今回紹介するのは、お手軽価格のモデラ。3Dで造型をつくり出せるプリンターみたいなモノなのだが、いままではこのサイズでも数十万円していたのに、なんと10万円を切った。価格的にもサイズ的にも個人が手を出せるレベルなのは驚きである。
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いままでクリエーターたちは造型の作業を外注していたのだが、コレさえあれば外注しないでも済むようになるよね。まぁ、サイズが小さいので、あまり凝った造型がデキないのが残念なところだが、価格を考えれば納得できるレベルだろう。
欲をいえば3Dスキャナーが付いていればよかったかな。そうすれば、すでにあるものをコピーできるので、PC上で図面を描く作業をしないでも済むしね。
ということで、一般的に何に使えるかを考えてみたのだが、金属を加工できるわけでもないので、オブジェをつくる以外にあまり出番はなさそうな感じ。
強いて言うなら、携帯のストラップなどをつくるとかだな。でも、サイズ的にiPhoneケースの大きさを加工できるのであれば、一点ものをつくって販売できるかも。デザインロゴを格安で彫るサービスも良いかもしれない。
そういう意味では、ビジネス寄りのデジタルガジェットだと思うのだが、こういうモノが普及すれば、資金力がなくてもアイデアだけで起業できる時代なのだと実感。世の中を動かすのは、やっぱり政治力ではなく、技術力の進歩であることは間違いないな。
■今週のガジェット■
『iModela iM-01』
アクリル板などの樹脂を加工する本体と、PC用デザインソフトのセット。ソフト上で文字や図形を自由にデザインし、加工機で作成する。
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発売 ローランド ディージー(関連サイト)
価格 7万8750円
■今週の近況■
ジョブズ死去。カリスマというかビジョナリーというか、ハードとソフトを完全にシンクロさせたiPhoneのすばらしい操作性は、彼がリーダーで、独断と偏見の決断があったからこそ成せた業。2年後にスマホを超えるガジェットに出会えると思っていたが……。残念すぎる。
※この連載は週刊アスキー11月19日号(11月15日発売)に掲載されたもので、堀江氏の意見をもとに編集・再構成したものです。
●関連サイト
堀江貴文オフィシャルブログ
『六本木で働いていた元社長のアメブロ』
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