ラスベガスで開催されたCES2013、今年は出展企業の数が例年より増えたように感じます。スマートフォンの新製品はあまり数は多くなかったものの、世界中から集まった様々な企業から今回も面白い製品がたくさん展示されていました。そのなかでも筆者がいますぐ欲しいと思ったものをピックアップしてみました。
世界最薄スマホがAlcatelから! |
CES2013では大手メーカーが新製品の発表を行なっていましたが、“中手”とも言えるAlcatelは特にアナウンスはなし。ところが実は世界最薄のスマートフォン『One Touch Idol Ultra』をブースに展示していたんですよ。なおAlcatelは現在、中国TCLの一ブランドとして海外展開中。製品もTCLブースに置いてありました。
6.45ミリは確かに薄いわー |
どんなものか触ってみましたが、たしかに薄いですね。1年前にファーウェイが6.68ミリの最薄スマートフォン『Ascend P1 S』を発表しましたが、それからさらに0.23ミリも薄くなっています。これだけ薄いと胸ポケットに入れても膨らまないしパスポートと一緒に持ち歩いても邪魔にならない気がします。これは欲しいぞ!
あのポラロイドがケータイを出している? |
スマートフォン関連といえば、CES2013ではポラロイドがAndroid搭載のミラーレス一眼カメラ『iM1836』を発表しました。
Androidミラーレス、超小型、ネオクラシックも 気になるカメラ新製品まとめ:CES2013
でも筆者が気になったのは、ブースの奥にあったケータイコーナー。え? ポラロイドがケータイ出してる? 実はあれこれと出しているんですよ。
ポラロイドロゴの出るスマホに惚れた! |
当然これらの製品はポラロイドが作っているわけじゃなくOEMなのですが、5.3インチディスプレーモデルまであるのには驚き。しかもOSはAndroid 4.0で、当然3Gにも対応しています。ディスプレー解像度は恐らくかなり低いでしょうけど、ポラロイドのスマートフォンなんてレアですよね。うーんこれも欲しいなぁ。なおほかには5インチ、4.3インチ、3.5インチのモデルもあるとのことです。
なにやらカワイイLGのこのデバイスはナニ? |
ポラロイドブースにはほかにもZINKプリンター内蔵のデジカメなども展示されていましたが、CES2013会場ではZINKペーパー対応の製品も見られました。ちょっとキュートな雰囲気のこちらの製品。LGエレクトロニクスブースにあった『Pocket Photo』です。
NFC内蔵で、スマホからZINKペーパーに一発印刷 |
NFCを内蔵しているのでスマートフォンからワンタッチで印刷が行なえます。写真にはQRコードも同時印刷可能で、YouTubeやFacebookのリンクを埋め込むことができるとのこと。ただバッテリーは積んでいないようなのでAC駆動のみのようです。そのぶん本体は軽いので持ち運びも楽々。これまた欲しいです私。
USBなのにLTEルーターなWingle |
ところでアメリカでももうLTEが当たり前のものになっていますが、そのLTE関連で気になったのがファーウェイのUSBスティック。このままPCに挿せばモデムになりますが、WiFiを内蔵していて単体でもルーターとして使えます。イー・モバイルから出ている『GD03W』のLTE版、と言ったほうがわかりやすいかもしれません。まだ市販されていませんがFDD版、TD版どちらも出せるとのこと。私は3G対応のグローバル版を持っていますが、ホテルの部屋とかで結構便利なんですよね。LTE対応ってことでこれは発売されたらぜひ買わねば!
空中をディスプレーにしてしまう……しかもタッチ可能 |
ここからはちと近未来的なデバイスを。Displairのエアモニターは開発中の製品。なんと空中にモニターを投影して表示できてしまいます。しかも表示されるオブジェクトはタッチ操作も可能。写真がうまく撮影できないので興味ある人は同社のウェブで詳細をぜひ見てください。たぶん4~5年以内にまともに使える製品になるんじゃないかと思います。スタバで席に座りカバンからこのDisplairを取り出せば目の前に大画面が広がる! なかなか面白そうじゃありませんか?
