2011年12月20日にはメールアドレスが置き換わる障害が、明けた1月1日には(発表は1月2日)不達メッセージの未通知障害が、spモードメールサービスで発生しました。実際に影響を受けているユーザーは一部だとは言え、ドコモのスマートフォンを利用しているユーザーは不安を感じていることと思います。
そもそもspモードとはどのようなサービスなのでしょうか?
spモードはスマホ向けプロバイダー |
spモード=spモードメールと誤解されがちですが、spモード自体はドコモが提供するスマートフォン向けのプロバイダーです。
ドコモの販売するスマートフォンであれば、“設定”→“無線とネットワーク”→“モバイルネットワーク”→“アクセスポイント名”に、APNとして“spモード”が標準で選択されています。
このspモードのAPN経由で通信した場合のみ、iモードのメールアドレス(@docomo.ne.jp)や、アンドロイドマーケットでのキャリア課金、そしてdマーケットやdメニューでのコンテンツ決済サービスを利用できます。
12月27日前後はコンテンツ決済も利用不可能に |
12月27日前後にはspモードの大規模メンテナンスのため、コンテンツ決済サービスを始めとしたspモードサービスが停止し、『ドコモ ドライブネット』、『イマドコサーチ』については料金の返還も行なわれています。
spモードメールアプリの評価は…… |
平均2.3と低め |
spモードの代名詞であり、もっともspモードで使われているサービスであるspモードメールの評判もかなり低めです。
キャリア標準のアプリということで辛口になる傾向があるとは言え、アンドロイドマーケットのレビュー欄を見ると、spモードメールユーザーに相当の不満が噴出していることがよくわかります。
フォルダー並び順不具合 |
消えない通知 |
実際ワタシが使っている『Optimus LTE L-01D』では、インポートフォルダーが先頭に来る不具合と、spモードメール既読後もロック画面から通知が消えない不具合が発生しています。前者の不具合はもう慣れましたが、後者の不具合は寝起きのときに何度も確認してしまうなど、いまだ悩まされています。
ワタシがいまだキャリアメールを使っている理由 |
「spモードメールを使わなければいいのでは?」と思われる方は多いでしょう。ワタシもほとんどキャリアメールは使っていないのですが、家族とのメールのみキャリアメールを使用しているんですね。
もっと具体的に言うと、帰宅後と土日は会社のメールを見なくて済むように、“アカウントと同期”の“自動同期”を無効にし、家族とのみspモードメールでやり取りしているんです(ちなみに、この無効・有効をワンタッチで行なうため、上記の写真中央のように『AutoSync OnOff』というウィジェットを置いています)。
メールサービスはもっともスマートフォンで使われている機能であり、それが安心かつ快適に利用できないのであれば、ユーザーに多大なストレスを与えることになります。
すでにdマーケットやdメニューでの課金システムにspモードが利用されている以上、大規模な改修はなかなか難しいのかもしれませんが、利用者目線に立ったspモードのシステム自体の簡略化とアプリの高速化はドコモの急務ではないでしょうか?
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