低消費電力化を測り、ワットあたりの性能を大幅に向上したデスクトップ用GPU『RADEON HD7000』シリーズが記憶に新しいところですが、続いてノート用GPUも登場しました。
RADEON HD7970M - ハイエンドクラス
RADEON HD7870M - ミドルハイクラス
RADEON HD7770M - ミドルクラス
2012年に入って、HD7600M、7500Mなどがすでに登場していましたが、これらは40nmプロセスの旧アーキテクチャーのもの。今回登場する3シリーズは28nmプロセスのまったくの新しい設計になっています。
PCIエクスプレスGen3対応などはデスクトップ用と同じですが、注目の機能は『AMD Enduro technorogy』。これは、ライバルのNVIDIAの『Optimus』とおなじで、CPU内蔵GPUとRADEON GPUを自動、もしくは手動で切り替えられる機能です。
アイドル時の消費電力を0W近くに抑える『ZeroCore Power Technology』と合わせて、バッテリー駆動時間を延長する効果が期待できます。
製品名 | RADEON HD7970M | RADEON HD7870M | RADEON HD7770M |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm |
SP数 | 1280基 | 640基 | 512基 |
コアクロック | 850MHz | 800MHz | 675MHz |
メモリークロック | 4.8GHz相当 | 4GHz相当 | 4GHz相当 |
メモリータイプ | 2GB GDDR5 | 1GB GDDR5 | 1GB GDDR5 |
気になるゲーム性能ですが、AMDによるベンチマーク結果を入手したので、見てみましょう。
製品名 | RADEON HD7970M | RADEON HD7870M | RADEON HD7770M | GeForce GTX675M | GeForce GTX560M |
3DMark11 Perfomance | 5816 スコアー | 3037 スコアー | 2417 スコアー | 3345 スコアー | 2046 スコアー |
クライシス2 画質設定:最高 | 89.7fps | 48.1fps | 41.2fps | 66.8fps | 39.6fps |
HD7970Mと前モデルの最上位機種『HD6990M』を比べても、バトルフィールド3で65.9fps対40.7fpsで勝利。お手ごろ価格のノートに搭載しそうなHD7770は、スカイリムの高設定で36.9fpsと十分なパフォーマンスをもっていそうです。
対するGeForce勢は、“Kepler”世代の28nmプロセスGPUの製品版を搭載したノートが気になるところ。ノート用GPUの最強はどっちだ!?
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