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WiFiからもDRMからも解放されたフリーダムすぎるiTunesの新機能

2012年02月23日 20時15分更新

 本日アップル日本法人にて、iTunesアジア太平洋地域&カナダ担当シニア・ディレクターのピーター・ロウ氏自ら、昨日から提供が開始されているiTunesの新機能についてプレゼンテーションを受ける機会を得ました。

 すでに他メディアでも記事は掲載されていますが、私・ジャイアン鈴木なりの視点での、注目新機能についてご紹介したいと思います。

Download on 3G

3G回線で楽曲を購入可能に
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 これまでiOS機器でWiFi環境以外では楽曲を購入できませんでしたが、3G回線でも購入が可能となりました。フィーチャーフォンでは当たり前にできていたことですが、これから時間だけでなく、場所に縛られることなく楽曲を購入できるわけです。

iTunes Plus

より高音質かつDRMフリー
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 iTunes Store開始当初、販売されている楽曲は128KbpsのAAC方式でDRMがかかっていました。MP3の音楽データより音質はよかったとは言え、DRMがかかっていたため、楽曲データの取り扱いが少々……と言うかかなりメンドーでしたね。

 しかし、iTunes Storeで販売される楽曲のすべてが、256KbpsのAAC方式となり、しかもDRMフリー化されました。著作権保護方針と技術の変化から、DRMフリー化の決断をアップルは迫られていたわけですが、こんなに早く日本の全レーベル、全アーティストとの合意を得られるとは思いませんでしたね。たとえ、すでにiTuneで楽曲を配信していたとしても。

iTunes in the Cloud

購入すれば全端末にダウンロード
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 iTunesがインストールされているマックとウィンドウズ、そして、iPhone、iPad、iPod touchを持っているACCNみたいなアップルのお得意様というか“カモネギ”にとって億劫なのが同期。iCloudによって同期の多くが意識しなくても済むようになったとは言え、一昨日までは、ある端末で購入したら、一度母艦となるPCを通すか、ほかのiOS機器それぞれでのダウンロード手続きが必要でした。

 しかし、遅ればせながらiTunes in the Cloudが日本でも始まったおかげで、一度設定さえしておけば、以降は購入した楽曲が自動的にすべてのiTunesでダウンロードされます。

 またiTunes in the Cloudはバックアップシステムとしても機能します。たとえば不幸にもiPhone 4Sを紛失してしまったとき、または幸運にもiPhone 5を購入した暁には、本機能で自動的に楽曲を端末単独でダウンロードできるわけです。つまり、ビックカメラで購入→マクドナルドで開梱の儀→楽曲ダウンロードしハッピー! ……みたいなことができるわけですね。iPhone5発売がホント楽しみです。

Ringtones

着信音が買えるけどちょっと高いかなー
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 電車車内で、時折聞き慣れた「ポーン」という音が鳴り響いていたことからもわかるとおり、これまでiPhoneをはじめとしたiOS機には、通知音は提供されていましたが、楽曲を使った着信音は配信されていませんでした。

 相当な数の楽曲から着信音を選べるのはうれしーですが、一律250円というのはちょっと高いですねー。着信音なんて10秒ぐらいしか聞かないので、楽曲の最低料金150円をせめて下回ってほしかったところです。きゃりーぱみゅぱみゅさんの『つけまつける』を登録しますけど、私は。

Mastered for iTunes

威力のほどはまだ未知数
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 iTunesで忠実にリスニングできるように、アーティストやエンジニアが楽曲をチューニング可能なツールがMastered for iTunes。すべての楽曲自体に適用されたり、iOS機のイコライザー的機能として搭載されないのは、アーティストやエンジニアの意図をこめるために曲それぞれに微妙な調整が必要となるのでしょう。

 週刊アスキー編集部イチの音楽ジャンキー・相川真由美が、Mastered for iTunes音質検証記事を近くアップしてくれるはずなので、乞うご期待です!

Complete My Album

差額でアルバム購入可能に
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 購入しようとしたアルバムに、1曲でも購入済みの楽曲が含まれているときの絶望感ったらないですよね。

 Complete My Albumは、アルバムの通常価格から、すでに購入済みの楽曲の価格を割り引いてくれる仕組み。と言うわけで、気になった曲を数曲買ったあと、残りの曲をまとめ買い……というコンボが可能になりました。ユーザーも、レーベルも、アーティストも、そしてもちろんアップルもウハウハな仕組みです。

iTunes Matchはいつから?

 唯一日本でまだ提供されていないiTunes Matchについても聞いてみましたが、こちらは“年末までには導入したい”とのこと。

 iTunes Storeで購入した楽曲だけでなく、CDからリッピングした曲も同期の対象となるiTunes Matchがサービスインしたとき、ユーザーが受ける利便性は計り知れません。iTunes Matchがスタートした瞬間、マックやウィンドウズは母艦ではなくなり、iOS機はそれらと同列の存在になります。iPhone 5の発売、そしてiTunes Matchのスタートが本当に楽しみです。

王者の貫禄?

購入済みの楽曲もDRMフリーにアップグレード
ジャイアン鈴木的『iTunes』の気になる新機能

 今回実は一番驚いたのは、すでに購入済みの楽曲も256KbpsのAAC方式に、しかもDRMフリーにわずか50円でアップグレードできてしまうこと。

 私の場合、31曲の楽曲とミュージックビデオがあるのですが、たったの1635円でDRMフリー化できてしまうんです。

 Android端末や専用音楽プレーヤーでも楽曲を楽しみたい人には絶好のサービスですが、ユーザーが離れることはないと考えているであろうところが、アップルの王者の貫禄と言えそうです。私もiPhone 5、ほしいですもん。

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