ドイツ・ハノーバーで開催されたCeBIT 2012において、富士通のドイツ法人(Fujitsu Technology Solutions GmbH)が、2台のウルトラブックを公開。いずれもインテルの次世代プロセッサー“Ivy Bridge”を搭載する最新モデルだ。
↑CeBIT2012会場の富士通ブース。 |
■一般消費者向けの『LIFEBOOK UH572』
『LIFEBOOK UH572』はコンシューマーをターゲットとする富士通の最新ウルトラブック。CeBITでは報道関係者向けにWindows 7が動作する実機が公開された。
プロセッサとしてインテルの第3世代Coreプロセッサー"Ivy Bridge"を搭載する。ブース担当者によれば「Ivy Bridgeと明言することはできないが、最新プロセッサを搭載する」とのこと。Windows 7上での表示は「Genuine Intel(R) CPU @1.50GHz 2.00GHz」となっている。
GPUとしてIntel HD Graphics 4000を搭載。展示機は2GBのメモリと320GBのHDDを搭載していた。ただし最終的なスペックは販売地域や発売時期によって異なるため、参考程度とのことだ。
ディスプレーは13インチで、画面解像度は1366×768ピクセル。インターフェースとして、USB3.0を2ポート、USB2.0を1ポート搭載。他にSDカードスロットも搭載する。さらにSIMカードスロットを搭載、3G通信に対応する。ディスプレー上部にはカメラも搭載している。
カラーリングは外装がシルバーで、ディスプレーやキーボードの周囲は黒を基調とし、LEDは青色で統一されている。展示機のため底面の撮影は許可されなかったが、バッテリーは本体内部に搭載されている。
↑『LIFEBOOK UH572』 |
↑右側面インターフェース。写真左からSDカードスロット、SIMカードスロット、USB2.0ポート、電源用ソケットが並んでいる。 |
↑左側面。写真左からHDMIポート、USB3.0ポート×2、ヘッドフォンジャックが並んでいる。 |
↑閉じた状態。シルバーで統一された、すっきりした印象だ。 |
■ビジネス向け LTEウルトラブック
さらに富士通は別のウルトラブックも展示していた。名称や型番も未定というプロトタイプで、キーボードもダミー。いわばモックアップに近い状態だ。こちらもインテルの次世代プロセッサー“Ivy Bridge”を採用する。
『LIFEBOOK UH572』との違いとして、ターゲット層はビジネスユーザーとのこと。ディスプレーは14インチ・1600×900ドット。UH572にはないドッキングステーションも用意されるという。
SIMカードスロットも搭載するが、こちらはLTEに対応するとのこと。
ビジネスユーザーを意識した機能として、有線LANポートを搭載する。ただし筐体の薄型化を優先するため、専用のドングルを使用する特殊なポートとなっている。
カラーバリエーションはレッドとシルバーの2色が用意される。
なおブース担当者によると「この製品はあくまでプロトタイプであり、仕様はまだ最終決定ではないので注意してほしい」とのことだ。
↑ビジネスユーザー向け最新ウルトラブック。モックアップで、名前はまだない。 |
↑右側面。USB3.0ポート×2、HDMIポート、専用ドングルを用いる薄型LANポートが並ぶ。 |
↑閉じた状態。落ち着いたレッドの筐体。指紋が目立ちにくい塗装となっている。 |
↑ガラスケース内は、シルバーモデルの展示もあった。 |
■Ivy Bridgeウルトラブックとして期待大
いずれのウルトラブックも今夏の発売を予定しているが、第2四半期以降にIvy Bridgeを出荷するとみられるインテルの動向にも左右されるという。
発売地域については、今回はドイツでの展示会ということもあり、EMEA(欧州・中東・アフリカ)およびインドを対象としている。しかし日本を含む東アジアへの展開ももちろん視野に入れているとのことだ。
ブースで触ってみた印象としては、他の最新ウルトラブックと比べてもかなり高い質感に仕上がっていると感じた。LTE対応も含めて、ぜひ日本での発売も期待したいところだ。
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