Sandy Bridge-Eこと、Core i7-3000番台とともに対応チップセット“X79”搭載マザーボードも発売しました。そこで、シェア数が多い主要メーカーのX79マザーボードをざっくりまとめてみたので、ぜひ購入する際の参考にしてください。
●ASUSTeK
Rampage IV Extreme |
価格未定(12月以降発売予定) |
『Rampage IV Extreme』は価格未定ですが、12月に登場する大本命。『OC KEY』と呼ばれるグラボに挿すアクセサリーで、ウィンドウズ起動中でもオーバーレイでBIOSの情報を表示し、動作クロックなどの各種設定がいじれる点がオーバークロッカーの心をくすぐるのではないでしょうか?
BIOS情報をオーバーレイ表示できる“OC KEY” |
SABERTOOTH X79 |
予想実売価格3万3000円前後(11月14日発売予定) |
『SABERTOOTH X79』は言わずもがなですが、長寿命コンデンサーなどを備える安定性がウリで、チップセットのほか、バックパネルI/O部にもファンを搭載しています。また、付属ソフトでマザーボード12ヵ所の温度モニタリングも可能と、万が一があってはならない人のためのモデルと言えますね。
P9X79 DELUXE |
予想実売価格3万5000円前後(11月14日発売予定) |
P9X79 PRO |
予想実売価格3万円前後(11月14日発売予定) |
『P9X79 DELUXE』は無線LANとブルートゥースのモジュールを搭載するハイスタンダードモデル。対して、『P9X79 PRO』はそれらの通信機能を排したスタンダードモデルで、価格もそのぶん5000円ほど安くなってます。
ハイブリッドドライブ機能“ASUS SSD Caching” |
今回発表されたASUSTeKマザーの特徴としては、メモリースロットが下位から上位まですべて8本というところ。それと、“ASUS SSD Caching”という、Z68の“SRT”のようなハイブリッドドライブを構成する独自機能を備えている点です。しかも、ワンクリックでハイブリッド化できるぶん、SRTよりも手軽にトライできるとか。現状、X79はSRTをサポートしていないのでこれは嬉しい機能ですね。
●ASRock
X79 Extreme9 |
価格未定(11月中発売予定) |
『X79 Extreme9』はメモリースロットを8本備えるハイエンド。CreativeのクアッドサウンドDSP搭載『ASRock Game Blaster』が付属し、オーディオやLANにこだわってます。また、SATA3は8ポートとほかのX79マザーに比べて断然多く、独自のハイブリッドドライブ機能“HyperDuo Plus Technology”も備えるなど、お買い得な点がてんこ盛り。
オーディオ&LANボード『ASRock Game Blaster』が付属 |
ハイブリッドドライブ機能“HyperDuo Plus Technology” |
X79 Extreme7 |
価格未定(発売時期未定) |
『X79 Extreme7』はかつて“変態”と言われたASRockらしいミドルハイモデルで、メモリースロットは唯一6本(クアッドチャンネル動作)というユニークな製品。ASRockいわく、「X58からの最良なアップグレードパス」と従来のハイエンドチップセットX58でも6本使っていたユーザーへの訴求だそうです。
X79 Extreme4 |
予想実売価格2万3000円前後(11月14日発売予定) |
X79 Extreme4-M |
予想実売価格2万3000円前後(11月14日発売予定) |
そして、本日発売予定の『X79 Extreme4』(ATX)、『X79 Extreme4-M』(マイクロATX)はメモリースロットが4本になりますが、価格が2万円台前半とお手ごろ。ハイエンドプラットフォームのマザーだけに、実売価格が定まりませんが、とりあえずいまのところ『X79 Extreme4-M』はX79最安です。
RAMDISK作成機能“ASRock” XFast RAM” |
なお、ASRocKのマザーは“ASRock” XFast RAM”というRAMDISK機能を搭載。X79の利点はメモリースロットの多さですからね、メモリーを増量して高速ストレージにしてしまうのは良い手です。
●ギガバイト
G1-ASSASSIN2 |
予想実売価格4万円前後(11月14日発売予定) |
ギガバイトのハイエンドはゲーマー向けの『G1-ASSASSIN2』。CPUのネットワーク負荷を下げて、そのぶんゲーム性能を向上するという名目でおなじみの“killer NIC”、Creativeのオーディオチップなどを搭載してます。
従来モデルのチップセットクーラーはマガジンでしたが、今回はハンドガンタイプです。見た目の凝り具合は、買った感を高めてくれる重要な要素だと思うんですが、みなさんはいかがですか?
GA-X79-UD7 |
予想実売価格4万円前後(11月14日発売予定) |
GA-X79-UD5 |
予想実売価格3万円前後(11月14日発売予定) |
GA-X79-UD3 |
予想実売価格2万5000円前後(11月14日発売予定) |
『GA-X79-UD7』と『GA-X79-UD5』にも付属する無線LANとブルートゥース4.0を搭載した拡張ボードを同梱します。『GA-X79-UD3』は最下位モデルながら4way SLI/クロスファイアに対応する点が魅力。
無線LAN&ブルトゥース4.0を搭載する拡張ボード |
さらにグラフィカルになったUEFI “3D BIOS” |
ギガバイトのX79マザーは“3D BIOS”と呼ばれるグラフィカルなユーザーインターフェースのUEFI BIOSを採用。マザーボードの各部位にマウスオーバーしながら各設定を吟味できるので、オーバークロック初心者の方でもわかりやすいかもしれません。
●MSIコンピューター
X79A-GD65(8D) |
予想実売価格3万3000円前後(11月14日発売予定) |
『X79A-GD65(8D)』はメモリースロット8本、PCIエクスプレス×16が5本のハイエンドモデル。サーマルティクの高効率冷却CPUクーラー『Frio Advanced』を同梱します。同梱しない通常版は12月発売予定で、価格は未定。
サーマルティク『Frio Advanced』同梱版パッケージ |
X79A-GD45 |
予想実売価格2万6000円前後(11月14日発売予定) |
X79MA-GD45 |
価格未定(12月発売予定) |
『X79A-GD45』はメモリースロット4本のスタンダードモデルで、『X79MA-GD45』はマイクロATXモデル。全製品、新たに温度センサーを搭載した“DrMOS II”を採用する“ミリタリークラスIII”シリーズで、タフな仕様がウリです。
謎の注目モデル『BIG BANG XPOWER II』 |
また、MSIはX79マザーボードの製品説明会にて、来年初頭発表予定の『BIG BANG XPOWER II』(と刻印がある製品)もチラ見せ。チップセットクーラーのデザインが、ランボーの肩からぶら下げているアレ(なんて言うんですかアレ?)になっており、非常にそそられます。詳しいスペックは明かされなかったものの、これはとても気になる存在です。
と、ここまでざっくりと紹介してきましたが、こうしてみると価格や発売日が確定していない製品が多いですね。Snady Bridge-Eの初回販売は数が少ないとのウワサもあり、潤沢にCPUが出回るのは12月に入っちゃうかもしれません。また、新チップセットはドライバー関係のトラブルもしばしば起こりえますので、そういった意味では、CPUが確実に手に入り、価格がこなれてきたタイミングで購入するのも手かと。僕ですか? もちろん本日購入しますけどなにか?
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