モバイラー注目の高速ルーターが続々と登場
■シーンを選ばず使えるモバイルルーターが◎
固定回線並みに快適な動画のストリーミング視聴や写真などのアップを実現する次世代高速通信のLTE(4G)回線網。対応するスマホは、まだまだ少ないが、モバイルルーターなら各キャリアがそろい踏み。通信の安定&高速化、対応エリアの拡大、そして低価格化と買いのポイントが充実している。そんな注目ルーター4製品の気になる使い勝手を東京山手線沿線で、徹底チェック。場所を問わず快適に通信できるモバイルWiFiルーターをゲットしよう。
旬なモバイルルーターの魅力! |
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●理論値最大70Mbps超えに到達固定回線なみの100Mbpsも間近 |
●軽量、長持ちで携帯性も抜群100gアンダーの製品も登場 |
●手ごろな月額通信料金各種キャンペーンが充実 |
●対応エリアが拡大中主要都市はLTE(4G)網に移行が完了 |
今回徹底比較した4製品はコレ
※1 新規契約時の事務手数料などは含まず。 ※2 “4Gデータ通信バリューキャンペーン”の終了時期はウェブで告知予定(終了後の月額料金は5985円) ※3 “Xi(クロッシィ)スタートキャンペーン2”は、9月30日まで実施。
山手線主要駅で実際の通信速度をチェック
早速、各キャリアのモバイルルーターを使って、山手線の秋葉原駅、東京駅、渋谷駅、原宿駅、新宿駅、池袋駅、上野駅の7箇所でベンチマークテストを行なった。測定場所は各駅のホームで、比較的見通しの良い場所を選んだ。
結果は以下のとおり。駅によって速度のばらつきはあるものの、ほとんどの場所でSoftBank 4Gのモバイルルーターが高速という結果になった。イーモバイル10Mbps以上を記録する駅もあり概ね高速。ドコモとUQは、利用者が多いためか一部を除きあまり速度が出なかった。
各駅のホームで測定 |
山手線の各駅ホーム端でLTE(4G)に接続。各機種の下りスループットとアンテナ感度をチェック。 |
【秋葉原駅】SoftBank 4Gが高速 |
回線状況で変わるが、ソフトバンクは人の多い休日の15時台でも、余裕で10Mbps超えだ。 |
【東京駅】感度が弱くても高速なSoftBank 4G |
ソフトバンクはアンテナ感度が、ほかのキャリアより弱かったが、トップの速度に。 |
【渋谷駅】人でにぎわう休日も安定通信 |
ソフトバンクとイー・モバイルが優秀だが、ドコモやUQもサクサクウェブなどを楽しめる速度だ。 |
【原宿駅】竹下口寄りのホームで計測 |
ドコモ、ソフトバンクが高速で、ともに約19Mbpsスループットをたたき出している。 |
【新宿駅】夕方の混雑時も快適通信が可能 |
人であふれる東口側ホームでも、イー・モバイルとソフトバンクは、安定&高速通信を実現。 |
【池袋駅】電波状況で1Mbps以下も |
回線が混雑していたためか、ドコモの速度は今ひとつだったが、アンテナ感度はよかった。 |
【上野駅】最大5倍以上も速度に差が出た |
ソフトバンクがダントツで、UQ(WiMAX)と比べて5倍以上も高速な22.4Mbpsでの通信を実現。 |
主要3駅はスポット別に徹底計測!!
