本日11月24日からXi契約のマイクロSIMカードの販売が開始されました。
『ドコモminiUIMカード AX04m』 |
早速編集部でも、このマイクロSIMカードを入手して、SIMフリーのiPhone 4Sで、そもそも使えるか? 通信速度は? そしてテザリングは利用できるか? ……以上3点について検証してみました。
iPhone 4Sでどこまで使える? |
ちなみに下記のような内容で契約を行なっています。
タイプXiにねん:780円
mopera U スタンダードプラン:525円
Xiパケ・ホーダイ フラット:4410円
ユニバーサルサービス料:7円
合計:5723円
※消費税の算出方法の都合上、1円繰り上がります。
ただし上記のXiパケ・ホーダイ フラットの料金は2012年4月末日までのキャンペーン価格なので、5月以降は下記の料金となります。
タイプXiにねん:780円
mopera U スタンダードプラン:525円
Xiパケ・ホーダイ フラット:5985円
ユニバーサルサービス料:7円
合計:7298円
※消費税の算出方法の都合上、1円繰り上がります。
キャンペーン後の7298円でも、テザリングまで利用できるのであれば非常に魅力的な料金です。それでは早速試してみましょう。
挿入! |
すぐにはキャリア名は表示されません |
Xi契約のマイクロSIMカードを入れて電源を入れてみると、3Gのアンテナが1本立っているものの、キャリア名は表示されていません。キャリアが認識されていないので、言語も“日本語”がデフォルト表示されていないわけですね。気にせず先に進んでしまいます。
設定途中でキャリアを認識 |
初期設定途中の“iPhoneを設定”の箇所でキャリア名が表示されました。電波もバリ5。一安心です。設定をさらに進めます。
SIMカードを入れ替えたときのお約束 |
このメッセージはSIMカードを入れ替えたときのお約束のメッセージです。心配な方は“キャンセル”しましょう。
着信はオッケー! |
会社の電話から、このマイクロSIMカードの番号にダイヤルしてみましたが、正常に着信できました。
つぎはデータ通信を試してみましょう。
APNを設定 |
“設定”→“一般”→“モバイルデータ通信ネットワーク”→“モバイルデータ通信”の“APN”に、“mopera.net”を入力します。ユーザー名とパスワードは必要ないです。
つながった! |
APNを設定し、Safariからアップルのトップページを開いてみました。まったく問題なく開けます。速度も心なしか速いような?
というわけで、ドコモのマイクロSIMカードを入れたiPhone 4Sと、au版のiPhone 4Sで速度比較をしてみました。それが下記になります。
Xtream Labs Inc.『Speedtest』
ドコモ |
au |
Ookla『Speedtest.net Mobile Speed Test』
ドコモ |
au |
できるだけ公平を期すため、ふたつのデータ通信速度ベンチマークプログラムで計測を行ないました。
計測時間、場所によって異なる結果が出る可能性はありますが、週刊アスキー編集部の所在地である千代田区富士見ではドコモのマイクロSIMカードを挿入したiPhone 4Sのほうが高速にデータ通信可能なようです。
ただし、もうひとつ着目していただきたいのがPING値です。Ookla『Speedtest.net Mobile Speed Test』にその値が掲載されていますが、PING値……すなわちデータ通信が始まるまでのレスポンスは圧倒的にau版iPhone 4Sのほうが高速です。
実際、Xtream Labs Inc.『Speedtest』で計測を行なった際の、レイテンシーを比較するとau版でもっとも時間かかったのが125ミリ秒なのに対し、ドコモのマイクロSIMカードを挿入したiPhone 4Sでは903ミリ秒かかったケースもありました。
レイテンシー比較
ドコモ版 |
au版 |
繰り返し強調いたしますが、今回のデータ通信速度は一地点で行なった計測値にすぎません。機会があれば複数地点で再計測しますので、それまで通信速度についての判断は保留してください。
さて最後の大ネタはテザリングができるかどうかです。
APNを設定 |
“設定”→“一般”→“モバイルデータ通信ネットワーク”→“インターネット共有”の“APN”に、“mopera.net”を入力します。こちらもユーザー名とパスワードは必要ないです。
あれ? |
APNを設定しても、なぜか“ネットワーク”にテザリングの設定項目が現われません。おかしいなーと思いつつ、いったん“一般”に戻り、再度“ネットワーク”に入ってみると……。
“インターネット共有”が出た! |
WiFiテザリングスタート! |
さっそく“インターネット共有”をタップし、テザリングを有効にすると、WiFiテザリングが開始されました。
Android端末で接続 |
ネットワーク上に表示された“iPhone”を選び、WiFiパスワードを入力したら、当たり前ですがすんなり接続されました。一度しか計測していませんが、下り1171kbps、上り390kbpsなら、まずまず十分な速度と言えるでしょう。
広域な通信エリアで、高速な回線を利用でき、なおかつテザリングまで使えてしまう、SIMフリーiPhone 4Sと、Xi契約のマイクロSIMカードのタッグ。端末の価格を考慮に入れたとしても、かなり魅力的な選択肢です!
※今回の結果は、2011年11月24日に本文中に記載のある構成で行なった結果であって、将来的にも同じような利用が可能であることを保証するものではありません。技適のある端末を使用する際でも、あくまでも自己責任でご利用ください。
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