週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

週アス×マウスコラボの最強ノートを発売、スペックの「キモ」はココだ!

2013年04月08日 15時00分更新

『シムシティ』だとか『クライシス3』だとか、今年になって超絶グラフィックのゲームがガンガン登場しましたが、皆さんはどんなPCでプレイしてますか? 私はこれまでデスクトップPC至上主義を唱えてきましたが、最近の高性能ゲーミングノートも気になって「究極のゲーミングノートとは何か」と常々妄想していたんですね。

 と、そこへ舞い込んできたのが国内屈指のPCメーカー「マウスコンピューター」さんが今年創立20周年を迎えて、われわれ週アスとコラボレーションした記念モデルを出したい! というオファー。

 編集部で激論につぐ激論、マウスコンピューターの担当さんとも交渉に交渉を重ねて、週アスならではの究極のゲーミングノートを完成させました!

週アスが練りに練った構成はコレだ!

NEXTGEAR-NOTE i770SA3-ASCII

『NEXTGEAR-NOTE i770SA3-ASCII
●実売価格 15万円

<SPEC>
OS Windows 8(64ビット)
CPU Core i7-3630QM (3.4GHz)
メモリー 8GB DDR3 PC3-12800
ストレージ SSD(mSATA) 128GB+SSD 250GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
グラフィック NVIDIA GeForce GTX670MX(3GB)
ディスプレー 15.6インチ(1920×1080ドット)
通信機能 802.11b/g/n、Bluetooth4.0
インターフェース USB3.0×3、USB2.0×1、DVI-I、DisplayPort、HDMI出力ほか
バッテリー駆動時間 約3.5時間
本体サイズ/重量 374(W)×264(D)×44(H)mm/約3.16kg
付属品 Mad Catz Cyborg R.A.T. 5 Gaming Mouse 5600dpi
※Windows 7 HomePremium(64ビット)モデルもあり

2013年4月30日追記 4月30日より、付属マウスが、より高性能な『R.A.T. 7 Gaming Mouse 6400dpi 日本語版 MC-RAT7R2』に無償アップグレードされます。

 15.6インチ液晶を採用した『NEXTGEAR-NOTE  i770』シリーズがベースになっています。
フルHD液晶やパワーのあるCore i7みたいなスペックはゲーミングノートとして「あって当たり前」なのです。

 しかも、マウスコンピューターさんに頼み込んで、この構成でジャスト15万円というのも見逃せません!(本来は15万円オーバー)

 そして、CPUや価格の他にも、こだわり抜いたポイントがあります。
 

mSATA+SSDの構成が当然でしょ!

 週アスコラボモデルのキモになるのは「ストレージ」! ほとんどのPCは高速起動のSSD+大容量のHDDという無難な構成を選択しがちなんですが、週アスは妥協しません。OSに128GBのmSATA SSD、さらに250GBのSSDという構成にしました。

SSDを搭載

 その理由は最近のノートPCはOS+アプリ用に128GB位のSSDを使うのが主流ですが、最新ゲームを4~5本入れると残量が心もとなくなります。そして、仕方なく別ドライブにゲームを……、という結果になるんですが、ここでHDDにゲームをインストールさせるようだと、今度はゲームの起動が遅くなってしまいます。
 

 ですが両方ともSSDにすれば、どっちのSSDにゲームをインストールしてもサクサク読み込めます。後でちょっと検証しますが、HDDだけの構成よりも3倍も読み込み時間が速いんですよ! マップ読み込みが遅くてゲーム気分が萎えちゃった、なんて心配はありません。

128GB SSDでは容量が……
↑128MBのSSDにゲーム5本プラスよく使う実用系アプリを2本入れたら、容量が! これにセーブデータや自分の書類とか入れたら、もうキツキツです。そこでSSD+SSD構成にして余裕を持たせたい。

ゲーミングノートとしてGPUもマウスもこだわってます

 そしてもうひとつ、絶対に譲れなかったのが高性能GPU『GeForce GTX670MX』の搭載。これを使いたいがためにベースマシンとしてこのノートを選んだと言っても過言じゃありません。いくらSSDで読み込みスピードを稼いでも、肝心のGPUスペックが弱いとゲームになりませんからね! もちろん世の中にはもっと強力なGPUもありますが、価格とかを考えるとこれがゲーミングノートとしてのベストバランスな選択です。
 

 そして、週アスコラボモデルではゲーミングマウスが標準で付いてきます! 色々試してみた結果、Mad Catzの『Cyborg R.A.T. 5』を選び出しました。凄くモビルスーツっぽい受け狙いのマウスに見えますが、4000dpiの高解像度レーザーエンジンを搭載した超実力派です。
 

Mad Catz Cyborg R.A.T. 5 Gaming Mouse 5600dpi

 選定の理由は手とのフィット感が(見た目の割に)高いこと。パームレスト部は持ち方や手の大きさに合わせ収縮できるほか、本体後部のバラストで重量調整も可能です。さらに誤爆しやすいホイール傾け機構のかわりに、横専用ホイールを搭載しているとか、押し込んでいる間だけ感度が下がって微調整しやすくなる「スナイパーボタン」の装備とか、ゲームの操作をいかに快適にするかを考えたマウスです。
 もちろん本体との接続はあえてワイヤード。ゲーム中に電池切れで死亡するリスクのあるワイヤレスマウスじゃダメなんですっ!
 

