マウスやキーボード、ウェブカメラなどの周辺機器でおなじみのメーカー・ロジクール。スイスのLogitech International S.Aが創立してから今年で30年ということで、『ロジクール創立30 周年Press Gathering』が開催された。
↑Logitech創設者のひとり、Logitech International S.A.取締役会メンバーのダニエル・ボレル氏(写真右)と、ロジクール代表取締役社長の竹田芳浩氏。 |
プレスカンファレンスには、Logitech創立メンバーであるダニエル・ボレル氏が登壇。
Logitechのこれまでの歩みをたどりつつ、製品のデモなどをまじえながら、今後のビジョンを語った。ちなみに、プレゼンテーションに使われていたワイヤレスのポインターはもちろん自社製品とのこと。
ボレル氏は、Logitechがこれまで30年間生き残り、かつ成長してきた理由のひとつとして、「まず、人ありき」だったことを挙げた。つまり、「人がやりたいこととテクノロジーの間を埋める」ということ。「我々はPCこそは作っていないが、その周りのものを使って、PCをより“パーソナルな存在”にした」と語った。
↑世界初のマウス。ダグラス・エンゲルバート氏が、1963年に発明。マウスのデモが行なわれた1986年が、マウス誕生の年とされている。 |
↑懇親会に展示されたロジクール製品。マウスは「代々ロジクール」という熱狂的なファンも。 |
また、「成功とはまっすぐな道ではない」という故スティーブ・ジョブス氏の言葉を挙げ、「Logitechも同様だった。1994年にPC市場が落ち込み、生産拠点をいちはやく中国に移し、踏みとどまったエピソードなどを披露。
↑会場に展示されていたロジクール製品。コードレス、3ボタンといった画期的な製品を次々と市場へと送り込んだ。 |
↑デジタルカメラ黎明期に、いちはやくコンシューマー向けのデジカメも発売していた。 |
さらに、氏は「CHANGE」という言葉を掲げ、「変化は常に必要だが、対応するのは難しい」と語る。
「かつて、ラジオが発明された際、ユーザーが5000万人に達成するまでに38年間かかった。
テレビは13年。それがiPodでは3年、iPadは1.5年。Google+にいたっては、たったの1.5ヵ月で達成している。
変化のスピードがとても速くなっているのだ」と、ボレル氏は語る中で、「品質を保ちつつ、ユーザーが何をほしがっているか、柔軟に対応していかなければならない」とした。
↑『CJANGE』を語るボレル氏。「アップルは、テクノロジーの変革を摘み取り、製品化した」。 |
最後にアインシュタインの言葉を挙げ、「未来だけに興味がある。これから30年のLogitechも見ていってください」と、スピーチを締めくくった。
↑カンファレンスで示されたロジクールマウスの出荷台数。1984年は、年間5万個だったマウスの出荷台数が、27年後の現在は年間1億台に増加した。 |
↑今後の展開のひとつとして、タブレットやスマホ向けの周辺機器が提示された。すでにブルートゥース搭載のスピーカーやキーボードが発売されている。 |
↑先日発表され、話題になったiPad2専用の変形キーボード『ロジクール トランスフォーム キーボード TK900』。 |
↑“原音の忠実なる再現”にこだわる『UE(Ultimate Ears)』シリーズのイヤホン。 |
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