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ソニーReader『PRS-T2』のEvernote連携を試してみた

2012年09月03日 17時00分更新

 新しい電子書籍端末が次々に発表・発売されるなか、ソニーの電気書籍端末『Reader』も、最新モデルが発表(関連記事)されました!

1万円を切った価格で登場!!
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑左が従来モデル『PRS-T1』、そして右側が新モデル『PRS-T2』。色は白のほか、赤と黒の3色。

 今回のT2はピンチイン・ピンチアウトや文字の読みやすさなど、Readerならではの『読むことにこだわった』機能を備え、楽天『kobo』や近日参入の『Kindle』の価格に対抗すべく、ついに1万円を切る価格に! 価格も魅力ですが、実際に使ってみると中身も細かいところまで改善されていて、格段に使いやすくなっている! そして新機能“エバーノート対応”がかなり便利。初代からの愛用者として、変更点から新機能までくわしくご紹介していきたいと思います。


変更その1 ボタンの位置が変わりページがめくりやすい!

 もともと片手持ちを想定してつくられているReaderですが、今回の『T2』ではボタンのデザインと位置を変更。電車の中などで片手持ちで読書する際、これまでは左側ふたつの“ページ送り”ボタンがやや押しにくかったんですね。今回は押しやすいよう、少し上へ移動。画面に近くなったぶん、親指でスムーズに押せるようになっています。細かい変更ですが、これはうれしい。

 デザイン的には前モデル『T1』の四角いボタンデザインも好きだったんですが、押しやすさではこちらがダントツです。

電車での片手持ちも楽々
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑左手でもった際“矢印”型のふたつのページ送りボタンが押しやすくなっている。女性の手でも楽ちん。
“薄く軽い”にもコダワる
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑楽天『kobo』と比較。横幅はkobo、高さはReaderのほうがあります。重量は、koboより約20g軽い164g。


変更その2 反転が少なくなってスイスイ読める!
 
 『T2』での大きな変更点として、ページ送りの際の反転が減ったことがあります。電子ペーパーの仕様として残像をクリアーするために反転するという欠点があり、これにどうしても慣れないという方も少なくないようです。『T2』では15ページごとに1回の反転になり、サクサクとページがめくれます。ちなみに、Kindle Touchは5回、koboは6回に一度の反転なので、これは画期的。反転を少なくすると画面にうっすらと前のページの残像が残りますが、読みにくくなるほどではありません

 ただし、これは文章のページのみで、画面内の黒い部分が多いコミックや挿絵、写真などが入っている場合は1ページに1回反転されます。Reader自体が、コンテンツ中に文字以外のものが入っているかどうかを確認し、反転を行なうそうです。

 反転がないとそのぶんページ送りも速くなり、紙の本をめくるのと同じ感覚、あるいはそれよりも速くページが切り替わるのは爽快です。

文字の大きさ変更はピンチイン/アウトで!
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑前モデルから好評だったピンチイン/アウトはそのままに。ちょっと文字の大きさを変えたいときにも重宝します。


変更その3 細かい使い勝手も向上

 画面まわりでもうひとつ。文字表示などの処理方法などを見直したとのことで、文字入力の反応が格段に良くなっています。これまではややもたつく感じがあったのですが、スマホ並に文字が打てるので、Facebookへの投稿やパスワード入力時も楽になりました。

 また、以前に週アス編集部ACCNが、「書籍購入の際にもう一回IDとパスワードを入れるのが大変」(関連記事)とぼやいていたんですが、こちらもIDは省略され、パスワードを入れるだけで済むように。ちょっとした変更ですが、わりと大事だったりします。

購入手続きも簡略化
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑Reader Storeから直接購入する際、これまでは購入時にIDの入力が必要だった(画面左)けれど、パスワードのみに。

 それからバッテリーのもちも、従来の5週間から2ヵ月にアップ。1回の充電でより長く使えるのは、モノグサなわたしにとってはありがたいです。

 ……と、変更点をずらずら書いてきましたが、おススメの新機能は以下のふたつ!


新機能その1 超便利なEvernote対応!

 今回の『T2』の新機能でいちばんのお気に入りがコレ。クラウド上にウェブやテキスト、画像などを保存できる『Evernote』に対応し、PCなどでクリッピングしたテキストやサイトをReader『T2』で読むことができます。

 T2でEvernoteに同期すると、Evernote専用本棚にクリッピングしたコンテンツを保存。これで、後からいつでもどこでもクリッピングしたサイトを読めるんです。たとえば、朝気になるニュースを片っ端からEvernoteへ保存し同期。あとは電車のなかで悠々とサイトを読書、なーんてことも。長いサイトもページ自動的に分割され、画像もきちんと表示されるのでとても読みやすい。これは便利ですよ~。

 また、逆に読書中の本から気になったフレーズ等があったら、部分的にコピーしてEvernoteに保存といった使い方もできます。

Evernoteのコンテンツを読む!
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑Evernoteでクリッピングしたサイトを『T2』で読書。画像もきれいに表示されて読みやすい。
Evernote専用の本棚
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↑ホーム画面“本棚”からコンテンツに飛べます。書籍とは別に、Evernote専用の本棚があります。
サムネイルが見れる本棚
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↑Evernote本棚の一覧。表紙がないかわりに、1ページめがサムネイルとして表示されます。
気になるフレーズにタッチ
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑まずは、書籍などでクリッピングしたい部分をタッチで選択します。
コメントも入れられる
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑引用した部分以外に何かコメントを入れたい場合は、この画面で入力。
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑PCで確認してみると、引用と本のタイトル付きでクリッピングされています。

新機能その2 Facebookに読書中の本を投稿!

 koboなどと同様に、読書中の画面からFacebookにコメント付き投稿ができるようになりました。読書記録として残すもよし、友達と読書の感想を共有して話題を広げるのもよし。コンテンツの一部を引用しての投稿もできるので、感動した言葉や気に入った一文をシェアするのも楽しそうです。

読書している本から投稿
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↑読書中の本から“Facebookに投稿”を選び、コメントを入れて投稿。Evernoteと同様に、フレーズを選んでの投稿もできる。
本の表紙付きで投稿される
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑『T2』からFacebookに投稿。コメントの下に、本のタイトルと表紙、そしてReader Storeへのリンクがはられます。


 新モデル『T2』を色々と使ってみた感想ですが、前モデルと比べると本当に細かいところまで手が入り、ストレスを感じていた部分が解消されているのを感じました。個人的には読む機能がキチンとしていれば、それ以外の機能はあまりいらないので、音楽再生の機能などが省かれ価格が安くなった点は評価したいですね。

機能を省いて低価格化を実現
ソニーの最新電子書籍端末『PRS-T2』レビュー
↑左から、リセットボタン、micro USBポート、電源。音楽再生機能がなくなったことで、下側面にあったイヤフォンジャックがなくなっています。


 なお初期登録にパソコンは必須。T2本体から直接Reader Storeや紀伊國屋書店で購入する際にはWiFi環境が必要です。

 この『T2』発売にともなって、従来モデルも価格が安くなっています。3Gモデルがほしい人は、買いやすくなった今がおススメ。自分の目的にあった電子書籍端末を見つけて、ぜひ快適な読書を楽しんでください!

■関連サイト
ソニー
Reader Store
 

 

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