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なめこやenchant.jsも表彰された! 『モバイルITアジア』が開催

2012年03月17日 09時00分更新

文● 広田稔 編集●スドー

 近年、スマートフォンやタブレットなど、モバイルの分野がパソコンを食う勢いでどんどん成長している。3月14日から16日、そんなモバイルの最先端を知ることができる展示会『Mobile IT Asia』が東京ビッグサイトにて開催された。ブース展示に加えて、30以上のカンファレンスを実施。最初の2日間で来場者が2万4000人を超えた。

 弊社アスキー・メディアワークスからは『アスキー総合研究所』がブース出展し、また、遠藤諭所長が『クルマ離れ、テレビ離れ、ゲーム離れはどこに流れているか?』というテーマで公演をした。モバイルといえば、週アス的にも外せないジャンルなので会場を取材してみたぞ!

Mobile IT Asia
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↑14日には、インフラ機器やソフトウェアなど、優れたサービスを表彰する『Mobile IT Award』の受賞者を発表した。アプリ部門は、Twitterのフォロワー同士で音声通話できる『On Say』と、女子高生からオジサンまで多くの人が収穫にハマった『おさわり探偵なめこ栽培キット』の2本が受賞。

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↑プラットフォーム部門では、NTTドコモのスマホ向けポータル“dメニュー”、ユビキタスエンターテインメントのゲームエンジン“enchant.js”が優秀賞を受賞。後者はHTMLとJavascriptを利用したライブラリーで、弊社でも『ゼロからはじめるenchant.js入門』の書籍をリリースして好評を博している。
 

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↑『第3回国際自動車通信技術展』、『第11回パーキング・ジャパン2012』などが同時開催していた。こちらはアスキー・メディアワークスのブース。

 ブース展示において筆者的にビビっと来たのは、ドコモが参考展示していたNFC(近距離通信)技術。日本だとFeliCa通信を利用した“おサイフケータイ”を使ってる人も多いはず。ただ、これは日本だけで普及しているもので、世界ではISO/IEC 14443 Type Aや同Bといった規格が伸びている。そこでドコモは2012年冬を目標に、FeliCaとTypeA/Bの両方に対応した端末をリリースする予定だ。

 そのNFCの利用例として、タグを利用した情報発信をデモしていた。やってることは、QRコードをカメラで読み取ってアクションを起こすのと同じなのだが、NFCなら読み取りアプリを起動せずにホーム画面のままタグにケータイを置くだけで指定された動作を実行してくれる。例えば、ベッドサイドにあるタグにケータイを置くだけで翌朝7時にアラームをセットしたり、車についたタグにかざすだけでカーナビアプリが起動するといった使い方が可能だ。

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↑タグ(写真ではドロイドくん)の上にホーム画面のケータイをかざすだけで、所定のウェブページが開く。ゼロクリックでさまざまなアクションを起こせるのが便利。

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↑NFCタグ。一見白いシールに見えるが、光にすかしてみるとご覧の通りICが存在する。

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↑タグの内容はスマホで書き換えたり、書き換え不可に指定することが可能。CD/DVDメディアにデータを書き込む感覚で扱える。QRコードのように気軽に印刷して利用とはいかないが、電源なしで中身をリライトできるのは便利。

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↑広がるNFCタグの利用。おサイフケータイの輸出も考慮してるそうだ。

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↑KDDIのブースでは、以前、週刊アスキーでも取材したAR(拡張現実)アプリの開発ツール“SATCH”(サッチ)を展示していた。無料配布しているのがスゴいところ。

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『Mobile IT Asia』ではないが、国際自動車通信技術展にあった、トヨタブースも興味深い。1月末に販売が始まったハイブリッドカー『プリウスPHV』のオーナーのみが使えるiPhone/Androidアプリを展示していた。

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↑プリウスPHVのオーナーが交流できる独自のSNSを用意。さらに車が各種データを自動でサーバーに送って、車のアカウントで燃費などをSNSに投稿してくれる。車のアカウントに例えば工具の場所を問い合わせると、言葉を解析して回答を返してくれるという機能も。

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↑遠藤所長のカンファレンスをのぞいてみました。テーマは、『2010→211年 激変した日本人のメディアライフ クルマ離れ、テレビ離れ、ゲーム離れはどこに流れているか』。

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↑アスキー総研で販売している『MCS(メディア&コンテンツサーベイ)』を引き合いに出して解説。1万人規模の調査資料で、メディアやネット、デバイスをどんな人が利用しているのか、そのユーザーがどんな関心を持っているのかが分かる。初回の調査は2010年。2011年は簡易機能のウェブ版、クロス集計も可能なWindows版を販売している。

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↑遠藤所長はクルマ離れについては、「'94年末に次世代ゲーム機が出てきて、テレビ画面を奪っていった。その若者のテレビ離れが、車のCMへの接触量を減らして車離れにつながっているのでは」と指摘。今や20代若者が欲しい車は軽自動車の比率が上がっている。

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↑遠藤所長は「僕らソーシャルネイティブという言葉をかかげていて、ちょうど大学生になった頃にmixiを始めた世代が、去年ぐらいから社会人になってきている。テレビからゲーム、ネット。その時代ごとにおける商品への接触が、クルマ離れに影響しているのではないか」と発言。

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↑2010年末と2011年末におけるMCSのメディア接触調査を比べると、テレビ/ゲーム機/パソコン/ケータイで10%ほど接触が減って、スマートフォンが増えている。「メディアは、時間とお金と興味のイス取りゲーム。それが今、一斉に起きている」と遠藤所長。

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↑スマートフォンの利用実体と興味を世代別で見られるグラフも面白い。iPhoneは20代女性、Androidは20代/30代男性と20代女性が使っている。

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↑1、2年以内にiPhoneが欲しいのは10代/20代の女性、Androidが欲しいのは10~30代男性という結果。

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↑東日本大震災が与えた影響についても調査。年齢層が高いほど、ニュースへの関心が高まり、社会や政治への信頼度が落ちてる。

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↑貯蓄や保険は若い世代の興味が高まっていた。人のつながりの意識がより高まったのは女性。

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