クアッド端末がスタンダードに |
ほとんどの機種がクアッドコアを採用したドコモ春モデル。ですが、全ての機種でそのパワーの恩恵を受けられるのでしょうか?
今回注目したのは『Optimus G pro L-04E』 |
今回私が注目したのは、『Nexus 4』を開発したLGエレクトロニクスの最新モデルである『Optimus G Pro L-04E』。『Optimus G L-01E』に続く同社のクアッドコア搭載フラッグシップということで、本日のドコモ社長のプレゼンテーションを聞いてもっとも気になっていました。
クアッドコアCPU『APQ8064』を搭載したスマホは数あれど、CPUクロックが1.7GHzなのは『Optimus G Pro L-04E』だけなのです。LGエレクトロニクスの方が「ウチだけが1.7GHz動作です。定格外のオーバークロックではありません」と話していました。
まずはベンチマークを見てみましょう。今回はサクッと『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』、『Quadrant Standard Edition』を実行してみました。
『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』 |
スコア:14899 |
『Quadrant Standard Edition』 |
スコア:4964 |
『Optimus G L-01E』で竹子が計測した際、『AnTuTu 安兎兎ベンチマーク』が11610、『Quadrant Standard Edition』が6297でした。前者は向上していますが、後者のベンチマークスコアは下がっていますね。まあ、まだ試作機ですし、タスクをすべて終了したとは言え、多くの報道陣が触ったあとに実施したベンチマークなので、今回はあくまでも参考値として受け止めましょう。実機をLGエレクトロニクスから借りられたタイミングで改めて追試します。
ベンチマークだけでは実使用感はわからないので、ホーム画面とブラウザーの挙動を動画に撮影してみました。じっくりとご覧ください。
Optimus G pro L-04E:ホーム画面・ブラウザー挙動
注目してほしいのは後半のブラウザーの挙動です。どんなに速くスクロールさせても、はっきりと視認できるコマ落ちは発生していません。前半のホーム画面のヌルヌルした動きといい、指に吸い付くような操作感と相まって、使用感で不満を感じることはなさそうです。
さて、どんなに早く画面が動いても、どんなに画面が高解像度でも、それらを生かしたユーザーインターフェースがなければ無意味。LGエレクトロニクスがクアッドコアのあり余るプロセッサーパワーを有効活用するために提供する機能のひとつが“Q Slide 2.0”です。
マルチタスクの進化版“Q Slide 2.0” |
AndroidはマルチタスクOSですが、基本的にはフル画面表示でアプリケーションが動作します。しかし“Q Slide 2.0”は専用アプリ(動画プレーヤー、ブラウザー、カレンダー、電卓)を、画面内にポップアップウインドーとして表示できるのです。
ポップアップウインドーを2つまで |
同時に表示できるポップアップウインドーは2つまでですが、うしろに表示しているアプリケーションを含めれば同時に3つのアプリケーションを利用できるので非常に便利。どう便利なのかは、下記の動画をご覧ください。
Optimus G pro L-04E:Q Slide 2.0デモ
“Q Slide 2.0”のスゴイところは、ポップアップウインドーの透明度を変更できることと、ウインドーサイズを変えられること。上の動画を撮ったあと、しばらく“Q Slide 2.0”を試してみましたが、一度使ったら手放せませんね。現時点では、動画プレーヤー、ブラウザー、カレンダー、電卓アプリの4つだけですが、メーラー、TwitterやFacebookのクライアントなどもぜひリリースしてほしいところです。
これ以外にも『Optimus G Pro L-04E』の魅力は盛りだくさん。以降は、フォトギャラリー形式で魅惑のポイントをご紹介しますね。
↑背面が曲面を帯びたデザインになっており、前モデルの『L-01E』よりぐっとシックな仕上がりです。ホワイトとブラックモデルがありますが、せっかく優美なフォルムなので、膨張色であるホワイトモデルがオススメです。 |
↑ホームボタンが物理ボタンになりました。ホームボタンあるなしで、電源オンのしやすさは雲泥の差。物理ホームボタンを廃止する端末が多いなか、あえて物理ボタンを用意したLGエレクトロニクスの判断を支持します。 |
↑従来の同社のディスプレーでは、Cover Glass、ITO Film 1、ITO Film 2、Air Gap、LCDという5層から構成されていましたが、本製品ではCover GlassとLCDの2層で構成。カバーガラスにタッチセンサーを一体化することで、画面をじかに触っているかのような感覚を実現しているとのこと。 |
↑標準で同梱するのがこのスタンド。ブラックモデルにはブラック、ホワイトモデルにはホワイトのスタンドが付属しています。しかし、これはただのスタンドではありません。 |
↑実は充電もできるスタンドなんですね。接点型のスタンドより着脱性は落ちますが、卓上の省スペース充電スタンドとして便利に使えそうです。 |
↑日本語入力アプリは画面端に寄せられます。5インチの大画面スマートフォンで片手で文字入力する際の必須装備と言えるでしょう。 |
↑ストラップホールがあります。おっちょこちょいなワタシには実に重要な装備です。 |
↑本製品の赤外線機能は、データ規格のIrDAだけでなく、リモコン規格のIrRCもサポートしています。日本国内のAV機器ならほとんどそのまま利用可能とのこと。通知バーからそのまま操作できる利便性もいいですね。 |
さて、最後に一番のアピールポイントをご紹介します。
3000mAh大容量バッテリー搭載! |
それはドコモ春スマホ最大容量の3000mAhバッテリーです。クアッドコア、フルHDディスプレー、そして必需品になったテザリングと、最新スマホはより多くの電力を消費するようになっています。にもかかわらず、ドコモ春スマホのなかで二番目に大容量なモデルでも、その容量は2420mAh。スマホ単体で、起床時から帰宅時まで無充電で利用できるドコモ春スマホは『Optimus G Pro L-04E』だけかもしれませんよ。
OS | Android 4.1 |
通信 | LTE(下り100Mbps/上り37.5Mbps)/3G |
ディスプレー | 5インチ(1080×1920ドット、440ppi) |
CPU | APQ8064(1.7GHz、クアッドコア) |
メモリー(RAM) | 2GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
カメラ | 1320画素(インカメラ240万画素) |
バッテリー容量 | 3000mAh |
サイズ/重量 | 約70(W)×10(D)×139(H)mm/約160g |
おサイフ | ○ |
ワンセグ | ○ |
赤外線通信 | ○ |
防水/防じん | ─/─ |
テザリング | ○ |
Optimus G Pro L-04E
メーカー:LGエレクトロニクス
キャリア:ドコモ
発売日:4月上旬発売予定
予想実売価格:2万円台後半
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