2013年1月7日、2013 International CES開催直前のラスベガスで開かれた関連イベントが『Digital Experience』です。
米Pepcom主催による、CES本体とは直接関係ない報道関係者向けのイベントですが、場所的にもタイミング的にもCESの取材に訪れた人々をターゲットにした、一種のサテライトイベントとなっています。
↑会場は、大部屋に各社のブースが並んでいるイメージ。アルコールを含むドリンクを片手に、飲み食いしながらざっくばらんに取材できる雰囲気です。 |
■サムスン
1月7日に開催されたCES2013のプレスイベントのなかで、一番人気だったのがサムスンです。なんとカンファレンス開始3時間前から行列ができるほどの人気ぶりで、他社のプレスイベントを“捨てて”、サムスンの会場に並んだ報道関係者も少なくなかったとか。
ところが、Digital Experience会場には当日発表したばかりのノートPCやデジタルカメラがズラリと並んでいました。満員でプレスイベント会場に入れなかった筆者も、実機にゆっくり触れることができました。
↑Digital Experienceのサムスンブース。当日発表したばかりの新機種が並んだ。 |
↑サムスンの『Series 7 Chronos』。15.6インチのフルHD画面に、Radeon HD 8870Mによる外部グラフィックスが特徴。 |
↑サムスンの『Series 7 Ultra』。13.3インチのウルトラブックで、こちらもフルHD画面。重量1.6キロ未満、厚さ18ミリ未満。LTE通信にも対応する。 |
↑既存の超薄型ウルトラブック『Series 9』も、フルHDモデルが登場。ただし展示機はまだHD+(1600×900ドット)ディスプレーだった。 |
■HP
出展企業のなかには、CES自体には出展せず、Digital Experienceのようなサテライトイベントのみ出展することにより、メディア関係者向けに限定して製品を展示する企業もいくつかあります。HPもそのなかの一社で、2013年の第1四半期に発売予定というWindows8対応PCや周辺機器を多数展示していました。
特に注目が高かったのは、スイーベルタイプのヒンジによりディスプレーが回転して、タブレットに変形する『EliteBook Revolve』や、最新のAtomプラットフォーム“Clover Trai”を採用したタブレット『ElitePad 900』です。
↑HPの『EliteBook Revolve』。11.6インチのディスプレーは横方向に回転して、倒すとタブレットになる。ヒンジの回転には見た目以上の安定感がある。 |
↑HPの『ElitePad 900』。Clover Trailを搭載するビジネス向けタブレット。『ENVY x2』のタブレット部分と似ているが、コネクターに互換性はなし。 |
↑HPのUSBディスプレー『U160』。15.6インチで1366×768ドットというスペックで、持ち運びに便利なスタンド兼ケースが付属。USB 2.0接続のため、転送速度的にフルHDは無理とのこと。 |
■レノボ
CES Unveiledで人気だったレノボも、Digital Experienceに出展していました。展示内容はほぼ同じ。ただしこちらはCES Unveiledほどの混雑はないため、それぞれの製品にじっくり触れることができました。
Clover Trailタブレット機として注目度が高い『ThinkPad Tablet 2』は、キーボード部分との着脱が特徴的。タブレットとキーボードに電気的な接点はなく、Bluetooth接続となっています。
単体キーボード製品としては『ThinkPad Bluetooth Keyboard with TrackPoint』も展示。こちらは従来のThinkPad同様、感圧式のTrackPointを採用しています。打ち心地はX230に似ていました。
サブディスプレーとして面白いのが『ThinkVision LT1423p』です。従来のUSB接続ディスプレーと同じ仕組みの有線版、独自ドライバーによる無線版の2種類があります。無線版は無線での動作を可能とするためバッテリーを内蔵し、やや重くなっています。タッチ対応のため、『ThinkPad X1 Carbon Touch』のようなタッチ対応PCと併用すると、2つの画面をどちらもタッチ操作できる“デュアルタッチモニター”環境を構築できるのがポイントです。
↑日本でも発表されたClover Trailタブレット『ThinkPad Tablet 2』。キーボード部分に物理的にはめ込むが、電気的な接点はない。 |
↑単体のBluetoothキーボード製品。6列・アイソレーションキーの単独キーボード製品は珍しい。裏面に高さ調節用のスタンド付き。 |
↑Coreプロセッサー版の『IdeaPad Yoga 11S』と、既存の13インチモデル『Yoga 13』を並べてみた様子。一回り大きさが違うことがわかる。 |
↑タッチ対応サブディスプレー製品。USBによる有線版、WiFiによる無線版の2モデルがある。なお、無線版にもUSB3.0ポートも用意されており、必要があれば無線版を有線接続で利用することも可能。 |
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