2基のGPUをひとつの基板に搭載しているのが”2GPU”グラボだ。本モデルはRADEON HD6870を2基搭載するマルチGPU動作可能なハイエンドグラボ。1GPUとして最上位にあたるRADEON HD6970×1基のグラボと比較したところ、高負荷時の消費電力はHD6870×2基の『AX6870X2 2GBD5-2DH』が約390ワット、HD6970×1枚が約250ワットとなった。数字の上では、HD6970グラボを2枚で使うより電力消費が少ない。また、ヒートパイプを多用しているため、長時間使用しても熱くなりにくく、発熱面でも合格といえるだろう。
↑2つのファンとヒートパイプの多用で長時間使用でも基板が熱くなりにくい。 |
↑出力端子はHDMI、DVI×2、ミニディスプレーポート×2を搭載。 |
気になる性能だが、FPSゲーム『クライシス2』のベンチマーク結果はHD6970×1枚の約1.5倍という好結果。『3DMark11』のベンチ結果も『AX6870X2 2GBD5-2DH』が上回っていた。
AX6870X2 2GBD5-2DH(HD6870×2) | RADEON HD6970 | |
『クライシス2』ベンチマーク結果(画質設定“Ultimate”、DX11モードで計測) | 49fps | 32.1fps |
『3DMark11』ベンチマーク結果(Extremeモードで計測) | 2729 | 1810 |
●編集部 田中のココがポイント!
HD6970×2枚で組む場合、1枚の実売価格が3万4000円前後になるので、費用は安く見積もっても約6万円台半ば。最初から2GPUを考えているなら、コストパフォーマンスに優れた、HD6870×2基搭載の本モデルがオススメだ!
『AX6870X2 2GBD5-2DH』
●PoweColor(販売 CFD販売)
実売価格 4万8000円前後
<SPEC>
GPU RADEON HD6870×2
コアクロック 900MHz
メモリークロック 1050MHz
ビデオメモリー 2GB GDDR5
インターフェース PCI Express×16
出力端子 HDMI、DVI×2、ミニディスプレーポート×2
本体サイズ 304(W)×111.2(H)×38(D)mm
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