週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

MMD用自作にも挑戦 『はじめての激安パソコン自作』増刊号 好評発売中です

2012年07月27日 07時00分更新

 好評発売中の週刊アスキー自作増刊号『はじめての激安パソコン自作』。皆さんお手にとって頂けましたでしょうか? 総額9万円で液晶込みでアイビー自作機が組めるなんて、いい時代になりました……。

 さて、自作増刊に咲く一輪のあだ花と言えば、屈強な自作派が集う“ジサトラ”長屋。今回も192GBメモリーXeon自作からドライアイス極冷までマニアックなネタが目白押しです。

 そんな中、私が毎日眺めている『ニコニコ動画』で気になっているのが、“MMD(MikuMikuDance)”を利用した壮大な動画作品。オラもMMDでモテる動画がつくりたいっ!

MMD(MikuMikuDance)とは?
jisakumiku
↑樋口優氏作成の3Dソフト。ボーカロイドのモデルを同梱。

 MMDは超カンタンかつあっという間に3D動画が作成できると言われていますが、私が会社で愛用中のコア2デュオ世代のノートPCでは、ニコニコどころかガクガク動画になる模様。

 

オレもMMDするぜっ!
jisakumiku
↑勢い込んでMMD作成に挑戦するも、コア2デュオ世代のノートは厳しい。
やっぱり自作ですよね
jisakumiku
↑MMDを扱うなら、やっぱり自作PCが有利。まあ、自作増刊だしねっ!

 MMD専用PCを自作するにも、これだけパーツが安くなっているならできるだけコストを抑えたいですよね。ジサトラ長屋特集『ニコニコ動画用PC自作』では、MMDを快適化するにはどのパーツが“効く”かを検証してみました!

 検証ではCore i3-2130(3.4GHz)のCPU内蔵グラフィックを利用する激安自作構成を中心に、グラボアリのCore i7-3770Kのハイエンド構成、旧型コア2世代のノートの計3コースを用意しました。

 ちなみに、MMEを適用すると天使のミクさんがより天使になりますよ!

MMDではこんな絵が
jisakumiku
↑MMDの標準出力はトゥーンシェーダーで、陰影だけを表示する。
MMEを使うとこんな絵に
jisakumiku
↑MMEではさまざまなシェーディングや各種エフェクトが使える。
エフェクト満載でテスト
jisakumiku
↑MMEで各種エフェクトを適用してベンチを実行しました。

 

【テスト条件】MMDに加えて舞力介入PのMMD専用エフェクトツール“MME(MikuMikuEffect)”を利用。おたもんさんとmqdlさんの“o_SSAO”、ビームマンPの“水面エフェクト”に加えてそぼろさんの“TrueCamera(ブラー、被写界深度)”、“スポットライト”×8を適用。

 気になる結果はこちら!

Core i3-2130内蔵GPU利用 3fps
Core i3-2130+RADEON HD7950 15fps
Core i3-2130+RADEON HD7870 14fps
Core i3-2130+RADEON HD6670 5fps
Core i3-2130+GeForce GTX670 15fps
Core i3-2130+GeForce GTX560 Ti 15fps
Core i3-2130+GeForce GT640 5fps

 

【ベンチマーク環境】●マザーボード ASUSTeK『Maximus IV Extreme』 ●メモリー 4GB(DDR3 PC12800、2GB×2) ●HDD 日立GST『HDS723030ALA640』(3TB、7200回転、SATA3) ●電源 OCZ『OCZ-ZX850W』(80PLUS GOLD、850W) ●OS Windows 7 Professional(64ビット版)

 ベンチマークに利用したグラボは以下の6製品です。

jisakumiku

R7950 Twin Frozr III OC
【GPU】RADEON HD7950(ビデオメモリー3GB)
●MSIコンピューター ●実売価格 4万円前後

 

0727jisakumiku

R7870 Twin Frozr III OC
【GPU】RADEON HD7870(ビデオメモリー2GB)
●MSIコンピューター ●実売価格 3万円前後
 奥行きが短いPCケースの場合は、全長が197ミリと短いRADEON HD7850搭載『R7850 Twin Frozr III OC』(写真右下:実売価格2万5000円前後)がオススメ。

jisakumiku

R6670 Twin Frozr SE V2
【GPU】RADEON HD6670(ビデオメモリー1GB)
●MSIコンピューター ●実売価格 1万1500円前後
 

jisakumiku

GTX670-DC2-2GD5
【GPU】GeForce GTX670(ビデオメモリー2GB)
●ASUSTeK ●実売価格 4万8000円前後

jisakumiku

ENGTX560 Ti DCII/2DI/1GD5
【GPU】GeForce GTX560 Ti(ビデオメモリー1GB)
●ASUSTeK ●実売価格 2万4000円前後

jisakumiku

GT640-2GD3
【GPU】GeForce GT640(ビデオメモリー2GB)
●ASUSTeK ●実売価格 1万800円前後

 いかがでしょうか? エントリークラスのグラボ増設の効果は微妙で、ミドルレンジ以上のグラボ増設でMMD+MMEがより快適になることがわかりました。しかし、ミドルレンジとミドルハイの結果は15fpsで頭打ち。ということは、RADEON HD7870とGeForce GTX560 Ti搭載の2万円台半ば~3万円前後のミドルレンジグラボがお買い得ということですね。

 特集内では、このほかMMD作成時からソース動画のAVI出力、ニコニコ動画アップ用のMPEG4エンコード速度や画質まで徹底検証! ニコ生用PCのスペック考察にまで網羅しています。是非店頭で手にとってご覧ください。

 そうそう、ジサトラ長屋でおなじみのサトラはツイッターもやってますよ! ゆる~くPC自作に関係あることもないことも毎日つぶやいてるので、みなさん是非フォローしてあげてくださいね。それと、ジサトラメンバーが自作PC関連記事を投下するFacebookコミュニティー『自爆部』もひとつよろしくお願いします。

(7月27日18:50更新:グラフィックボード製品情報と記事の誤字脱字を訂正しました)

サトラのTwitter
はじめての激安パソコン自作
自作PC好きが集う週アス公式Facebookコミュニティ『自爆部』
『はじめての激安パソコン自作

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります