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いまどきのスマホネイティブ小学生が、タブレットで授業に挑戦!

 2月14日、東京都の筑波大学附属小学校にて、初等教育研究会のひとつとして、タブレットを活用した公開授業が行なわれた。

体験したのは、筑波大附属小の1年生約40人。iPadやAndroidタブレットを使い、ヤフーが提供する子ども向けの図鑑サービス『Yahoo!きっず図鑑』から植物や動物の名前を調べて、しりとりを完成させるという内容。

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↑授業に用いられた機器は、iPad3やiPad mini、MEDIAS TABなど、最新のタブレット約30台。

 タブレットをさわったことがある、あるいは知っている子どもは約1割だったが、特に操作の説明がなくても、ためらいなくタッチで操作をしていたのが印象的だった。また、困っている友達に「こうやるんだよ」と教えあったり、ふたりで画面をのぞき込み、相談しあう姿も見られた。

 授業の最後に、Facetimeを使い、六本木のYahoo!本社にいるYahoo!きっずのマスコットキャラクター“ちょボット”くんと、子どもたちがチャットで会話を行なった。最初はリアルタイムで映像が流れていることがピンとこなかった子どもたち。その後、プロジェクターの画面に自分たちがうつると、カメラであることを理解し、iPadに向かい一生懸命に手をふっていた。

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体験授業をした小学一年生を受けもつ、筑波大附属小学校の西村徳行教諭は「タブレットを使った授業は初めてでしたが、画面を通して、子どもたちがコミュニケーションを取りあっていたのが良かったですね。まるで、図書館で一緒に本を読むような感覚で、情報の共有をしていました。みんな、とてもいい表情、笑顔で楽しんでいたのは、いい授業の証拠です。こういった機会がもててよかった」と手ごたえを話してくれた。

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公開授業が行なわれたのは、現在校舎内に建設中の『未来の教室(フューチャースクール)』。無線LANや、電子黒板、プロジェクターなどを設置し、最新のITやPC機器を体験できる。音楽室を改造し、6月の完成をめざし現在準備を行なっているとのこと。

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 ITやスマホの普及による子どもたちへの影響が危惧される一方で、教育の現場では、いかにそれらのガジェットを活用していくかが試行錯誤されている。今回の公開授業では、子どもたちが本のようにタブレットを使いこなしていたのが印象に残った。今後、どのように勉強や日常にデジタルガジェットを取り入れていくのか。その答えは、スマホネイティブの子どもたちが教えてくれるかもしれないと感じた授業だった。

●関連サイト Yahoo!きっず図鑑

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