日本では、LTEやWiMAXなどの“3.9G”や“4G”と呼ばれる次世代通信規格が注目を集めていますが、これはお隣、韓国でも同様です。そこで、韓国LGグループのケータイキャリアのひとつ、LGユープラスの販売店に直撃して韓国の次世代通信事情を取材してきました。
LGユープラスの販売店『U+ SQUARE』- |
![]() |
---|
隣はライバルSKテレコムの店舗 |
![]() |
---|
韓国は、SKテレコム、KT、LGユープラスと3つのキャリアが国内シェアの獲得でしのぎを削っています。取材を行なったのは、ソウル市内にあるLGユープラスの販売店。写真の垂れ幕からもわかるとおり、LTEがイチオシとなっています。
ちなみにすぐ隣の店舗は、SKテレコムの販売店。こちらもLTE搭載の『GALAXY S Ⅱ LTE』がイチオシ。KTも11月からLTEのサービスをスタートするため、3社すべてがLTE対応ということになります。
LTE搭載スマートフォンの第1弾の『Optimus LTE』 |
![]() |
---|
店内ではLG以外の端末も取り扱っている |
![]() |
LGユープラスは3キャリアの中では最後発で、シェアも約14パーセントといちばん少ないキャリアです。そこで、シェア獲得の目玉として注力しているのがLTE。LGユープラスはLTEの通信規格を10MHz幅でスタートしており、最大70Mbpsでのサービスを提供しています。
一方、SKテレコムが5MHz幅でスタートしているため、最大スピードはその約半分。ここをウリにして、シェア獲得を目指していくとのこと。
気になる利用可能エリアも、現状は都市部中心ですが、来年夏には韓国内全土をカバーする計画とのこと。また、LGエレクトロニクスは来年購入されるスマートフォンの半数はLTE対応モデルになるのでは、と強気の予測をしています。実際、取材時には未発売だったLTE対応端末『Optimus LTE』の予約も好調とのことで、取材中の店舗で何人かお客さんがこの端末について質問しているのを見かけました。
日本よりも国土が狭く人口も少ないとはいえ、日本とは比べものにならないくらいのスピード。さすがはIT先進国の韓国です。
ミョンドン(明洞)に特設ブースを設置 |
![]() |
---|
またLGユープラスは、携帯販売店とは別に、LTEサービスの認知度アップのため、ソウルでもいちばんの繁華街ミョンドンに特設ブースを開設していました。
各通信方式で速度テスト |
![]() |
---|
PCとスマホで通信対戦 |
![]() |
ブース内では3G、WiBro(韓国版WiMAX)、LTE搭載端末で同じアプリを使って速度チェック。3GやWiBroの1~3Mbpsの数値に対して、LTEは10~25Mbpsを記録し、圧倒的に速い数値をたたき出していました。
また、同社の動画、音楽配信サービスを展示し、リッチなコンテンツでもLTEならスムーズに楽しめることをアピール。たとえば、PC版とAndroid版が用意されているスポーツゲームを使い、LTE回線経由で通信対戦というデモでは、遅延もなくリアルタイムで動きの激しいスポーツゲームの対戦がプレーできていました。
日本よりもひと足早く次世代通信端末のブームが来ている韓国。日本も韓国並みの盛り上がりを期待したいですね!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう