テレビやレコーダーの最新夏モデルが各社から続々と登場したが、機能面では3Dだとかインターネット接続といったレベルで、目新しい視点が取り込まれたものは少ない。
そんななかで気になったのが、マクセルの『iVハードディスクレコーダー』。
機能的にはダブルチューナーのHDDレコーダーだが、録画した番組をネットワーク経由でカンタンにスマートフォンへ移動させることができる。で、こいつがおもしろいのは、録画をする媒体が内蔵のHDD(1TB)だけでなく、『iV』というカセットハードディスクを使用できるところ。これなら容量も多いし番組も好きなだけためられる。欲を言えば、全チャンネル録画ができたり、カセットをほかの機器に接続できたりと、いろいろな部分がオープンに遊べれば、もっとおもしろいんだけどね。
というのも、今後こういうレコーダーが普及すると、テレビをオンタイムで視聴する必要がないので(番組内容にもよるが)、結果、テレビ自体にチューナーがバンドルされている必要もないということになる。そうなるためには、機器が安価になり一般に普及する必要があるが、今回紹介しているHDDレコーダーの販売価格は5万円程度。そのほかのモデルでも2万円程度で買えたりするので、価格破壊はすでに進んでいる。
これからは、ディスプレーにチューナーをバンドルさせることが古い時代がくるかもね……。
■今週のガジェット■
『iVハードディスクレコーダー VDR-R3000』
最長800時間録画できる1TBのHDDを内蔵したハードディスクレコーダー。iVDRスロット搭載で、カセット型HDD『iV』を増設し容量を増やせるほか、ストリーミング経由で録画番組の再生も可能。デジタルチューナー2基搭載で、2番組の同時録画ができる。録画した番組はスマホでも楽しめる。
カセットハードディスク『iV』。1TBモデル『M-VDRS1T.E』は、実売1万5000円前後。
発売:日立マクセル(関連サイト)
実売価格:5万円前後
■今週の近況■
iOS6の新機能でアップル製マップは想像どおり。Siriはクルマの運転中に使う人が多いアメリカ人向けだな。ハンズフリー操作が目的の主軸。地味に新アプリPassbookがおもしろい。早いところ、世の中から紙チケットやプラスチックカードを全廃してほしい。多すぎてウザい。
※この連載は週刊アスキー2012年8月7日号(7月24日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります