エイサーやASUSは既報のとおり、Windows8やWindows RTを搭載したタブレット、ノートPCを発表し、会場のブースも大盛況となっている。
その一方で、やや押され気味なのが“アンドロイド端末”。各メーカーとも展示はしているが、既出のものが多く、昨年と比べると若干寂しい印象だ。
■ASUS
アンドロイド搭載のスマートフォン、およびタブレットの新モデルはお披露目なし。タブレットはWindows8やWindows RTが稼働する『ASUS Tabletシリーズ』がメイン。スマートフォンは昨年のCOMPUTEX TAIPEIで発表された『PadFone』推しの状態だ。
↑Windows8搭載の『ASUS Tablet 810』。次世代ATOMをCPUに採用。発売日や価格は未定だが、Windows8の発売に合わせてくると思われる。
↑こちらはWindows RT搭載の『ASUS Tablet 600』。CPUはTegra3を搭載している。こちらも価格や発売日は未定。
●ASUS Tablet 810
OS Windows8
CPU 次世代ATOM
ディスプレー 11.6インチ(1366×768ドット)
ストレージ 64GB
メモリー 2GB
●ASUS Tablet 600
OS Windows RT
CPU Tegra3
ディスプレー 10.1インチ(1366×768ドット)
ストレージ 32GB
メモリー 2GB
↑2月のMWCで発表済みの『Transformer Pad Infinityシリーズ』。アンドロイド4.0搭載。10.1インチで解像度は1920×1200のハイエンドモデル。
↑同じく2月のMWCで発表された10.1インチ(1280×800ドット)の『Transformer Pad』。こちらは日本発売が間近だ(6月以降発売予定)。
↑タブレットからクラムシェル型へと変身する『PadFone』。台湾では4月に発売開始されている。
■エイサー
エイサーはWindows8搭載のノートPCや大型のタッチパネルPCの展示はあるものの、Windows RTを搭載するモデルはなし。
アンドロイドはスマートフォン3機種とタブレット5機種を展示。タブレットはすでに発表されているモデルで、スマートフォンは『Acer Liquid Gakkant E350』と『Acer Liquid Gakkant E330』の2機種が新発表。とはいえ、ICSを搭載したごく一般的な仕様のミドルレンジとローエンドモデルで、とがったところはなし。
↑『Acer CloudMobile S500』。4.3インチ(1280×720ドット)のディスプレーでCPUはMSM8260A(1.5GHz、デュアルコア)を搭載。8月以降に発売予定だが、価格や日本での発売は未定。
↑4.3インチ(960×540ドット)サイズの『Acer Liquid Gakkant E350』。CPUに台湾のMediaTek製のMT6575を採用。SIMスロットを2つ搭載し、デュアルSIM対応。7月以降発売予定。
↑クアルコムのMSM7227を採用した『Acer Liquid Gakkant E330』 。ディスプレーは3.7インチ(800×480ドット)で、ローエンドモデルとなる。6月以降発売予定。
↑Tegra3を搭載した10.1インチモデルの『ICONIA TAB A510 Olympic Games Edition』。
↑「どのあたりがOlympic Games Editionなの?」と訊いたら、「裏のマーク」とのこと……。
■ギガバイト
昨年はデュアルSIM対応のアンドロイド端末を展示していたギガバイト。今年も変わらずデュアルSIM端末の新モデルを展示していました。新モデルといっても、基本的にはスペックアップとICS採用という違いです。
ちなみにデュアルSIMではあるものの、片方はGSM。GSMは日本では使用できないため、日本で発売される可能性は低い。
↑Snapdragonの第1世代MSM7225A(1GHz)を搭載した、『GSmart G1342』。ディスプレーは3.5インチ(320×480)。6月発売予定で200ドルを切る価格になる見込み。
↑こちらはSnapdragon S4となるMSM8225搭載の『GSmart G1362』。ディスプレーは4.3インチ(480×854ドット)。7月発売予定で、価格は220ドル前後の見込み。
スマートフォン専業メーカーのモデルと比べると、この夏のトレンドとなる、大型ディスプレーや4G通信、防水といった機能はなし。3メーカーとも“軸足はWindows8”といったところのようで、今後はWindows Phone 8の対応に期待したいところだ。
■関連サイト
COMPUTEX TAIPEI
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