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カレーは脳にイイ!? 『カレー再発見フォーラム』に行ってきた!

2011年07月28日 15時00分更新

 7月26日に行なわれた『第10回 カレー再発見フォーラム』。「そもそもカレー再発見フォーラムって何なの?」という感じですが、1999年に発足しており、「インドを故郷としながらも日本で独自の食文化を築いているカレーの文化や伝承などを科学的な視点で捉え直し、現代に適したカレーの価値を再発見する」というマジメな目的をもっているそうです。

第10回カレー再発見フォーラム

 記念すべき第10回となる今回は、自身もカレー好きを公言する脳科学者の茂木健一郎氏が登場。ツイッターを通じたネット調査の結果や脳科学の実験結果などを踏まえて、「脳科学からみたカレーの可能性」をテーマに講演を行ないました。

第10回カレー再発見フォーラム

 いろいろな話題の出た講演でしたが、もっとも興味深かったのは、「カレーの香りをかぐ+食べたときに、脳の中の“背外側前頭前皮質”という部位の活動が活発になった」という実験結果。この背外側前頭前皮質は“脳の司令塔”とも言える存在で、集中力をアップさせたり作業の効率を上げるのに関与しているそうです。つまり、カレーを食べてから仕事をするとはかどるってこと?

第10回カレー再発見フォーラム

 茂木氏からは「カレーを食べるとIQが7アップする」なんていう発言も飛び出しましたが、これはメディア向けにサービスした“わかりやすい”数値。さまざまな留意点が付けられた参考(換算)数値であり、カレーを食べさせたから子供のテストの成績がアップする、ということではありませんのでご注意を。ただ、今回の実験自体は、株式会社センタンという脳科学・認知神経科学の高度な専門知識をもったシンクタンクが協力しており、そのプロセスと結果は信頼できるものと言えそうです。

第10回カレー再発見フォーラム

 茂木氏の講演のあとは、八塩圭子氏(フリーアナウンサー/学習院大学経済学部経営学科特別客員教授)と鳴神寿彦氏(ハウス食品株式会社ソマテックセンター・スパイス研究室長)が加わり、3者によるカレー対談。「カレーは多様性のある食べ物で、脳は多様性が好き」(茂木氏)とか、「さまざまなスパイスが溶け込んでいるカレーは、いろんな食材を受け止める包容力をもつ」(鳴神氏)といった発言の応酬が続き、あっという間に時間終了となりました。

第10回カレー再発見フォーラム
第10回カレー再発見フォーラム

 さてさて、約1時間にもわたってカレーの話ばかりを聞かされると、やっぱり食べたくなっちゃいますよね、カレー。そんな心情を察してか、会場にはハウス食品の提供によるカレーが用意されていました!

第10回カレー再発見フォーラム

 しかも、「ハウスバーモントカレーを使ったなすとトマトのカレー」と「ハウスジャワカレーを使ったビーフカレー」の2種類。カレーが美味しくなるお米『華麗舞』が使用されており、どちらも美味い! デザートのフルーチェともども、美味しくいただきました。ごちそうさまでした~!

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