電力の使用状況をスマホから確認できる!
WiFi接続機能の搭載が最大の特徴
社会全体で電力に関する議論が活発になり、僕も自分が使用する電力について考える機会が増えました。これだけ電子機器や家電が普及した世の中で電力使用量を劇的に減らすのは難しいでしょうが、各個人でも意識を高める必要はあると思います。 今回、ご紹介する『パワーマネージャー B303-W』(以下、B303-W)は、いわゆる“スマートプラグ"と呼ばれる製品。室内のコンセントに本体を設置し、本体の差し込み口に機器のプラグを差すことで、その機器の消費電力などをリアルタイムで測定できます。
B303-W単体でも、定格電力1000ワットに対して何パーセントの電力が消費されているかという目安(4段階で表示)は確認可能。しかし、B303-Wの特徴は、WiFi接続機能の搭載により、専用アプリをインストールしたスマホからより詳細なデータを確認できることです。アプリはiOSとAndroidの両対応です。
B303-WのWiFi接続設定はPCから行なう。 |
また、今回は試せませんでしたが、PC用モニタリングソフトも近日登場予定。計測データを数値だけでなくグラフでも表示できるほか、データのエクセル出力にも対応。電力の使用状況を把握するだけにとどまらず、そのデータをさらに活用するのに役立ちそうです。
6項目の計測データがグラフで一覧表示され、わかりやすい。 |
電源のオン/オフ管理やスケジュール機能も搭載
スマホからのデータ確認のためには、まずB303-WとPCをUSBケーブルで接続し、設定を行ないます。といっても複雑な作業ではなく、セットアッププログラムを実行するだけ。あとは、無線ルーターからB303-Wに割り振られたIPアドレスをアプリに入力すれば準備は完了です。
アプリの画面もシンプル。データを確認できる項目は消費電力と積算電力量、積算電力料金、CO2排出量に加えて、電圧、電流、周波数、力率です。電力料金やCO2排出量は目安の数値ですが、これがあると節約意識が高まりますね。データの送信間隔は、1秒、10秒、30秒、60秒とプッシュから選択可能です。
消費電力や積算電力量、積算電力料金、CO2排出量などが一目瞭然。B303-Wの電源オン/オフもボタンひとつで管理できる。 |
また、アプリからボタンひとつでB303-Wの電源オン/オフを管理できるのも便利。スケジュール機能もあり、電源のオンとオフを自動で行なう時刻をそれぞれ設定できます。さらに、接続している機器が待機電力状態になると、自動的に電力をカットする設定も可能です。
実際に使ってみて感じたのは、スマホからデータを確認できる利点はやはり大きいということでした。また、アプリからの電源オン/オフで照明や電源タップの電源管理ができるのも便利ですね。電力使用に対する意識を手軽かつ確実に高めたい人にオススメです。
【レポーター加藤の目】
導入のしやすさが魅力節電意識が自然に高まる
家庭内エネルギー管理システム(HEMS)は高価でハードルが高いですが、B303-Wなら導入しやすいです。家庭だけでなく、店舗やオフィスで節電意識を高めるのにも向いています。
パワーマネージャーB303-W
●ステラグリーン
●実売価格 2万4000円前後(アプリは無料)
●本体サイズ 45(W)×37(D)×92(H)mm
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