『Halo』と並び、Xbox 360を代表するシリーズであるTPSの『Gears of War』。その最新作『Gears of War 3』が9月22日に世界同時発売されるのに合わせて、エグゼクティブプロデューサーであるChristopher Kimmell氏が来日。シリーズ三部作の最後を飾る『Gears of War 3』について話を伺った。
『Gears of War 3』における新要素はどこでしょうか
本作では、さまざまな人に遊んでもらえるように、いままでの“ストーリーモード”、“対戦(マルチプレー)”、“HORDE”に加え、“BEAST”を新たに採用しています。“BEAST”では、人類(統一連合政府)側ではなく、敵軍である“ローカスト軍”となって戦う協力マルチプレーモードです。敵の波状攻撃を60秒以内にクリアーしていく、非常に早い展開のゲームです。そのため、短い時間の中でも、チームプレーを意識し作りになっています。
前作で話題になった協力プレーモードの“HORDE”は、今作で変化がありますか?
“HORDE”は、人類として1チーム5人で参加するタイプのゲームです。目的は、“敵の攻撃を防ぐ”ことと、“生き残る”ことです。“HORDE”には、お金の概念があり、敵のウェーブ(波状攻撃)の隙間の時間を使い、武器やバリアーの強化や修復でき、戦略的な判断も必要な重要な要素になっています。また、本作からボスも登場します。ボスは、10回のウェーブを守りきるたびに登場し、全50ウェーブあるため、ボスとの激戦を何度か繰り広げることになります。
協力マルチプレーの“BEAST”と“HORDE”の違いはどこにあるのでしょうか?
“HORDE”の方が、じっくりと腰を据えて遊ぶゲームスタイルになのに対して、“BEAST”の方は短時間も楽しめるゲームになってます。“BEAST”の方は、週末にしか遊べない人や、たまにしかプレーしないような、あまり時間をかけられない人でも十分に満足いくゲームになっています。
マルチプレーでの変更点はありますか?
「どうしたら、もっとオンラインゲームを楽しんでもらえるのか?」という観点から、マルチプレーヤーのマッチング部分を変更しています。オンラインのプレーヤーは、オンラインプレーの上級者である“ハードゲーマー”と、オンラインプレーは苦手だけれどもストーリーを楽しむ“カジュアルゲーマー”に大きく分けられます。そこで、『Gears of War 3』では、初心者の人でも楽しんでもらえるように、マルチプレーに“カジュアルモード”を用意しているのです。対戦が苦手な人でも、楽しめるようになっています。
また、マルチプレーの新モード“チームデスマッチ”では、ハードゲーマーとカジュアルゲーマーが、一緒に遊べるルールを採用しています。前作までは、対戦で倒されると次のマッチングまでゲームに参加できず見ているだけでしたが、チームデスマッチでは死んでも復活できます。チーム内に、死んでも良い回数が決まっており、その回数であれば何回やられても再度参戦できるのです。そのため、カジュアルゲーマーが、復活参戦でハードゲーマーを倒すチャンスも生まれるかもしれないのです。対戦の結果だけみると、ハードゲーマーがひとりで50人以上倒しているかもしれません。しかし、カジュアルゲーマーの目線では“ハードゲーマーを1度倒せた”というプレーの満足度が残るようなシステムになっており、各プレーヤーレベルでゲームを楽しむことができるようなシステムになっているのです。これは、「どうすればプレーヤーが離れずに、遊んでくれるのか」と、私たちがリサーチした結果から、導かれた新しいシステムでもあるのです。
物語も三部作の最後です。どのような展開になるのか、聞かせてください。
ストーリーモードは、壊滅的な被害を受けた前作から18ヵ月後から始まり、人類の宿敵“ローカスト”だけでなく、突然変異体である“ランベント”が出現する三つ巴の闘いが繰り広げられます。シリーズ初の女性キャラも、戦闘に参加し、三部作の最後に相応しい物語が楽しめますので、ぜひ多くの方に体験していただければと思います。
瓦礫などを利用し、敵とのポジショニングを牽制しあう、『Gears』シリーズならではの“カバーアクション”も健在。 |
シリーズの代表的な武器であり、TPS史に残る存在といえる“チェーンソー付きランサーアサルトライフル”ももちろん登場。 |
追い込まれていく統一連合政府は、ついに女性も戦場へ。『1』から登場しているアーニャが、マーカス達と一緒に戦う。 |
『Gears of War 3』デモムービー
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