今年も台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2012。会場内は右も左もWindows 8とUltrabookの話題ばかり。PC関連の盛り上がりは昨年以上で魅力的な製品が盛りたくさん!
探せば見つかるモバイル関連アイテム |
一方モバイル関連の展示はあまり多くないものの、アクセサリー系を中心に様々なものが見つかりました。今回はそれらのなかから面白そうなアイテムをご紹介しましょう。
たくさん出ているGALAXY S IIIのケース |
素材やデザインも豊富で迷っちゃう |
サムスン電子のフラッグシップモデル『GALAXY S III』は日本でも発売予定ですが、台湾ではすでに5月末から販売が始まっています。
COMPUTEXの会場でもスマートフォンケースメーカーのイチオシアイテムは『GALAXY S III』用のもの。素材やデザインやカラーなど多くのバリエーションのものが展示されていました。日本で『GALAXY S III』が発売されるころには、これらの多くが日本でも販売されるのでしょう。
スマホのジャケット型バッテリーも各社から |
最新機種のものももちろんあります |
またケースを進化させたジャケット型の外付けバッテリーも複数のメーカーが手がけていました。GALAXYシリーズはもちろん、HTC Oneシリーズなどの最新モデルに対応したものもあります。
種類が豊富なPower Skinの担当者に話を聞いたところ、『GALAXY S III』用は「ヒミツ」とのこと。うーん楽しみだなぁ。
ジャケット付きでスマホサイズの太陽電池 |
あの乾電池ケータイもカッコイイ |
そのPower Skinはスマートフォンサイズの太陽電池を出していました。しかもTPU素材のジャケット付き。スマートフォンと一緒に持ち運ぶのにいい感じです。
また以前ご紹介した乾電池で動く携帯電話のPower Skinバージョンも参考出展。グレイのボディーに青いボタンのアクセントはこれが“簡単携帯”とは思わせない雰囲気です。「売ってちょうだい」とお願いしましたがまだ試作品とのことでダメ。うーんそう言われるとほしくなっちゃうー。
ルーターから電話がかけられたら便利だよね |
さてスマートフォンと連携できる“携帯電話”にも面白い商品が。中国のOEMメーカー、CEIECが出展していたのが3G対応のWiFiルーター。まぁルーターなら多くの製品が世のなかに出ていますが、こちらはなんと3G携帯電話も内蔵。ルーターなのに通話ができちゃうんですね。
「でもそれだったらスマートフォンのテザリングでいいんじゃないの?」と思われるでしょうが、スマートフォンだと電池の持ちが心許ないじゃないですか。フツーの携帯電話なら電池は食わないのでいざってときでも通話できるのが強み。すでに数社から引き合いが来ていて、今年の夏以降にOEM先企業から発売される予定だそうです。
中国メーカーからセグウェイみたいなのが出展 |
会場内でデモ走行……ちょい安定感が心配(汗) |
このように台湾に来てもやっぱり中国メーカーはいろいろと目立っているのですが、あんまりモバイルと関係ないような出展もありました。そのひとつがこちら、中国北京はRobstep robotによるバッテリー駆動の自走式二輪車『Robin M1』。
そう、あのセグウェイっぽい製品です。タイヤが小さいのでちょっと安定性に欠ける気がしないでもないですが、サイズが小型化できるので収納しやすいとのこと。すでに中国で販売中で、日本円で20万円台だそうです。
スマホでリモート運転可能! 丸いパッド表示をグリグリするだけ |
バッテリー残量や速度もスマホで確認できる |
同類の製品は中国でも最近数社が作っているようですが、この『Robin M1』の最大の特徴はモバイル対応。なんとAndroidスマートフォン用にアプリが出ていて、本体コントロールがリモートでできるんです。つまり無人のまま遠隔で車庫入れなどが可能。
またこのアプリはバッテリー残量などのステータス表示もできるので、「そろそろ充電しよう」なんてリマインダーにもなるわけ。なおBluetooth接続なのでそんなに遠距離からは使えませんがこれは便利そう! 日本に代理店できないかなー?
タフなスマホも各社から |
タブレットに水や砂をかけまくってます |
COMPUTEXには『Robin M1』のような産業用の製品もいろいろと出展されていますが、特定用途向けのタフネス仕様なスマートフォンやタブレットも結構見かけました。いずれも運送会社や軍関係などラフに扱う環境向けの製品で、スペック表には“MIL”だの“IPX”といった規格の数字が並びます。
3G機能はオプションで追加可能。以前はWindows CEをOSに使っていた製品が多かったのですが、この分野でも最近はAndroid端末が増えているとのこと。なお個人向けには販売されませんが、メーカーによっては1台数十万円で個人でも購入可能なものもあるとか。これぞ男のためのスマートフォン……でしょうか。
ヘッドホンもミリタリーっぽく |
そんなタフネス端末に似合いそうなミリタリー柄のヘッドホンも発見。ヘッドホンも音質やデザインを各社が競い合っていますが、あえてこのように目立つ製品も増えています。台湾と言えばHTCが子会社化した高級ヘッドホンメーカー、Beatsの製品を街なかでよく見かけましたが、人と違ったヘッドホンがほしいって需要も多そうです。
インテリアにもなるスズメのスピーカー |
シンガポールのGavioが出展していたメタリックなスズメの形をした置物はインテリア性もあるデザイングッズ。しかしこれ、お腹の部分がスピーカーになっていてスマートフォンでも利用可能。スワロフスキーの宝石をあしらった特別モデルもあるそうです。海外のアクセサリーメーカーとも取り引きをしていて、日本での発売も予定されているらしいですよ。
マイクロSDアダプターのWiFiカード |
“YAMADA”ブランド(?)のiPhoneケース |
ほかにもSDカードサイズでマイクロSDカードアダプターにもなっているWiFiアダプターなんてのは、デジカメとスマートフォンでメモリーカードを共用する際に便利そう。とにかく台湾ならではのアイデアにあふれる製品がいろいろと出ていました。
一方では“YAMADA”と日本製をアピールするようなケースメーカーがあったり、怪しい一面もあるのがCOMPUTEXの面白いところです。
来年も行かねば! と思わせるおねーさんのスマイル |
来年も必ず来いよ! |
スマートフォン本体関連の展示は少なかったものの、今回ご紹介したようにアクセサリー関係はモバイル関連のものも結構多く、COMPUTEXはなかなか楽しめる展示会です。
特にコンパニオンのおねーさまたちのクオリティーは台湾の展示会でもトップクラスとのこと! カメラ片手にそっち方面の撮影に来ていた来場者も多かったようです。来年のCOMPUTEXもまた取材に行きますよー!
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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