●キヤノン WiFi搭載の小型カメラ『PowerShot N』
正方形のWiFi内蔵小型デジカメ。ボタンがほぼなく、サイズがスマートフォンの半分程度。まさに手のひらに隠れる大きさだ。1210万画素で背面液晶は2.8インチ(タッチ対応)。米国では4月発売で価格は299.99ドル。
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面白そうだと思って近づいてきた人が大抵、口にするのが「えーっと……どうやって使うの?」(私も同じことを係員に聞いた。)。初見では、側面にある電源が、ボディーに一体化して見えてなかなか発見できない(押しにくいわけではない)。
そして、係員に電源を入れてもらって、「えーと……どうやって使うの?(2回目)」。オートフォーカスなのだが、ズームやシャッターボタンが見当たらないためだ。これは、レンズ周囲のベゼル部分を左右にスライドさせたり、押し込んだりして行なう。
デジカメは、たいていどんな製品でもシャッターがついているから、撮る点で迷うことはあまりない。本機の場合は、この小ささとボタンを極力排した美しさを狙った操作系ということだろう。実際、デザインはとても美しく、カメラというよりはガジェットぽさがある。
↑5インチスマートフォン(HTC J butterfly)との比較。非常に大きなスマートフォンと比較してるように見えてしまうが、小さいのはカメラのほう。 |
↑こんな風に、カラフルなオプションのカバーも発売されるようだ。こういうところもガジェット的。 |
↑小型機ながら、背面の液晶はチルトできる。方向を検知して上下左右、撮影する方向を気にせず撮れるので、小ささを活かして極端なローアングルにしたり、背伸びしてハイアングルで撮る、といったような自由な撮影が可能。 |
●ポラロイド “ポラドロイド”と呼びたいAndroidミラーレスデジカメ『iM1836』
ミラーレス+Androidという話題性の強い製品のわりに、ほかのカメラに混じってごく普通に展示されていた。センサーはCMOS1800万画素、動画は1080p撮影に対応。液晶は3.5インチ。レンズ部分はアダプターによってマイクロフォーサーズマウントに変換できる。搭載するAndroidは4.1(Jellybean)。当然、WiFi内蔵だ。1月〜3月発売予定で価格は399ドル。
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デジタル一眼の美しい写真と、Androidのユニークなソフトウェア群でデジカメがどう変わるか? と期待して触ったのだが、残念ながら展示機はバッテリーが減ると非常に不安定になるようで、アプリ一覧画面を撮影するのがせいいっぱいだった。
ただし、PlayStoreが存在することは確認できたので、Instagramをはじめとする写真アプリをインストールして楽しんだり、撮影後、即アップロードしたりといったことはできそうだ。
↑拡大が面で見て頂くとわかるが、一番左の列の下から2番目がGoogle PlayStoreアイコンになっている。なぜかAngryBirdsもインストールされていたが、どの程度のレスポンスで遊べるのかは不明。 |
●ペンタックスリコー ネオクラシックカメラ『MX-1』
『高級コンデジ』などと呼ばれたりもする、クラシックっぽさを残したコンパクトデジカメ。カラーはブラックとシルバーの2色展開だ。価格は499.95ドル、2月発売予定。
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ダイヤモンドカットされた上部の金属部分のヘリや、シボ加工されたボディーなど、非常に質感高い仕上がり。このコンパクトデジカメ+ネオクラシックのジャンルは、スマホにおされる小型デジカメ市場のなかでも好調だと言われる。富士フイルムのXシリーズ以外の、手軽に買える選択肢が増えるのはユーザーにとってもうれしい。F1.8と明るいレンズを採用する点も、気軽な室内撮りに多用されるコンパクト機として実用性が高い。
●富士フイルム 2機種の新型ネオクラシック機を投入
ヒット作をビッグマイナーチェンジさせた上位機『X100S』
昨年発売され、一時期は好調につき生産が追いつかない状況となることもあったX100Sの、満を持しての新型後継機。写真のシルバーのほかブラックモデルも用意する。国内発表もされており、予想実売価格は12万8000円前後。2月16日発売予定。
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基本はマイナーチェンジだが、センサーを新開発のX-Trans CMOS IIセンサーに変更。フルサイズ並みの解像感と低ノイズ性実現したという。
またEVFの解像度が従来の144万から236万に大幅微細化しているのもポイント。クラス世界最速をうたう、位相差AFとコントラストAFを自動的に使い分けるハイブリッドAFなど、中身は別モノという仕上がり。新旧比較はできない状態だったのでフォーカスの速度向上は語れないが、期待して良さそうな仕上がりだ。
入門向けのネオクラシック機『X20』
従来のX10の後継機で、外観はそのままだが内部を大幅ブラッシュアップした新型。予想実売価格は6万5000円前後で2月16日発売予定。
こちらはX100Sとは違い位相差AFのみだが、世界最速0.06秒と、位相差AFでのシャッタースピードではX100Sよりも速いという。光学ファインダー上に情報を重ね合わせて表示するアドバンスド光学ファインダーなど、X100Sに近いこだわりの仕様も入っている(ただし、ハイブリッドファインダーではないのでEVF表示はできない)。
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