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レトロな漫画もモダンな漫画も盛りだくさん“北九州市漫画ミュージアム”へ行ってきた

2012年08月27日 15時00分更新

 福岡県北九州市の小倉駅前にある『あるあるCity』で、8月3日より『北九州市漫画ミュージアム』がオープンしました。市を挙げての企画ということもあり、北九州市ゆかりの漫画家の協力を得て大がかりな展示がされていると聞き、帰省するということもあったのでお盆休みを利用して少しのぞいてくることにしました。
 

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 小倉駅の新幹線口を出てすぐに、あるあるCityが見えてきました。ここの5階と6階が北九州市漫画ミュージアムです。お盆休みで帰省する人が多いので、駅前の道路は大渋滞でしたがさっそく中に入ってみました。
 

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 最初に向かったのは、6階のエントランスです。こちらでは、銀河鉄道999のキャラクター『メーテル』のコスチュームを着たスタッフがお出迎えしてくれました。なぜメーテルなのかというのは、銀河鉄道999をはじめ宇宙戦艦ヤマトの作者松本零士氏も北九州市にゆかりのある漫画家ということで名誉館長となり、北九州市漫画ミュージアムに協力しているとのこと。
 

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 エントランスの奥に進むと、そこには『キャプテン・ハーロック』のフィギュアが!
 

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 この先からは、『北九州発・銀河行き~松本零士を生んだ街~』というブースになっていました。入り口にはメーテルのフィギュアも!
 

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 北九州市と漫画についての関わりが書かれた資料が序盤に、中盤以降からは松本零士氏の漫画についての資料展示です。展示には、松本零士氏の漫画に登場するメカデザインを実体化したモデルガンや腕時計もありました。どれも作品ファンなら見逃せない、精細なつくりをしていますね。
 

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 ブースの中央には目を引く巨大なタッチパネルとモニターが。タッチパネルをタップすると、松本零士氏についてのおいたちがモニターに映し出されます。
 

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 次に向かったのは、『漫画七不思議』と題されたブースです。ここでは、漫画ができるまでや、漫画家の仕事場といった、ふだん読者の知りえないところに注目しています。漫画家の関谷ひさし氏の仕事場がピックアップされています。
 

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 途中におもしろそうなものが……
 

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 Kinectを使った体感系のコンテンツです。腕に反応してカーソルが動き、見たいと思うコンテンツの上にカーソルを一定時間置くと決定できます。コンテンツは3種類。主に北九州市にゆかりのある『漫画家・作品ライブラリ』と、漫画に登場する北九州市の地域情報を表示する、いわゆる“聖地”マップ『北九州漫画マップ』。そして、漫画に登場するキャラクターのポーズをマネして、似ているか採点する『なりきりカメラ』がありました。
 

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 通路には年表と、そのときどんな漫画が世に出ていたのかわかる資料を展示した棚が。床にも年表と時代のワンシーンがたくさん。
 

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 通路を抜けると、たくさんの本棚が立ち並んだ『閲覧コーナー』が見えてきました。通路から出て目に付いたのは古い漫画が中心の『レトロコーナー』です。休日に子供たちを遊びに連れてきたと思われるお父さん方も、このコーナーの漫画に夢中になっていました。
 

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 閲覧コーナーの中心では、近代的な漫画が棚にところせましと展開されています。漫画の発表会映像や作家のサイン色紙といったものも展示してありました。また、閲覧コーナーの端には、作家の方が直接漫画家志望の子供たちに描き方などを指導するイベントを開催したりする『イベントコーナー』や、スタッフが図書館の司書のようにレファレンスなどの閲覧業務を行なう、『ソムリエコーナー』といったコーナーもあります。
 

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 マンガソムリエのカウンター横には、自分で見たい漫画が見つけられるデータベース機器が設置されています。タブレットタイプの検索端末で、この端末からは作品名・場所・作家名から検索できるようです。
 

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 6階を1周したところで、今度は5階に降りることに。5階は企画展示でコーナーが構成されています。

 現在の企画展示は、“夢と冒険の漫画ワールド!”が開催中です。こちらは8月3日~10月21日まで行なわれています。期間ごとに企画展示は変わるとのことなのでお楽しみに!
 

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 ここでもさまざまなおもしろい工夫がされていました。これは少し離れて見ると、目の前に漫画のフキダシがあるように見えるペイントです。
 

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 進んでいる途中で『表紙ギャラリー』と書かれたコーナーが見えてきました。ここでは、SF・メカ、車・バイク、スポーツといった漫画が表紙を飾った漫画誌を展示。さすがは“漫画ミュージアム”とうたうだけあって、“ミュージアム”感を随所にかもし出しています。
 

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 さらに奥には、バトルや恋愛といったジャンルを取り入れた有名作品の紹介や、技術の考え方をパネルで紹介していました。

 北九州市漫画ミュージアムの常設コーナー入場料は、一般が400円、中高生が200円、小学生が100円、小学生未満は無料です。企画展示コーナーを含めた入場料は、一般800円、中高生400円、小学生200円、小学生未満は無料とのこと。値段もリーズナブルなので、漫画好きな人はチャンスがあれば一度立ち寄ってみてはいかがでしょう?

■関連サイト
北九州市漫画ミュージアム

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