HTCは、KDDIとの開発協力によるau向けスマートフォンの新モデル『HTC J ISW13HT』の発表を4月20日に行なった。グローバル向けのAndroid 4.0端末『HTC One S』をベースに、WiMAXやワンセグ、赤外線、おサイフケータイなどを搭載した日本専用モデル。5月下旬以降の発売を予定している。
発表会ではHTC CEOのピーター・チョウ氏とKDDI代表取締役 田中孝司氏のトークセッションが組まれ、2年前に田中氏がHTC製スマートフォンの操作性や性能に魅力を感じ、チョウ氏のオフィスを訪れたエピソードを披露。
当初は日本の市場を理解してもらえず「日本ではカラフルで可愛くて、なおかつ中身がスゴイ端末が求められるというと、チョウ氏は『まるで子供のようだ。俺はそう思わない、しかし話は聞いてやる』と言われた(田中氏)」などのやり取りもあったが、「田中さんが我々を励まし、KDDIのリソースも投入して支えていただいた(チョウ氏)」と、両社によるジョイントワークであることを強調した。
HTC チーフ・プロダクト・オフィサーの小寺康司氏は「HTCのスマートフォンがあればデジカメはいらない」と、F値2.0の明るいレンズを搭載したカメラと0.7秒で撮影できる起動速度、連写性能、逆光に強いHDR撮影、扱いやすさにこだわった動画撮影機能などを紹介。
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HTC NIPPON 代表取締役社長の村井良二氏は、「HTCが世界で初めて一社のために作った」という、HTCとしての意気込みの強さをアピール。日本のスマートフォン市場はアーリーイノベーター中心だったが、今後はフィーチャーフォンからの乗り換えがより本格的になると予測。「体験していただくためのハードルを低くしたい」という目標を実現し、自信を持ってオススメできる端末に仕上がったという。
↑4.3インチの有機ELディスプレー(540×960ドット)を搭載。サイズは約66×132×10.0ミリ(最厚部11.2ミリ)、重量は約142グラムと、従来のHTC端末と比べ大幅にスリム化。側面は丸みを帯びており、手にフィットする形状だ。
↑カラーはレッド、ホワイト、ブラックの3色。ブラックの背面はつや消しで、しっとりとした触感だ。
HTC J ISW13HT
メーカー:HTC
発売日:5月下旬予定
予想新規契約価格:2万円台半ば
製品公式サイト
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