最近は『ニコニコ動画』を筆頭に、ネット放送局や個人が独自の番組を配信している。そんななか、既存電波に乗せていた放送をインターネットで配信したのがネットラジオ。『radiko.jp』もそのひとつなのだが、残念なことに地域制限とかいうアホなことをしている。「それなら、ラジオの電波でいいじゃん」と思う人もいるだろう。
しかし、目を見張るネットラジオ配信もある。それが『サイマルラジオ』なるサービスだ。こちらは地方ローカルラジオの放送をネット配信しているのだが、コミュニティーラジオの配信サイトなので、地域制限などはなし。最近はスマホでもアプリを使って聴けるようだ。
ちなみに、アメリカではこういうコミュニティーラジオを傘下に抱える企業が上場し、活躍している。ネットラジオが普及したら日本でも同じようになるのだろうか?
先日スイスでダウンロード違法化が否決されたが、これは「これまで新しい技術によって世の中は進化してきた。記録メディアも同様。新たな技術や環境が誕生したなら、企業はそのなかで競争し勝ち残っていくのが必然」というすばらしい考えによるものだ。既得権を守るために技術を抑えたら進化はない。
ということで、今後は地方テレビ局などもネット配信に参加してくればイイと思う。インターネットは、新たなメディアでもあるが、誰もが利用できるツールでもあるのだから。
■今週のガジェット■
『サイマルラジオ』
2006年から正式サービスを開始。北海道から沖縄まで、約90局のコミュニティーFMの番組をネット配信している。非常時に放送を行なう各地の臨時災害局も聴取できる。
『サイマルラジオ』公式サイト(関連サイト)
『コミュニティFM for iPhone(i-コミュラジ)』
ネットラジオ用のiPhoneアプリ。サイマルラジオのうち、39局に対応。
iPhone版
バージョン:1.2.3
Apple Store価格:350円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
・ダウンロードはコチラをクリック
『サイマルラジオ for Android』
サイマルラジオの専用Androidアプリ。海外でも使用できる。
Android版
対応OS:2.1以上
Android Market価格:無料
(バージョンと価格、対応OSは記事作成時のものです)
・ダウンロードはコチラをクリック
■今週の近況■
特許庁が6年で55億円の予算をつぎ込んだ情報システムの開発を中断。開発期間7年とかありえない遅さだし、設計不備が原因とか終わってるな。特許の出願、登録、検索なんて、オープンソースのソフトを組み合わせて、あとは業務をシステムに合わせるようにすりゃいいのに。
※この連載は週刊アスキー2012年3月13日号(2月28日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』
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