ウィンドウズ8の代表的な特徴といえば“高速起動”、つまりFastBoot対応だ、というのは有名な話。けれどウィンドウズ7においても実は起動が速くなっていたという事実にはお気づきだろうか!
トラを被った自作マニアのジサトラメンバーも実際に検証に及ぶまではWindows8特有の機能だと思っていたわけですが、実際にマザーボードのFastBoot設定のオンオフを切り替えて計測してみるとあら不思議! 以下の結果に。
↑どんな環境でも3秒ほど縮んでますね! ん? 8と7で短縮幅は同じではないですか!
結果から見てわかるのはまずWindows8の起動が速い、UEFIモードでインストールした8はさらに速い、ということなんですが、7でも短縮していてその幅はOSの違いに関係なく一緒だったということですね。つまりマザーボード単独で速くなる機能が備わっていることになります。
ASUSに取材した内容とともに起動高速化には大きく3つのポイントがあることがわかりました。
●マザーボードのUEFIからFastBoot設定にすることでのスピードアップ(OSを問わない)
●シャットダウン時にディスクに設定を保存するWindows8による高速化(BIOSモードでも速い8の特性)
●さらに8はUEFI ROMの専用領域に設定を残せさらに速くなる(UEFIモードでインストールした8&UEFIの状態)
つまりFastBootの詳細はあまり知られておらず、「8とUEFIの組み合わせがないと高速起動は使えない」というイメージが先行して広まったのではないか、ということなんです。使えないのではなく、「7でも使えるが8のほうがより速くなる」が正解だったんですねー。
↑ちなみにASRockマザーなどにはFastBootをさらにかっとばす「Ultra Fast」なんて設定もあります。USBなどの周辺の初期化を限界までパスして起動させるモードで、さらに起動が速く、起動中はUEFI設定画面に入れないほどになります。
現行のZ77マザーボードならUEFIのアップデートでFastBootはだいたいサポートされていますんで、8以前に自作した7ユーザーは一度UEFI画面の設定でFastBootを試してみてください!
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