週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

新Xperia T、TX、V、J最速実機レビュー by 山根博士:IFA2012

2012年09月05日 18時00分更新

 今年のIFAで最も勢いを感じたのはソニー。スマートフォンやWindows 8 PCなど多数の新機種を発表、往年の勢いを思い起こさせるほど活況がありました。ブースのにぎわいも昨年以上であり、スマートフォン、タブレット、デジカメ、テレビなどが相互につながる展示を行っていました。

IFA Xperia
↑新製品と既存製品のXperiaシリーズがずらりと並ぶソニーブース。

 そのブース展示の中心となっていたのがXperiaシリーズのスマートフォン。やはり人気を集めていたのは今回発表された4機種で、グローバル市場でこの秋冬に大きな話題を集めることは間違いないでしょう。その4機種をここで改めておさらいしましょう。

●グローバル向けの最上位モデル、Xperia TとXperia TX

 『Xperia T』と『Xperia TX』は今回の新製品のフラッグシップモデル。基本仕様は同一で、外見となるデザインが異なっています。CPUはクアルコムのSnapdragon MSM8260Aで、デュアルコア1.5GHzながらも動作はかなり快適です。ディスプレーは4.6インチ、720×1280ドット。カメラは1300万画素を背面に、130万画素を前面に搭載。そしてNFCを内蔵しており、ほかのNFC内蔵Xperiaシリーズと写真や音楽をワンタッチで共有できます。OSはAndroid 4.0.4で、4.1(Jelly Bean)へのアップグレードも予定されています。どちらのモデルもMHL出力に対応、USBとHDMI出力を備えた『TV Dock』もオプション販売されます。

IFA Xperia
↑Xperia T(左)とXperia TX(右)。デザインに若干の差がある。

 本体はXperia Tが9.4ミリ、Xperia TXが8.6ミリ。Xperia TXはより薄さを求めたモデルという位置づけのようです。どちらもXperia arcで実装された背面が弧を描くアーチ形状を採用しており、持ちやすさも兼ね備えています。また、正面から見るとディスプレーの上下位置が両者で若干異なっています。Xperia TXは日本発売のXperia GXと類似したデザイン、一方のXperia Tはディスプレーの上下が斜めにカットされており、よりシャープなイメージになっています。カラーはどちらも3色展開の予定とのこと。

IFA Xperia
↑背面もカメラの位置が異なる。手前のXperia XTのほうが0.8ミリ薄い。
IFA Xperia
↑Xperia Tのカラバリはブラック、シルバー、ホワイトの3色。
IFA Xperia
↑Xperia Tはディスプレー上下部分がカットされている。
IFA Xperia
↑Xperia Tのカラバリはブラック、ホワイト、ピンク。
Xperia T/TX
OS 4.0.4(4.1アップデート予定)
ディスプレー 4.6インチ(720×1280ドット)
CPU MSM8260-A(1.5GHz、デュアルコア)
内蔵ストレージ 16GB
カメラ 1300万画素(インカメラあり)
対応周波数 UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1700 (Band IV), 1900 (Band II), 2100 (Band I)
バッテリー容量 1850mAh
バッテリー持続時間 連続通話 約7時間
連続待受 約400時間
音楽再生 約16時間
動画再生 約4時間
サイズ/重量 [T]67.3(W)×9.35(D)×129.4(H)mm/約139g
[TX] 68.6(W)×8.6(D)×131(H)mm/約127g
対応機能 NFC(ワンタッチ機能対応) など

 

●防水+LTEの実力派、Xperia V

 『Xperia V』は高速通信規格のLTEに対応する製品。同社のグローバルモデルとしては、北米向けのXperia Ionに次ぐ2機種目のLTE対応端末となります。LTEの対応周波数は800MHzと2600MHzの2バンドで、日本では利用できませんがヨーロッパやアジアで広く利用されている方式に対応しています。

IFA Xperia
↑Xperia V。カラバリは3色。
IFA Xperia
↑LTEに対応。なおLTE固定モードは実装していない。
Xperia V
OS 4.0.4(4.1アップデート予定)
ディスプレー 4.3インチ(720×1280ドット)
CPU MSM8960(1.5GHz、デュアルコア)
内蔵ストレージ 8GB
カメラ 1300万画素(インカメラ30万画素)
対応周波数 UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 2100 (Band I) GSM EDGE 850, 900, 1800, 1900
LTE Band I, Band III, Band V, Band VII
バッテリー容量 1750mAh
バッテリー持続時間 連続通話 約7時間
3G連続待受 約400時間
LTE連続待受 約270時間
音楽再生 約18時間
動画再生 約4時間
サイズ/重量 65(W)×10.7(D)×129(H)mm/約120g
対応機能 NFC(ワンタッチ機能対応) など

 

カジュアルなデザインモデル、Xperia J

 『Xperia J』は価格を抑えながらもXperiaシリーズの美しいデザインを身にまとったモデル。CPUは1GHz、ディスプレーは4インチ(480×854ドット)、カメラは500万画素とミッドレンジのモデルとなりますが、サイズは124.3×61.2×9.2ミリとスリム。またディスプレーの下部に透明素材を配置しており、着信時などに光るイルミネーションも備えています。本体のカラバリもブラック、ホワイト、ピンクそしてゴールドと4色展開。Xperia ray同様に女性もターゲットとして考えられており、ブースでも若い女性に特に人気があったようです。

IFA Xperia
↑ミッドレンジモデルのXperia J。
IFA Xperia
↑カメラは“Exmor R for mobile”を採用しないなどベーシックな機能。
IFA Xperia
↑カラバリは4色と最も多い。
Xperia J
OS 4.0.4
ディスプレー 4インチ(480×854ドット)
CPU MSM7227-A(1GHz)
内蔵ストレージ 4GB
カメラ 500万画素(インカメラ30万画素)
対応周波数 UMTS HSPA 850 (Band V), 1900 (Band II), 2100 (Band I)
GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900
バッテリー容量 1750mAh
バッテリー持続時間 連続通話 約7時間18分
連続待受 約618時間
音楽再生 約39時間24分
動画再生 約8時間30分
サイズ/重量 61.2(W)×9.2(D)×124.3(H)mm/約124g

 

 日本ではどのキャリアからどのモデルが発売されるでしょう。今から楽しみですね。

●関連リンク
IFA2012

最新情報は週アス公式ツイッターでもツイート予定!
フォローはこちらから→ @weeklyascii

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります