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スマホで操作できる超学習リモコン『iRemocon』が音声操作に対応

2012年10月14日 17時00分更新

グラモ『iRemocon』
iRemocon
実売価格 2万5000円前後

 インターネット経由で外出先からスマホやタブレットで操作できる学習リモコン『iRemocon』。そのAndroid用アプリの新バージョン(v2.2.0)が10月10日に公開された。

赤外線リモコンを学習して代わりに機器へ赤外線信号を出す
iRemocon

 『iRemocon』は、本体にクーラーやテレビなどのリモコンの赤外線信号を学習させ、専用アプリにボタンを登録することで、スマホやタブレットを学習リモコンとして使えるようにする製品。専用サーバーにユーザー登録し、家の固定回線やモバイルルーターのようにグローバルIPアドレスが変わる環境でも自動的に外出先のスマホやタブレットからアクセスできるように設定してくれる。

スマホやタブレット上にリモコン画面を表示
iRemocon

 また、アプリのリモコン画面は自分でレイアウトできる。学習可能なボタンは機器1台につき1500個。マクロ機能により、ひとつのボタンを押すだけで複数の機器を一斉に操作することも可能だ。そんな超多機能学習リモコンだが、アプリの新バージョンでは以下の2点が新機能として盛り込まれた。

1.音声操作に対応
2.リモコンコードオートプリセット機能を追加

●音声操作

 音声操作はしゃべるだけでリモコン操作ができる機能。マクロ機能を応用すると、例えば「ただいま」とスマホに向かってしゃべると、部屋の電気やエアコン、テレビなどを一斉につけるなんてこともできる。

 音声認識部分はAndroidの標準機能を使っているため、声質によっては認識しにくい場合もある。しかし、候補を5つまで設定できるため、誤認識されやすい語句を登録しておけば認識精度を上げられる。実際にエアコンを25度に設定するボタンを音声操作で10回ほど試してみたが、その内8回は正常に動作した。

 音声操作の設定方法は以下。

“Setting”の“音声操作設定”をタップ
iRemocon
“音声操作設定モード”を“オン”
iRemocon
ボタンに音声を割り当て
iRemocon

 ボタンをタップすると、そのボタンに割り当てる音声登録ができる。音声登録はひとつのボタンにつき5つまで。音声認識で誤認しそうな語句を入れて精度を高めよう。

音声操作開始
iRemocon

 “Setting”で“音声操作”を“ON”にすると、Androidの音声認識ウィンドウが出てくるので、4で設定した語句をしゃべってみてリモコンが動作するかどうか確認しよう。

●リモコンコードオートプリセット機能

 従来のiRemoconは学習リモコンだったため、操作する機器のボタンひとつひとつを学習させる必要があった。この作業負荷を軽減してくれるのが『リモコンコードオートプリセット機能』だ。例えば、エアコンであれば、あらかじめダイキンや三菱電機といったエアコンメーカーを選択するだけで、ボタンの学習操作をしなくてもリモコンが使えるようになる。

 現在のバージョンでは、エアコンのみの対応だが、製造・販売元のグラモによれば、今後は対応メーカーやジャンルを増やしていく予定とのこと。どのぐらい使えるものかこちらも実際に試してみた。

 

リモコン画面リストでレイアウトを選択
iRemocon

 設定は“Setting”の“リモコン画面リスト”をタップ。カスタマイズしたいリモコンのレイアウト(モノトーン/クリア/宇宙)を選ぶ。自動登録するかと聞かれるので登録を選択する。

メーカー名を選択
iRemocon

 登録する機器のジャンルとメーカー名、パターンを選択する。“パターン”はメーカーの中でも製品によって信号が違うため、その違いによってプロファイルが作られているようだ。しかし、どの機種がどのバターンなのかは、情報がないため、パターンを変えながら自分の機種で正常に動作するのを見つける必要がある。

〝登録”で設定完了
iRemocon

 “登録”を選べば、リモコンのボタンに自動的に赤外線信号がセッティングされ、いちいち学習させなくてもボタンを押すだけで使えるようになった。

●iRemoconの裏技! USBバスパワー駆動

iRemoconのモバイル化に成功!
iRemocon

 iRemoconは通常ACアダプターで駆動するが、実は5V動作。しかも、USBバスパワー供給可能な500mAの範囲内で動くので、ACアダプターのコネクターをUSBに変換するケーブルがあれば、USBからの給電で使える。モバイルバッテリーとクレードルなどで有線LAN接続ができるモバイルルーターと組み合わせることで、固定回線や電源のない場所でもiRemoconが使える。もちろん、メーカーサポート外の使い方になるが、iRemocon自体をモバイル機器として使えるのはおもしろい。

iRemocon

 ちなみにクーラーやLEDライト、テレビなどの家電以外ではどのぐらい使えるものか、ニコンのデジタル一眼レフカメラD7000のリモコンを学習させてみたところ、シャッターを切ることができた。iRemoconが使えるシチュエーションはかなり広そうだ。

■関連サイト
iRemocon
iRemoconアプリ(Google Play)

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