続いて、別の日に週アス読者がよく訪れそうな、秋葉原と新宿、渋谷の周辺でも速度計測を行なった。このときも、結果は20Mbps越えも計測したソフトバンクのモバイルルーターがすべての測定ポイントで良好。ドコモも新宿西口歩行者デッキ上で20Mbpsを超えたが、電波の入りはいいもののその他の地点では10Mbps以下だった。
【秋葉原】 |
【ヨドバシカメラマルチメディアAkiba前】ゲームもスマホも高速通信 |
ヨドバシカメラ前で計測。10Mbpsを超えるソフトバンクなら、スマホで動画視聴しながら、オンラインゲームを楽しむのもオーケーだ。 |
【UDX広場噴水前】感度、速度ともに良好 |
電波状況が良好なソフトバンクが、ほかより約4倍も高速に。 |
【ベルサール秋葉原前】中央通りも高速、安定 |
ソフトバンクが圧勝。イベント時も安心して使える。 |
【新宿】 |
【東口アルタ前】新宿の定番スポットも高速通信 |
東口のアルタ前で計測。イー・モバイルが1Mbpsを割り込んだが、ほかのキャリアは人であふれる東口でも快適に通信できた。 |
【サザンテラス口前】SoftBank 4Gが新宿最速を記録 |
ソフトバンクが圧倒的で、UQとは約14倍の差がある。 |
【新宿西口歩行者デッキ】新宿ならココが◎ |
ドコモが20Mbpsと高速。LTE(4G)回線ならではの速度を発揮。 |
【渋谷】 |
【ハチ公前交差点】SoftBank 4GとXiが安定、高速 |
人通り激しく、待ち合わせ人も多いハチ公前の交差点だが、ソフトバンクは爆速。ドコモもまずまずの速度で、つながりもよい。 |
【ビックカメラ渋谷東口店前】各社感度良好な東口 |
ハチ公前では低速だったイー・モバイルが復活。 |
【道玄坂2丁目交差点】道玄坂も快適通信 |
アンテナは2本だが、ソフトバンクは通信速度を維持。 |
計測環境:Panasonic『レッツノート CF-SX2JETDR』で、各モバイルWiーFiルーターに接続。ウェブ計測サイト『Radish Network Speed Testing (http://netspeed.studio-radish.com)』 (測定サーバー“東京”、測定精度“高”、データタイプ“圧縮効率低”)で測定。通信規格は各キャリアの高速通信で接続を行なっている。計測は8月某日の12:00~19:00の時間帯で実施している。数値は回線状況で変わるため、必ずしも同じになるものではない。
各機種のバッテリーベンチも実施
■ロングライフはイー・モバイルの『GL04P』
各機種ほぼ公称値通りの稼働時間になっている。8時間以上稼働した『GL04P』や『WM3600R』なら、朝から晩まで1日持ち歩いて利用でする。
高負荷通信状態で連続稼働時間を測定 | ||
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イー・モバイル | GL04P | 8時間52分 |
ソフトバンク | 102Z | 6時間49分 |
ドコモ | L-04D | 4時間37分 |
UQコミュニケーションズ | WM3600R | 8時間4分 |
バッテリー計測環境:江戸川区の室内で、Panasonic『レッツノート CF-SX2JETDR』と各ルータを1台ずつ接続。動画配信サイト『Hulu』の動画(480p)を連続再生して、バッテリーが切れるまでの時間を計測した。各機種の計測時の速度は、GL04P 16.3Mbps、102Z 19.9Mbps、L-04D 1.9Mbps、WM3600R 1.6Mbps。
通信速度で圧勝のSoftBank 4Gがグッド
ということで、山手線の主要駅やその周辺で測定したが、ソフトバンクのモバイルルーターが電波の入りが多少悪くても、まんべんなく高速通信ができていた。回線利用が現状WiFiルーターのみということも要因かもしれない。イー・モバイルは場所によってばらつきはあるものの、全体的に速度はでているようだ。
以上の通信速度やバッテリーのもちの結果から、都心で利用するのがほとんどであれば、ソフトバンクの『102Z』がオススメだ。維持費も月額3880円なので、お財布にも優しい。
今回は都心での比較だったが、時間や場所(外なのか建物内、地下街など)、状況(回線を使っている人の数)などによって通信速度は大きく変わってくる。モバイルルーターは、速度はもちろん重要だが、自分が利用する場所が通信エリアなのか、携帯性は十分か、連続バッテリー駆動時間はどのくらいなのかなど、ライフスタイルに合わせて選ぶようにしよう
速度重視時はUSB接続がオススメ |
『SoftBank 102Z』はUSB接続時の速度向上率が抜群に高いのも魅力だ。 |
■関連サイト
●イー・モバイル
●Pocket WiFi LTE GL04P
●ソフトバンク
●ULTRA WiFi 4G SoftBank 102Z
●ドコモ
●L-04D
●UQコミュニケーションズ
●Aterm WM3600R
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