オリンパスのHMD、これは今年出るでしょたぶん! |
一方こちらはすでにオリンパスから開発中との公式リリースが出ている超小型のウェアラブルディスプレー『MEG4.0』。その最新版に触れることができました。ディスプレー解像度はQVGAですが必要な情報をワイヤレスでいつも目元で見ることができるのはとても便利。しかもシースルー光学系を採用しているので屋外でも問題なく使えます。これはね、今年中に製品版が出るんじゃないでしょうか?
ついついスナイパーの目になってしまう(笑) |
せっかくなので装着したところを撮影してもらいましたが、この手の製品ってなんだかスナイパーにでもなった気分になっちゃうんですよね。なので目つきがちょっと鋭くなってしまいます。ちなみにこれをはめたほかの人の写真を見てみたところ、皆同じ表情をしていました。製品化されたらしばらくは街なかにこんな表情の人が増えちゃうかも(笑)。
空気清浄機はCPUとメモリーで選べ! |
さてCES2013には家電も多数展示されていました。これは見てわかるとおり空気清浄機で、韓国Moneual製です。冬が終わると花粉症の季節がやってきますし、空気清浄機が手放せない人も多いでしょう。そんなみなさんは空気清浄機を選ぶとき、どんな機能を気にするでしょうか? 花粉症対応はもちろん、フィルター能力だったり消費電力を確認するのが一般的? ではこのMoneual HC800C空気清浄機のスペックを見てみましょう。
WiFiも対応……ただの空気清浄機じゃなかった! |
スペック表によるとCPUは最新のインテル第3世代Core i、ストレージは64GBのSSDと1.5TBのHDD、そして7インチのタッチスクリーンモニター搭載。ってお前は空気清浄機じゃなかったのか? 実はこれ、同社の家電をつなぐホームサーバー機能も搭載しているのです。テレビやパソコンをこの空気清浄機とWiFiやギガビットイーサーネットでつなげば、HDD内に保存した写真や動画を見ることもできるわけ。空気清浄機を買えばサーバー不要……家電もそんな方向に向かおうとしているとは!
Android腕時計も出していた |
同社はほかにもホームネットワーク対応家電を展示していましたが、まもなく発売されるスマートケア用途の腕時計はなんとAndroid OS 4.0がベース。スマートフォンとつないでハンズフリー通話や緊急発信なども可能とのことです。中身がどこまでいじれるかわかりませんが、Android腕時計としてちょこっとカスタマイズできたら面白そうですねぇ。
やっぱ冷蔵庫にはEvernoteでしょ! |
そして最後はこちら。サムスンのやはりホームネットワーク対応の冷蔵庫ですが、最新モデルは扉のディスプレー部分で利用できるアプリにEvernoteが追加されました。てかいまや家電の展示コーナーにアプリアイコンも表示される時代なんですよ。
ラーメン食いながらEvernoteを使える |
Evernoteを使いたければスマートフォンでもタブレットでもいいじゃないですか。でも冷蔵庫の扉にディスプレーが付いていれば、台所でラーメン作って立ち食いしながらEvernoteを見ることができるわけですよ。両手ふさがっていても時たま箸を持つ手で画面をタッチするだけでオーケー。こんな機能いらない? でも気がついたら数年後は冷蔵庫の扉にディスプレー搭載が当たり前になっているかもしれませんよ。CES2013ではそんな製品が結構出ていましたから。
個人的に欲しかったのはコレね |
最後に個人的に欲しかったのは北米市場のみで売られているノキアのLumiaシリーズ。Verizon発売のLumia822はちょっと丸っこいデザインが個人的に好みです。Qiも乗っているしアメリカ用のスマートフォンとしていつか入手したいんですよねえー。なおノキアはCES2013にはブースを出していませんでしたが、来年はぜひ復活してほしいところ。てなことで来年のCES2014もいまから楽しみにしている筆者なのです。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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