今週はソニーの『nasne』(ナスネ)をピックアップ。ご存じ、『torne』(トルネ)の後継機のようなものだ。
トルネが既存のHDDレコーダーなどと大きく異なる点は、データの読み込みや番組表の表示などすべての動作が早いこと。ボタンを押してから1秒、下手をしたらもっと待たなければならないHDDレコーダーとは比べものにならないレベルだ。これは利用しているソフトウェアが秀逸だから。そして、このトルネの延長線上にあるナスネは、さらに使い勝手が向上していると予想される。
ネットワーク対応もしていて、接続機器はソニー製品だけでなく、DLNAクライアント機器なら接続でき、PS Vitaなどに録りためた番組を持ち出すことも可能だ。番組だけでなく、画像や音楽のメディアファイルサーバーとしての機能もある。
こうやって見ると、下手なHDDレコーダーを買うのであれば、PS3とナスネを買ったほうが利便性は高いかも。
強いて残念なポイントをあげるとすれば、値段とHDD容量が中途半端なこと。ゲーム機とつなげる前提のせいか、惜しい感じがしてならない。ソニーはカナリ良いものをつくる能力や技術があるのに、アップルと比べて、こういう部分が微妙に及ばない感じがするのはもったいない! ネットワークウォークマンだって、iPodと比べてみても、勝るとも劣らないくらいの良いものなんだけどなー。
■今週のガジェット■
『nasne』
500GBのHDDを内蔵したネットワークレコーダー&メディアストレージ。PlayStation3だけでなく、PS Vitaや、VAIOでも、視聴・録画が可能。
VAIO用の専用ソフト『VAIO TV with nasne』のベータ版(写真)や、SONY Tablet用のアプリ『RECOPLA』のアップデート版も提供が開始された。
発売:ソニー・コンピュータ エンタテインメント(関連サイト)
●http://www.scei.co.jp/
●実売価格 1万6980円
■今週の近況■
アナログテレビ放送終了後に空いた電波を使い、防災情報を主とした実証実験をする『V-Low防災デジタル・コミュニティラジオ湘南実験局』が設立されたらしいね。せっかくの貴重な帯域なんだから、ラジオだけでなく、映像などにもガンガン活用してほしい。
※この連載は週刊アスキー2012年9月18-25日合併号(9月4日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
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