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スケヲタ竹子のフィギュアスケート全日本選手権レポ【2日め・男子フリー】

2011年12月30日 14時00分更新

 実は、スマホよりもPCよりもフィギュアヲタの竹子です、こんにちは。

 12月23日~25日に大阪・なみはやドームで開催された全日本選手権のディープなレポートをお届け中でつ!

 ※以下、スケヲタ以外にはイミフな内容かと思います。ご容赦ください。

フィギュアスケート

 第二日は、女子のSPと男子のフリーなどが行なわれました。
 男子フリーで印象に残った選手の演技について、滑走順にご紹介します。

近藤琢哉選手(慶應大学2年、曲は『スラブ行進曲』)
 ジャンプは3Lz-3T、3Lo-2T、2F、1A、3Lo、2Lz、3Lo、イーグルから3S。雄大なクラシックに、パワフルな滑りがあってた。力で無理矢理持っていく系のジャンプだけど……。身体全部を使って大きな動きの振り付け、これをステップも見ごたえあり。赤のベルベットに金の刺繍が効いたゴージャスな衣装もステキです。

宮崎勇人選手(関西大学4年、曲は『アディオス・ノニーノ』)
 ジャンプは3S、2A-2T、2T-1T、2Lz、3S、3T-1T、2F、2A。癖がなく、体のラインがきれい。優雅な動きも、タンゴらしいキリッとしたポーズもさまになる。スピンのポジションがお手本のように美しく、北米の選手みたい!

木原龍一選手(中京大学1年、曲は『バイオリンコンチェルト(チャイコフスキー)』)
 ジャンプは3Lzお手つき-2T、流れのある2A、3Lo、3Sステップアウト、3Lz、3S-2T-2T、3F、2A。
 ジャンプは癖がなく、流れがいい。スピードも最後まで落ちませんでした。
 エレメンツ間の曲想を表現する振り付けの時間が、魅了されてしまうほどちゃんと表現できている。最後のコレオステップは情感がこもっていてすばらしい。感動しました。会場の拍手も多かったです。

吉田行宏選手(関西学院大3年、曲は『ロミオとジュリエット』)
 ジャンプは3Aステップアウト、1F、3Lz、3S、3F-2T、3T-2T、3S-2T-2Lo、2A。3Aと1F以外はパーフェクト。吉田選手のジャンプは大きく流れがあり、上がってから回るディレイの上質なもの。ほれぼれします。
 表現力はさ・す・が。緩急をつけて、ロミオの情熱を表現してました。

 ぜひこういう演技をテレビで放送して欲しいものです。
 しかし、放送権をもつフジテレビは、フリー第1・2グループの12人の選手の間、カメラすら回していません。
 放送権をもつ局なら、全員分を録画して放送するのが義務だと思いますし、スケヲタも選手もそれを望んでいるはず。地上波でやってと言っているわけではありません。有料のCS放送でいいのです。今後の改善を強く求めます。

小沼祐太選手(日本大学1年、曲は『犬夜叉』)
 ジャンプは2Lz、2A、3S-2T、3T-2T、3S、3T、2A、2Lz-2T-2T。スピードが最後まで落ちず、ジャンプに流れがある。癖がなく、さわやか~な印象の演技でした。スキですよ。

無良崇人選手(中京大学3年、曲は『ブエノスアイレスの冬』)
 ジャンプは4T、3Lz-2T、3A、3Lz、3A-2T、3S、1Lo、3F。いきなりの4回転トーループで会場盛り上がりました。
 つなぎや凝った振り付けはなく、ジャンプを跳びやすいプログラム構成。また、体力のある前半にジャンプを固めています。それでも無良選手の最大の魅力はジャンプなので、この戦略はイイと思いますよ!

佐々木彰生選手(明治大学3年、曲は『paka mokuba』ほか
 ジャンプは3A転倒、3lz-2T-2T、2Lo、2T-3T転倒、3S転倒、片手上げ3F転倒、3Lz-3T回転不足。……。しかし、コレオステップで踊りまくって会場が沸きました。
 ひつこいけど、片手上げの3Fは世界一ぐらいイイと思うのですよ。踊りと各エレメンツ、両立できることを期待してます!

宇野昌麿選手(中学2年、曲は『ツィガーヌ』)
 ジャンプは3Lz(フルッツ)、流れのある2A-3T、3F、3Lo、2A、3Lo-2T、3F-2T-2T、3S転倒。最後の最後で転倒してしまい、会場中が「あぁ~っ」と惜しみました。
 凝った振り付けやつなぎはないけど、スピードを落とさず、流れのあるジャンプを次々に跳んでいました。ストレートラインステップでは、音のひとつひとつを身体で表現。つか、まだ14歳、中学2年がツィガーヌですよ!? こんな難曲をよくこなしたなぁと感心してしまいます。
 演技終了と同時に大きな拍手喝采、スタンディングオベーションも見られました。

小塚崇彦選手(中京大学大学院1年、曲は『ファンタジア・フォー・ナウシカ』)
 ジャンプは4T、3A、3Lz-3T、3A転倒、3F、3Lo、3S、3Lz-2T。6分間練習でほとんど4回転トーループを跳んでいなかったので、決まると思いませんでした。スゴイ!
 作品としての完成度はとても高く、ステキなプログラムだと思います。音も、物語も表現していると思いますよ。ただ、つなぎやエレメンツ間の見せ場が少ないのは残念。小塚選手の絶品イーグルをもっと見たいと思っているスケヲタは多いはず。

●羽生結弦選手(東北高校2年、曲は『ロミオとジュリエット』)
 ジャンプは4T、3A、3F、3Lz-2T、3A-3T-2T、3Lz-2T、3Lo、1S。めっちゃ高難度のプログラムをコンプリートか!? と皆が期待を膨らませるなか、最後の最後にサルコウがすっぽ抜け……ま、仕方ありませんよね。
 しかししかし、情感がこもったステキなロミオでした。「大ちゃん大ちゃん」言ってた観客たちもスタンディングオベーションです。
 まだ17歳でこの構成と表現力、ただ者ではありません。比類なき才能。日本の誇りです。
 実はわたくし、羽生君が今年の全日本を獲ると予想していました。ところが大ちゃんがSPで奇跡の4T-3Tを決めてそうカンタンには勝たせてもらえなくなったのですが、羽生君、フリーの得点だけなら1位です。もちろん、スケーティングやエッジワークは大ちゃんや小塚君に及びませんから、今後は足もとの成長を楽しみにしたいと思いまつ!

 ……ちなみに「17歳でロミオかよ」と思った方? 原作では、ロミオは17歳、ジュリエットはなんと13歳の設定なんですって。エーーー、犯罪じゃん。

 

2011フィギュアスケート全日本選手権 放送予定

[フジテレビONE(CS)]
12月30日 10時~12時 男子SP
       12時~14時 男子フリー
       14時~16時 女子SP
       16時~18時30分 女子フリー
       18時30分~20時30分 エキシビション
[BSフジ]※副音声は実況解説なし。
1月1日 14時~15時55分 男子SP
      17時~18時55分 男子フリー
1月2日 15時~16時25分 女子SP
      16時30分~18時55分 女子フリー
1月3日 16時30分~18時55分 エキシビション

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