今年のIFAで最も勢いを感じたのはソニー。スマートフォンやWindows 8 PCなど多数の新機種を発表、往年の勢いを思い起こさせるほど活況がありました。ブースのにぎわいも昨年以上であり、スマートフォン、タブレット、デジカメ、テレビなどが相互につながる展示を行っていました。
↑新製品と既存製品のXperiaシリーズがずらりと並ぶソニーブース。 |
そのブース展示の中心となっていたのがXperiaシリーズのスマートフォン。やはり人気を集めていたのは今回発表された4機種で、グローバル市場でこの秋冬に大きな話題を集めることは間違いないでしょう。その4機種をここで改めておさらいしましょう。
●グローバル向けの最上位モデル、Xperia TとXperia TX
『Xperia T』と『Xperia TX』は今回の新製品のフラッグシップモデル。基本仕様は同一で、外見となるデザインが異なっています。CPUはクアルコムのSnapdragon MSM8260Aで、デュアルコア1.5GHzながらも動作はかなり快適です。ディスプレーは4.6インチ、720×1280ドット。カメラは1300万画素を背面に、130万画素を前面に搭載。そしてNFCを内蔵しており、ほかのNFC内蔵Xperiaシリーズと写真や音楽をワンタッチで共有できます。OSはAndroid 4.0.4で、4.1(Jelly Bean)へのアップグレードも予定されています。どちらのモデルもMHL出力に対応、USBとHDMI出力を備えた『TV Dock』もオプション販売されます。
↑Xperia T(左)とXperia TX(右)。デザインに若干の差がある。 |
本体はXperia Tが9.4ミリ、Xperia TXが8.6ミリ。Xperia TXはより薄さを求めたモデルという位置づけのようです。どちらもXperia arcで実装された背面が弧を描くアーチ形状を採用しており、持ちやすさも兼ね備えています。また、正面から見るとディスプレーの上下位置が両者で若干異なっています。Xperia TXは日本発売のXperia GXと類似したデザイン、一方のXperia Tはディスプレーの上下が斜めにカットされており、よりシャープなイメージになっています。カラーはどちらも3色展開の予定とのこと。
↑背面もカメラの位置が異なる。手前のXperia XTのほうが0.8ミリ薄い。 |
↑Xperia Tのカラバリはブラック、シルバー、ホワイトの3色。 |
↑Xperia Tはディスプレー上下部分がカットされている。 |
↑Xperia Tのカラバリはブラック、ホワイト、ピンク。 |
Xperia T/TX | |
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OS | 4.0.4(4.1アップデート予定) |
ディスプレー | 4.6インチ(720×1280ドット) |
CPU | MSM8260-A(1.5GHz、デュアルコア) |
内蔵ストレージ | 16GB |
カメラ | 1300万画素(インカメラあり) |
対応周波数 | UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 1700 (Band IV), 1900 (Band II), 2100 (Band I) |
バッテリー容量 | 1850mAh |
バッテリー持続時間 | 連続通話 約7時間 連続待受 約400時間 音楽再生 約16時間 動画再生 約4時間 |
サイズ/重量 | [T]67.3(W)×9.35(D)×129.4(H)mm/約139g [TX] 68.6(W)×8.6(D)×131(H)mm/約127g |
対応機能 | NFC(ワンタッチ機能対応) など |
●防水+LTEの実力派、Xperia V
『Xperia V』は高速通信規格のLTEに対応する製品。同社のグローバルモデルとしては、北米向けのXperia Ionに次ぐ2機種目のLTE対応端末となります。LTEの対応周波数は800MHzと2600MHzの2バンドで、日本では利用できませんがヨーロッパやアジアで広く利用されている方式に対応しています。
↑Xperia V。カラバリは3色。 |
↑LTEに対応。なおLTE固定モードは実装していない。 |
Xperia V | |
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OS | 4.0.4(4.1アップデート予定) |
ディスプレー | 4.3インチ(720×1280ドット) |
CPU | MSM8960(1.5GHz、デュアルコア) |
内蔵ストレージ | 8GB |
カメラ | 1300万画素(インカメラ30万画素) |
対応周波数 | UMTS HSPA+ 850 (Band V), 900 (Band VIII), 2100 (Band I) GSM EDGE 850, 900, 1800, 1900 LTE Band I, Band III, Band V, Band VII |
バッテリー容量 | 1750mAh |
バッテリー持続時間 | 連続通話 約7時間 3G連続待受 約400時間 LTE連続待受 約270時間 音楽再生 約18時間 動画再生 約4時間 |
サイズ/重量 | 65(W)×10.7(D)×129(H)mm/約120g |
対応機能 | NFC(ワンタッチ機能対応) など |
●カジュアルなデザインモデル、Xperia J
『Xperia J』は価格を抑えながらもXperiaシリーズの美しいデザインを身にまとったモデル。CPUは1GHz、ディスプレーは4インチ(480×854ドット)、カメラは500万画素とミッドレンジのモデルとなりますが、サイズは124.3×61.2×9.2ミリとスリム。またディスプレーの下部に透明素材を配置しており、着信時などに光るイルミネーションも備えています。本体のカラバリもブラック、ホワイト、ピンクそしてゴールドと4色展開。Xperia ray同様に女性もターゲットとして考えられており、ブースでも若い女性に特に人気があったようです。
↑ミッドレンジモデルのXperia J。 |
↑カメラは“Exmor R for mobile”を採用しないなどベーシックな機能。 |
↑カラバリは4色と最も多い。 |
Xperia J | |
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OS | 4.0.4 |
ディスプレー | 4インチ(480×854ドット) |
CPU | MSM7227-A(1GHz) |
内蔵ストレージ | 4GB |
カメラ | 500万画素(インカメラ30万画素) |
対応周波数 | UMTS HSPA 850 (Band V), 1900 (Band II), 2100 (Band I) GSM GPRS/EDGE 850, 900, 1800, 1900 |
バッテリー容量 | 1750mAh |
バッテリー持続時間 | 連続通話 約7時間18分 連続待受 約618時間 音楽再生 約39時間24分 動画再生 約8時間30分 |
サイズ/重量 | 61.2(W)×9.2(D)×124.3(H)mm/約124g |
日本ではどのキャリアからどのモデルが発売されるでしょう。今から楽しみですね。
●関連リンク
IFA2012
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