて、CPU使用率が5分の1、圧縮速度も2倍以上異なり、当然だがマルチスレッドの方が処理速度は高速だった。
以上の結果から、マルチスレッドのCPUを搭載した高性能PCを使っているなら、当然マルチスレッド対応でCPU使用率が高く、効率よく処理できるソフトを使った方が、快適になるということがわかった。
4月26日発売の自作増刊には、さらに複数のソフトを使って、細かい検証結果を掲載しているので、もっと詳しく知りたい人はぜひ手に取ってみてください。
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