週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ドコモ春モデルの隠れた本命『Optimus G Pro』動画レビュー

2013年01月22日 17時30分更新

クアッド端末がスタンダードに
Optimus G Pro L-04E

 ほとんどの機種がクアッドコアを採用したドコモ春モデル。ですが、全ての機種でそのパワーの恩恵を受けられるのでしょうか?

今回注目したのは『Optimus G pro L-04E』
Optimus G Pro L-04E

 今回私が注目したのは、『Nexus 4』を開発したLGエレクトロニクスの最新モデルである『Optimus G Pro L-04E』。『Optimus G L-01E』に続く同社のクアッドコア搭載フラッグシップということで、本日のドコモ社長のプレゼンテーションを聞いてもっとも気になっていました。

 クアッドコアCPU『APQ8064』を搭載したスマホは数あれど、CPUクロックが1.7GHzなのは『Optimus G Pro L-04E』だけなのです。LGエレクトロニクスの方が「ウチだけが1.7GHz動作です。定格外のオーバークロックではありません」と話していました。

まずはベンチマークを見てみましょう。今回はサクッと『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』、『Quadrant Standard Edition』を実行してみました。

『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』
Optimus G Pro L-04E
スコア:14899
『Quadrant Standard Edition』
Optimus G Pro L-04E
スコア:4964

 『Optimus G L-01E』で竹子が計測した際、『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』が11610、『Quadrant Standard Edition』が6297でした。前者は向上していますが、後者のベンチマークスコアは下がっていますね。まあ、まだ試作機ですし、タスクをすべて終了したとは言え、多くの報道陣が触ったあとに実施したベンチマークなので、今回はあくまでも参考値として受け止めましょう。実機をLGエレクトロニクスから借りられたタイミングで改めて追試します。

 ベンチマークだけでは実使用感はわからないので、ホーム画面とブラウザーの挙動を動画に撮影してみました。じっくりとご覧ください。

Optimus G pro L-04E:ホーム画面・ブラウザー挙動

 注目してほしいのは後半のブラウザーの挙動です。どんなに速くスクロールさせても、はっきりと視認できるコマ落ちは発生していません。前半のホーム画面のヌルヌルした動きといい、指に吸い付くような操作感と相まって、使用感で不満を感じることはなさそうです。

 さて、どんなに早く画面が動いても、どんなに画面が高解像度でも、それらを生かしたユーザーインターフェースがなければ無意味。LGエレクトロニクスがクアッドコアのあり余るプロセッサーパワーを有効活用するために提供する機能のひとつが“Q Slide 2.0”です。

マルチタスクの進化版“Q Slide 2.0”
Optimus G Pro L-04E

 AndroidはマルチタスクOSですが、基本的にはフル画面表示でアプリケーションが動作します。しかし“Q Slide 2.0”は専用アプリ(動画プレーヤー、ブラウザー、カレンダー、電卓)を、画面内にポップアップウインドーとして表示できるのです。

ポップアップウインドーを2つまで
Optimus G Pro L-04E

 同時に表示できるポップアップウインドーは2つまでですが、うしろに表示しているアプリケーションを含めれば同時に3つのアプリケーションを利用できるので非常に便利。どう便利なのかは、下記の動画をご覧ください。

Optimus G pro L-04E:Q Slide 2.0デモ

 “Q Slide 2.0”のスゴイところは、ポップアップウインドーの透明度を変更できることと、ウインドーサイズを変えられること。上の動画を撮ったあと、しばらく“Q Slide 2.0”を試してみましたが、一度使ったら手放せませんね。現時点では、動画プレーヤー、ブラウザー、カレンダー、電卓アプリの4つだけですが、メーラー、TwitterやFacebookのクライアントなどもぜひリリースしてほしいところです。

 これ以外にも『Optimus G Pro L-04E』の魅力は盛りだくさん。以降は、フォトギャラリー形式で魅惑のポイントをご紹介しますね。

Optimus G Pro L-04E
↑背面が曲面を帯びたデザインになっており、前モデルの『L-01E』よりぐっとシックな仕上がりです。ホワイトとブラックモデルがありますが、せっかく優美なフォルムなので、膨張色であるホワイトモデルがオススメです。
Optimus G Pro L-04E
↑ホームボタンが物理ボタンになりました。ホームボタンあるなしで、電源オンのしやすさは雲泥の差。物理ホームボタンを廃止する端末が多いなか、あえて物理ボタンを用意したLGエレクトロニクスの判断を支持します。
Optimus G Pro L-04E
↑従来の同社のディスプレーでは、Cover Glass、ITO Film 1、ITO Film 2、Air Gap、LCDという5層から構成されていましたが、本製品ではCover GlassとLCDの2層で構成。カバーガラスにタッチセンサーを一体化することで、画面をじかに触っているかのような感覚を実現しているとのこと。
Optimus G Pro L-04E
↑標準で同梱するのがこのスタンド。ブラックモデルにはブラック、ホワイトモデルにはホワイトのスタンドが付属しています。しかし、これはただのスタンドではありません。
Optimus G Pro L-04E
↑実は充電もできるスタンドなんですね。接点型のスタンドより着脱性は落ちますが、卓上の省スペース充電スタンドとして便利に使えそうです。
Optimus G Pro L-04E
↑日本語入力アプリは画面端に寄せられます。5インチの大画面スマートフォンで片手で文字入力する際の必須装備と言えるでしょう。
Optimus G Pro L-04E
↑ストラップホールがあります。おっちょこちょいなワタシには実に重要な装備です。
Optimus G Pro L-04E
↑“LG Tag+”が2枚付いてきます。“ICタグ・バーコードリーダー”で情報を書き込み可能で、たとえば電話番号を登録しておいて名刺代わりに使ったり、“マイタグ”として特定のアクションを実行させることができます。たとえばWiFiをオンにするというアクションを登録した“LG Tag+”をベッドサイドに貼っておけば、その上に『Optimus G pro L-04E』を置くだけで、自動的にWiFiをオンにできるわけです。
Optimus G Pro L-04E
↑本製品の赤外線機能は、データ規格のIrDAだけでなく、リモコン規格のIrRCもサポートしています。日本国内のAV機器ならほとんどそのまま利用可能とのこと。通知バーからそのまま操作できる利便性もいいですね。

 さて、最後に一番のアピールポイントをご紹介します。

3000mAh大容量バッテリー搭載!
Optimus G Pro L-04E

 それはドコモ春スマホ最大容量の3000mAhバッテリーです。クアッドコア、フルHDディスプレー、そして必需品になったテザリングと、最新スマホはより多くの電力を消費するようになっています。にもかかわらず、ドコモ春スマホのなかで二番目に大容量なモデルでも、その容量は2420mAh。スマホ単体で、起床時から帰宅時まで無充電で利用できるドコモ春スマホは『Optimus G Pro L-04E』だけかもしれませんよ。

OS Android 4.1
通信 LTE(下り100Mbps/上り37.5Mbps)/3G
ディスプレー 5インチ(1080×1920ドット、440ppi)
CPU APQ8064(1.7GHz、クアッドコア)
メモリー(RAM) 2GB
内蔵ストレージ 32GB
カメラ 1320画素(インカメラ240万画素)
バッテリー容量 3000mAh
サイズ/重量 約70(W)×10(D)×139(H)mm/約160g
おサイフ
ワンセグ
赤外線通信
防水/防じん ─/─
テザリング

 

Optimus G Pro L-04E
メーカー:LGエレクトロニクス
キャリア:ドコモ
発売日:4月上旬発売予定
予想実売価格:2万円台後半

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります