今回紹介するのは、アイデアが画期的というか、すばらしいアプリ『Toneconnect』。こいつをスマホにインストールして電話のようなピポパポ音を聴かせると、その音をデータに変換してくれる。
いわば、音のQRコードみたいなものだ。トーンダイヤル式の電話交換機は、あのピポパポ音を認識して番号に変換しているのだが、このアプリもほぼ同じで“データ音”を変換する単純な仕組み。
しかし、こいつはおもしろい。今まで携帯電話でアドレスや番号の交換をするときには、ブルートゥースや赤外線通信を使っていたが、一度に多くの人にデータを送信することはできなかった。そこで、このアプリを使えば一度音を鳴らしただけで全員にデータを送れる。
世界標準スマホは、ガラケーとのデータのやり取りが大変だが、スマホにはマイクもスピーカーが付いているので、このアプリを使った情報の伝播は新しい手段になりうるし、場合によってはベストなのかも知れない。ラジオでURLやメールアドレスを伝えるのも、この音を流せばいいだけだ。ラジオやテレビと、ネットとの連携にも使えるだろう。
■今週のガジェット■
『Toneconnect』
プッシュ音を使い、情報を伝えられる。テキストやURLなどを送受信可。iPhone、アンドロイド版のほか、Chrome拡張版もある。
↑Android版。 |
↑Google Chromeの拡張機能として追加可能。 |
トーンコネクト社は、アプリ普及のためにニッポン放送とアプリ開発元のアドリブが共同設立した会社。ラジオ番組を使い、『Toneconnect』の実験も行なっている。
●関連サイト トーンコネクト
■今週の近況■
Mozilla社も、ついにオープンソースOSに本格参入してきたようだ。スマホの操作画面をHTMLで書けるらしいが、それって最高におもしろい! 夢のような世界だ。アップルがモバイルキャリアの牙城を突き崩したおかげで、ウェブの世界がここまで浸食できたわけだ。
※この連載は週刊アスキー2012年5月1日号(4月17日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』
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