ソニーは、フルサイズセンサーの新しいデジタル一眼レフカメラを発表した。
『α99』
●予想実売価格 30万円前後(ボディーのみ)
●10月末発売予定
有効画素数が2430万画素、自社で新開発の35mmフルサイズ“Exmor”CMOSセンサーを搭載。常用ISOは100-25600。画素を低背化することでより光が取り込めるようになり、さらに画素あたりの受光部を拡大して感度アップ。さらに、光を多く通す“多点分離ローパスフィルター”と、ソニーの最新技術を搭載する。
ソニーは2008年にフルサイズ機『α900』を発売しているが、新開発のCMOSセンサーにより、飽和信号量が約2.3倍、F5.6での感度比較では約1.5倍、さらにランダムノイズに関しては半減と、感度とダイナミックレンジが大幅に進化している。
↑新開発のフルサイズセンサー。 |
↑レンズを外した正面から。 |
多点分離光学ローパスフィルターに関しては、ソニーが放送用のハイエンド業務機に搭載する技術を応用したもの。モアレや偽色を低減しつつ、高解像感を保つという難しい両立を実現している。
さらに画像処理エンジン“BIONZ”も新開発。BIONZと新搭載する“フロントエンドLSI”との連携により、夜空などの高感度撮影時に、夜空はノイズを除去してスッキリ、光をまとった建造物はコントラストを上げてクッキリと、画像の特徴をエリアごとで判別して処理するなど、画像データの高速処理と高画質を実現している。
↑14bit RAW出力にも対応。 |
そして、半透過ミラーを使うソニーならではの機能“デュアルAFシステム”を搭載。高速で高精度な位相差AFセンサー19点と、102点の像面位相差AFセンサーを同時作動させるというシロモノ。縦&横だけでなく、奥行き方向にも強く、狙った被写体を逃さないしくみだ。最高約6コマでAF追随連写が可能となる。
また、ファインダーには有機ELの“XGA OLED Tru-Finder”を搭載。
↑露出やピクチャーエフェクトを撮影前に確認することが可能。 |
光学パーツの仕様を見直し、新設計のものへと進化しており、ボケ像まで忠実に再現するほか、ピント拡大や水準器で撮影をアシスト。さらに、夕景など色温度が出やすい画面でも、周辺の色環境に近づける“ファインダー色温度調整機能”を新たに搭載。
ここまでハイエンドだと、触ってみたい~! と思う人も多いはず。そんな人たちに朗報が!
ソニーは9月13日から全国7都市のソニービル、ソニーストアでユーザー体験会を実施。日程や開催地などの詳細は下記リンクをクリックすべし!
●関連サイト
・ソニー『α』公式サイト
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