本日開催されたASUSの発表会の目玉は、なんといっても2画面液晶搭載ウルトラブックの『ASUS TAICHI』だが、それ以外にも今年の冬モデルとして多数の新製品が発表された。ここでは、ASUS TAICHI以外の注目の新製品を紹介していこう。
R.O.G.ブランドのハイエンドゲーミングデスクトップ「CG8890」。ケース上部のボタンを押すと、左右パネルが開いてファンが6個現れ、内部の換気能力を大幅に高めるとともに、CPUもオーバークロック動作となる。 |
まず、ASUSのゲーミングブランドである『R.O.G.』から、新デスクトップPC『ASUS CG』シリーズ3機種が登場。このうち、最上位機種となる『CG8890』は、現役最強スペックを惜しみなく詰め込むだけでなく、独特なオリジナルケースを採用する点が大きな特徴となっている。ケースは上部のボタンを押すことで、ケース左右と後部上方が電動で開き、前方左右に3個ずつ計6個の吸気ファンと、後方2個の排気ファンが現れて内部の換気能力を大幅に高るとともに、CPUがオーバークロックで動作するようになる。また、CPUおよびGPUは液冷方式の冷却機構を採用しており、オーバークロック時でも安定した動作を実現するとしている。
左右だけでなく背面部も開いて、排気ファンが2個現れる。また、CPUとGPUは液冷での冷却となっており、背面にラジエータが備えられている。 |
前面パネルを開くと、メモリーカードスロットやブルーレイドライブ、HDDリムーバブルベイが現れる。CPUがCore i7-3960X、ビデオカードがGeForce GTX 690、128GB SSD2台のRAID 0構成など、ハイエンドらしい超ハイスペックとなっている。 |
CG8890以外にも、CPUにCore i7-3770K、ビデオカードにGeForce GTX 680採用の『CG8580』(中央)、CPUにCore i7-3770K、ビデオカードにGeForce GTX 660採用の『CG8480』(左)もラインナップされる。 |
もちろんスペック面もハイエンドゲーミングPCらしく圧倒的なパワーを実現している。マザーボードにIntel X79 Express搭載の『Rampage IV』シリーズをベースとし、3段階のオーバークロック機能を備えるたオリジナルマザーを採用し、CPUはCore i7-3960Xで、ASUS独自のオーバークロック機能によって6コア全てが4.2GHzで動作する。メモリーはDDR3-2133を16GBを標準搭載。ストレージは128GB SSDを2台搭載しRAID 0構成としたシステムドライブと、2TBのHDD、ブルーレイドライブを搭載。ビデオカードは、GeForce GTX 690を採用。付属のキーボードとマウスはもちろんゲーミング仕様。とにかく、現役最強スペックを詰め込んだ、圧倒的なパワーを誇るデスクトップとなっている。CG8890は、11月下旬からASUS直販サイトでのオンライン販売が予定されており、予想実売価格は40万円前後となる。
次に、ノートPCの発売未定モデル『TransBook』と『ZENBOOK Touch』の2機種だ。TransBookは、液晶部とキーボード部分離型で、ドッキングさせるとノートPC、分離するとタブレットとして利用できる、ハイブリッド型のWindows8ノートだ。液晶側にはCPUとしてCore i7、ストレージとして128GBのSSDを内蔵し、液晶側のみでハイスペックなタブレットとして動作する。また、キーボードドック側にはバッテリーに加えて500GBのHDDも搭載。ドッキングさせると、長時間の駆動に加えて大容量ストレージも利用可能となる。展示機を見る限りでは、キーボードバックライトも搭載しているようだ。液晶は13.3インチのフルHDで、もちろんタッチパネル搭載。
液晶部とキーボード部分離型のWindows8ノート『TransBook』。13.3型フルHD液晶を搭載し、分離型のハイブリッドモデルながらCore i7搭載によるハイスペックも魅力の製品だ。液晶部を切り離せば高性能タブレットとして使える。またキーボード側にはバッテリーに加えて500GB HDDも内蔵するそうだ。 |
対するZENBOOK Touchは、人気ウルトラブックシリーズのZENBOOKにタッチパネル液晶を搭載したモデルだ。基本的なデザインはZENBOOK同等だが、それほど厚さを増やすことなくタッチパネル液晶の搭載に成功しているように見えた。
こちらは、ZENBOOKをベースにタッチパネル液晶を搭載した『ZENBOOK Touch』。日本での発売は現時点では未定で、詳細なスペックも未発表。 |
双方とも、日本での発売時期は未定で、詳しいスペックも今回の発表会では公開されなかった。ただ、TransBookについては、すでに日本語キーボードとなっており、比較的早い段階で日本でも発売されることになると思われる。
また、Windows 8搭載スレートPCの発売未定モデル『VivoTab Smart』も展示されていた。スペック面は、1366×768ドット表示対応の11.6インチIPS液晶で、CPUにAtom Z2760を採用する『VivoTab TF801C』とほぼ同等だそうだが、キーボードドックは付属せず、かわりにマグネットで装着する専用カバーと超薄型Bluetoothキーボードが付属する。専用カバーは、折り紙をモチーフとした折りたたみ機構が盛り込まれ、折りたたむことでスタンドとして活用できるようになっている。また、Bluetoothキーボードはマグネットでカバーに取り付けられるようになっており、簡単に持ち運べるように工夫されている。
こちらは、ZENBOOKをベースにタッチパネル液晶を搭載した『ZENBOOK Touch』。日本での発売は現時点では未定で、詳細なスペックも未発表。 |
Atom Z2760搭載のWindows 8スレートPCの新モデル『VivoTab Smart』。マグネット着脱式のカバーと超薄型Bluetoothキーボードを利用して、スマートに持ち運べる点が特徴。上が着脱式カバー、下が超薄型Bluetoothキーボード。基本的にはオプションとして用意されるが、本体とのセットモデルも用意する予定だそうだ。 |
発売未定モデルということで、詳しい仕様なども公表されなかったが、こちらも近いうちに発売したいとしており、そう遠くない時期に詳細が発表されるだろう。
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