7月4日、NECとレノボが合弁会社発足1周年を迎えて都内で記者会見を行ないました。記者会見の場では、まずグループ会長のロードリック・ラピン氏が合弁からの1年における成果を発表。
NECレノボ・ジャパングループのロードリック・ラピン会長 |
出荷台数、売り上げ台数ともに前年から大幅増 |
そして、協業の一部として秋ごろより『ThinkPad』一部モデルを試験的にNEC米沢事業所で生産する旨についても発表しました。現在、『ThinkPad』は国内にある大和研究所で開発し、海外で生産する方式をとっていますが、それゆえ注文から納品まで時間がかかるという問題がありました。国内生産によって、その分納期短縮が図られるのではないでしょうか。なお、どのモデルをどれだけ生産するかや、今後も続けるかは今後決定するとのことでした。
一部モデルが、秋からNECの米沢事業場で生産開始 |
詳細は未定ですが、両者の協業が一層進むことになりそうですね。 |
また、両者の連携のひとつとして、NECのテレビ視聴ソフト『SmartVision Light』を搭載した一体型モデル『IdeaCentre B540p』を8月下旬より発売することが、レノボの渡辺朱美社長より発表されました。レノボ製品に、実績のあるTV視聴ソフトが載ることでより魅力的な製品になるのではないでしょうか。
レノボ・ジャパン渡辺朱美社長 |
IdeaCentre B540p |
『SmartVision Light』は、TV機能をシンプルに使うため機能を絞って搭載したとのこと。 |
なお、会場には先日正式発表されたNECの超軽量ウルトラブック『Lavie Z』の分解モデルも展示。875グラムという驚異的な軽さを支える“マグネシウムリチウム合金”による外装や、内部構造もじっくり見ることができました。『Lavie Z』については、合弁をきっかけとしてNECの技術者が『世界一の製品を作りたい』という思いから作り上げられたもの、とNECパーソナルコンピューターの高塚栄社長が語っていました。
NECパーソナルコンピュータ高塚栄社長 |
13インチで875gという驚異的軽さの『Lavie Z』 |
『Lavie Z』の本体内部 |
『Lavie Z』のSSD |
SSDはmSATA形式になっており、コントローラーは不明でしたがサムスン製のフラッシュメモリーが使われていました |
ちなみに、『Lavie Z』自体はNECの単体開発ですが、レノボとの協業により得られたリソースが投入されているとのこと。また、現在はレノボのグローバル開発チームと協業し日本向けの製品を開発しているとのこと。具体的な製品は発表されませんでしたが、今後の発表が楽しみです。
レノボとNEC両社の開発チームにより、“何か”が共同開発中とのこと |
どんな製品かは不明ですが、ワクワクできるものを期待したくなります |
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