なんでしょう? |
嫁です |
もちろん嫁ではございません。この『QUMARION』(クーマリオン)は人型入力デバイス。パソコンとUSBケーブルで接続し、付属のソフトウェアなどを使用することで、3Dキャラクターを自由に動かすことができるシステムです。
『QUMARIONパッケージ』には、イラスト制作ソフトウェア“CLIP STUDIO PAINT PRO”、モーション作成ソフトウェア“CLIP STUDIO ACTION”、キャラクター編集ソフトウェア“CLIP STUDIO COORDINATE”が同梱されており、初回限定版にはさらにウィンドウズ版Maya/Max用QUMARIONプラグインが含まれています。
今回はQUMARION本体と、モーション作成ソフトウェア“CLIP STUDIO ACTION”を試用する機会を得られたので、一般人視点&萌え風味のレビューをお届けします。
寄れます回れます |
モーション作成ソフトウェア“CLIP STUDIO ACTION”は、デフォルトで上記のような画面構成になっています。ステージカメラ視点が1~3まで表示されており、右下のタイムラインでキーフレームを記録・管理します。
3D CG作成ツールや、3D CGアニメーションツールを使ったことがない私も、直感的に操作できました。直感的に使えないと細かな反復作業が苦痛になるので、このユーザーインターフェースはかなり練り込んで作られているのでしょう。
QUMARION本体の話に戻ります。QUMARION本体には、関節が16ヵ所あり、センサーが32個装備されています。それがどういうことかと言うと……。
複雑なポーズも…… |
このとおり |
こんな複雑なポージングも自由自在です。しかも、この動きはパソコン内の3Dキャラクターにリアルタイムに反映されるんです。
QUMARION(CELSYS):動きが同期
機材協力●キヤノン『iVIS HF S11』
ポージングしていると、次第にQUMARION本体を見ずに、ディスプレー内の3Dキャラクターをじっと見てしまうのですが、まるで2次元世界に干渉しているような不思議な気分です。
さて、非常に稚拙なのですが、“CLIP STUDIO ACTION”で作ったモーションを下記に掲載いたしますね。
QUMARION(CELSYS):連続宙返り
機材協力●キヤノン『iVIS HF S11』
みなさんの落胆の声、セルシスさんの「週アスに貸すんじゃなかった」という悲鳴が聞こえてきますが、このモーションをまったくのド素人が5分で作ったということにご留意ください! そして大目に見てください!
キーフレームを8ヵ所指定するだけで、なめらかなモーションが生成されるのです。もちろん入力したキーフレームは、身体の部位ごとに微調整可能ですよ。
さて、デッサン力皆無のワタシが個人的に楽しみにしているのが、先述のイラスト制作ソフトウェア“CLIP STUDIO PAINT PRO”です。
線画にもなります |
※“CLIP STUDIO ACTION”の画面写真です |
イラストやマンガなどの作成を行なえる“CLIP STUDIO PAINT PRO”を使えば、絵心なしのワタシでも、マンガ制作に挑戦できるんじゃないかと期待しています。萌え顔しかも左向きしか描けないワタシにとっての福音的マンガ制作システムになりそうです。
ゲームの入力デバイスにいかが? |
最後に竹子にキモいと思われることを承知で書きますが、QUMARIONってゲームの入力デバイスにいいんじゃないかと。だってだって、恋愛ゲームとか美少女ゲームとかが対応したら、キャラクターを直接愛でられて非常にたのしそーです。
直販価格6万7800円(送料別)という価格も、QUMARION自体の作り込みと、豊富な同梱ソフトウェアを考えれば納得のプライス。
今回は“CLIP STUDIO ACTION”だけしか試用できませんでしたが、ほかのソフトウェアについては続報でお届けする予定です。セルシスさんがワタシを見限っていなければ!
QUMARION
メーカー:セルシス
発売日:7月下旬より順次発送
直販価格:6万7800円(送料別)
製品公式サイト
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