重量級ゲームもここまで動く!

 では週アスコラボモデルの実力を実ゲームでチェックしてみましょう。まずはちょっと古めですが『バトルフィールド3』でテストしてみます。解像度は1920×1080ドット、画質は「最高」と、1段下の「高」設定の2パターンを試してみます。キャンペーン4面開始時のシークエンスを『Fraps』で計測しました。
 

バトルフィールド3 結果

 最高画質でもソロプレイは可能ですが、ちょっと引っかかるためマルチプレイでは30fps以上キープできる「高」設定にするのがよい感じです。4段階あるうちの上から2番目に描き込む設定なので、正直なところ画面を止めて比較しない限り判りません。

 

 続いては最新作『シムシティ』に挑戦してみます。デスクトップでも1枚2万円超のグラボが必要なだけに、かなりヘビーな戦いになりそうです。解像度は1920×1080ドット、全ての設定を最高にした(フィルターは“ニュートラル”)状態と、「高」設定+フィルターなし設定の状態(設定は“低/中/高”の3段階メイン、一部設定は4段階目の“最高”が入ります)に設定。入門ガイドの都市の上をカメラで飛び回りながら『Fraps』で測定してみます。

シムシティ 結果

 さすが最新重量級だけあって数値があまり出ませんが、視線を左右に振る時にカクッとくるだけでズームや前後左右移動はさほど辛くありません。15万円のゲーミングノートでここまで出るなら上々です。あとは影やアンチエイリアスを切ればもうちょっと快適になるでしょう。

 

 最後に『バイオハザード6』と新生『FF14』の公式ベンチのスコアーもチェックします。どちらも解像度は1920×1080ドットで計測しています。

バイオハザード6ベンチ結果
FF XⅣベンチ結果

 画面の描画を見る限り初期設定が最高画質な『バイオハザード6』だとちょっと下げが良い印象でしたが、どちらのゲームも快適に遊び込めそうな性能を出してくれます。
 

mSATA+SSDの効果はバツグン

 ゲームのパフォーマンスが良好ということがわかったところで、週アスコラボモデル最大のポイントダブルSSDの快適さに迫ってみましょう。ここでは『バトルフィールド3』のシングルプレイ用のセーブデータの読み込み時間を計測します。計測に仕様した設定は先ほどのベンチと同じで、ゲームのタイトル画面から4面開始時のセーブポイントを読み込み、描画が始まるまでの時間をストップウォッチで計測しました。
 比較対象として、ストレージ以外は同じ構成のノートと2.5インチHDD(ST500LM012)を準備。mSATAにOS、HDDにゲームというパターンと、Windows8とバトルフィールド3を全てHDD内にセットアップした状態も計測しました。

バトルフィールド3 読み込みテスト

 3Dゲームのデータ読み込み待ちは読み込んだデータをメモリー上に展開する作業があるため、ある一定以上ストレージが速くなると頭打ちになります。今回もゲームのファイルを起動用のmSATA SSDと週アスが特別に選んだSSDの両方に入れてみましたが、凄く違うという感じはありませんでした。HDDにゲーム本体を限りは、ロード時間が一気に3倍近くに長くなることがわかりました。
 

 参考までに、『CrystalDiskMark』を使った内蔵SSDの速度比較を載せておきます。mSATA SSDよりも週アスが追加した『SSD 840』の方が2倍近く高速です。

mSATA 128GB
mSATA 128GB 読み書き速度
SSD(SSD840)250GB
SSD 250GB 読み書き速度

最強ゲーミングノートは普段使いでも超快適なのだ!

 というわけでマウスコンピューター20周年記念の週アスコラボモデルは、PCゲームを快適に楽しむための要素がこれでもかという程詰め込まれていることがわかりました。ノートサイズにまとめる必要があるためデスクトップ機に比べるとやや性能が控えめになっていますが、最新ゲームをスミズミまで十分楽しむことができるでしょう。

『PCMark7』ベンチ結果
↑総合ベンチ『PCMark7』のスコアー。SSDを使っているためかなり良いスコアーが出ています。

 そして「ゲームに最適なPCは普通に使っても快適」なことも重要なポイントです。SSDのみに絞った結果、どんな重量級アプリを突っ込んでも読み込み待ちの時間は最小限で済みます。CPUだって動画エンコ等が恐くないよう、しっかりとした論理8コアのCore i7を選びました。液晶の発色も良いため写真データの編集もいい感じです。
 

●関連サイト
マウスコンピューター20周年特設サイト
コラボモデルページ
マウスコンピューター
マウスの20周年週アスモデルはSSD2基の「死なないノート」!(ASCII.jp)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります