単行本化記念企画の第2弾、TNSK先生インタビュー後半は、『時ドキ荘!』製作の苦労話などをお聞きしました。
『時ドキ荘!』ができるまで
村野(担当編集) では続いて、製作裏話などを。本作がTNSK先生初のマンガということでいいと思いますが、マンガを書き始めてみて、どうですか?楽しい?苦しい?
TNSK 正直どちらもあります。4コマで落としてさらに4本で落とすというのを毎週やってると軽く病んでくる時もあります(笑)でもよく言われることかもしれませんが、自分が100%感動していないと読む人には何も残らないと僕も思います。そういう意味では時々感動しながら描いてる時は描いてて良かったなあと思う瞬間です。時間空けると恥ずかしくなりますが…。あと神が降りてくるのをひたすら座禅しながら待つという感覚も体験しました。「漫画家さんが言ってた話は嘘じゃなかったんだ…」ってなりました。見せ方は日々勉強です。精進したいと思います。
村野 時ドキをお描きになる上で、今までいちばん苦労したのはどんなこと?
TNSK メインのストーリーに関わるお話を作る時ですね。そんなにこの単行本ではあからさまな触れ方をしている回は少ないですが。
村野 普段のほのぼのエピソードはそうでもない?
TNSK けっこう普通に暮らして面白いことが起きるエピソードは僕の中で全員キャラが立っているので、ショッピングモールに数人行ってもらうだけで何か勝手にしてくれるので割と楽です。
村野 4コマ漫画ということでの苦労はないですか?
TNSK 正直、連載をお受けしたときには、「4コマくらいなら…」って考えてた部分がなくもないです(笑)。でも、実際に進めていくと、4コマ漫画でストーリー漫画というのはあまりポピュラーな手法ではないのでずっと試行錯誤していますし、メインのストーリーに絡む回だと、「4コマで落とす+4本で落とす+物語を進める」ということになって僕が近所のマクドナルドで唸りまくることになります(笑)。
村野 では、ズバリ単行本 の見どころ、または見てほしいところは?
TNSK 今回の単行本では、共同体としての時間荘を見てほしいですね。元々、近所散歩していてボロッボロのアパートから女子大生とか出てきたらキュンとするかも!から始まったのでそのギャップというか…。ここに住みたいなあと思っていただけるとすごい嬉しいです。
村野 なかなか楽しそうですよね、時間荘の生活は。でも、あれだけかわいい女の子たちのなかに一人でいるキツネさんの精神力に感服します(笑)。今でも奥さんLOVEなんですかね。
これからの『時ドキ荘!』
村野 では、今後、『時ドキ荘!』はどうなっていくのでしょう?
TNSK のんびりほのぼの進んでいる時ドキ荘ですが、進んでいるということはちゃん時計の針は動いています。このひとときが永遠ではないことを時間荘の人々は少しずつ知って、少しずつ理解していくのだと思います。それがどんな形になるとしてもです。
村野 なかなか含みがありますね。『時ドキ荘!』では、ちょっとずつ、住人達の過去が明らかになっていってますね。最近では、キツネさんのお面の謎や、ヒメちゃんの出生が明かされました。アキの天才性の秘密や、イリーナの過去も語られてますね。そんなふうに、少しずつ過去が見え、少しずつ未来へつながっていくという感じでしょうか。タイムマシンを題材にした、「時間」を扱ったお話らしい演出ですね。
少しずつ明らかになっていく住人達の過去。それぞれの問題を抱える彼らの求めているものは・・・。
村野 それでは最後に、ファンのみなさんに一言お願いします。
TNSK 本当にお待たせしました!こんなに待っていただけて感謝しかありません。いつも読んでくれている方々もこの場を借りて御礼申し上げます!ありがとうございます!これからも時間荘の住人達を生温かい目で見守ってくれると嬉しいです。
いかがでしたでしょうか? 今回のインタビューを通して、さらに『時ドキ荘!』を楽しむためのヒントを見つけられたでしょうか? お楽しみの単行本は9月27日発売です! すでにAmazonでの予約も開始されております。ぜひ、読んでみてくださいね!
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