AppleがiBookstore日本開始についてリリースを出し、講談社、角川書店、文藝春秋、学研、幻冬舎などの出版社の書籍販売を開始したと明らかにしました。下記がアップルが本日発表したニュースリリース原文になります。
【News Release】
Apple、iBookstoreを日本で提供開始
2013年3月6日、Appleは本日、iBookstoreを日本でオープンすることを発表し、講談社、角川書店、文藝春秋、学研、幻冬舎を含む、大手および独立系出版社の素晴らしい作品の数々を配信開始しました。iBookstoreでは、池波正太郎、赤川次郎、あさのあつこ、村上龍を始め、数多くの著名作家や新進気鋭の作家による幅広いセレクションの作品を揃えています。iBookstoreは、日本の読書愛好家の皆様にとってiPhone, iPad, iPod touchで本を探し、購入し、読む上での最良の方法を提供します。
「日本の出版社、作家の方々による幅広い作品の数々を揃えiBookstoreを日本で開始できることは大きな喜びです。引き込まれるような、インタラクティブな読書体験とiPad上での美しさを必ず気に入っていただけると確信しています」と、Appleのインターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデント、エディー・キューは述べています。
「この度、iBookstoreに私たちの本を提供できることを大変嬉しく思います」と、角川グループホールディングスの角川歴彦会長は述べています。「何よりも、iBookstoreを通じて読者の皆さまにiOSの端末だけで楽しめる、より幅広い読書体験をしていただけるのは素晴らしいことだと思っております。」
iBookstoreのユーザはiPadに最適化された豊富なセレクションの中から作品を選ぶことができます。村上龍の小説「空港にて」、「希望の国のエクソダス」、より深く物語の世界に入り込めるようにインタラクティブなメールが各章に盛り込まれた「心はあなたのもとに」といった限定作品を楽しむことができます。
「iBookstoreに作品を提供できることを、作家として、また20年来のAppleユーザとして、嬉しく思います。iBooksのスタートにより、私にとって、また新しい表現の可能性が広がるからです」と、作家で映画監督の村上龍氏は述べています。
「ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ」といった子供たちに広く愛されてきた本もインタラクティブな仕掛けやページめくり、音声などで新たな命を吹き込まれ、「トイスト-リ-3 ずっと おともだち」といった人気の作品では、自分の好きなペースで簡単に読み聞かせを楽しむことができます。
「紙の本として高く評価いただいている作品を、iBookstoreを通じて皆様にお届けでき大変嬉しく思います。中でも「ぴよちゃんのおはなしずかん おてがみきたよ」 は、音声、アニメーションとともに楽しく学べる双方向性を備えた魅力的なコンテンツに仕上げました」と、学研ホールディングス代表取締役社長宮原博昭氏は述べています。
iBookstoreでは料理研究家、石澤清美の「大好き!チーズケーキ」を始めとする料理本も簡単にレシピや材料を検索できたりとさらに便利になるほか、有川浩の「空飛ぶ広報室」、谷川流の「涼宮ハルヒの憂鬱」、冲方丁の「天地明察」を始めとするベストセラー小説、尾田栄一郎の「ONE PIECE」、ヤマザキマリの「テルマエ・ロマエ」、荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」を始めとする著名な漫画作品があります。荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」のカラー版PART 4はiBookstore限定での配信となります。
iBookstoreは、世界51カ国で提供されています。iBookstoreでは料理本、歴史書、伝記、絵本、児童書など、数百におよぶ様々なカテゴリーの本を楽しめ、無料の本を155ヶ国で提供しています。iPhone, iPad, iPod touch用のアプリケーションiBooksは世界で1億3000万回のダウンロード実績を誇っています。
Amazonに続きAppleが日本国内で電子書籍サービスを開始し、幾度となく叫ばれてきた「電子書籍元年」がいよいよ来た感がありますが、出版社独自系を含め電子書籍販売サービスが乱立しているというのはユーザーの正直な印象。iBookstoreスタートを歓迎しつつ、長く信頼して付き合える電子書籍販売サービスを見極めたいところです。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります