7月20日に発売されるOVA『Baby Princess 3Dぱらだいす0<ラブ>』の発売に先駆け、7月9日から15日の“一週間限定レイトショー”が新宿バルト9と大阪梅田ブルク7で上映されました。その楽日にあたる15日、新宿バルト9で行われた上映会と舞台挨拶の模様をレポート!
『Baby Princess』こと“べびプリ”は『電撃G’sマガジン』で連載中の読者参加型コンテンツ。主人公(陽太郎)と新しく暮らすことになった19人姉妹が織り成す物語で、上は大学生の姉から下は0歳児の妹まで1歳刻みでヒロイン(家族ですけど)が多数登場する作品です。
舞台挨拶の前にまずは『Baby Princess 3Dぱらだいす0<ラブ>』本編の視聴から。本作のストーリーは陽太郎が19姉妹達のプロモーションビデオを撮影するカメラマンとして家族旅行に出かけ、水着アリ、温泉アリのドタバタ旅行記。ヒロイン達の可愛さや陽太郎を振り回す言動など、べびプリの魅力が詰まった作品になっています。
↑『Baby Princess 3Dぱらだいす0<ラブ>』公式サイト。 |
しかもタイトルに『3Dぱらだいす』とあるとおり、本作は“世界初の2Dの美少女3Dアニメーション”なのですよ! 作成時から3D公開を前提とした画面構図なのはもちろん、キュー・テックの2D→3D化技術を用いてキャラクターの髪や体、背景など細かくレイヤー分けされたネイティブ3D作品なので飛び出し感や奥行き感はハンパないです。特に大家族が住む部屋の広大さやヒロインの身体のボリュームなどは3D作品でしか表現できない空気感・距離感があるので要チェキです。
また、作品中でははっきりと”どこ”とは言及していませんが、家族旅行で訪問した駅や旅館は現実の場所とリンクしてるので、よーく背景を見て舞台訪問(聖地巡礼)してみるのも作品の楽しみかたとしてはアリですね。(※ネタバレすると群馬県の水上、宝川温泉です)
本編を鑑賞したのち、舞台挨拶に内田彩さん(5女・蛍役)、藤田咲さん(6女・氷柱役)、三森すずこさん(10女・星花役)、桑谷夏子さん(ママ役)が登場。作品に対する思いをトークセッション形式で語ってくれました。
――担当したキャラクターの紹介をお願いします。
内田さん「5女の蛍はふわ~んとして家庭的な、チビッ子の面倒を甲斐甲斐しく見たり、コスプレ衣装を作って着せて楽しんでニコニコするような、やさしい女の子です。」
藤田さん「氷柱は名前のとおりツンツンした女の子で、主人公を下僕呼ばわりしてしまう、そんな子です。裏を返すとポワポワした18人の姉妹に代わって家庭を守っていくぞという正義感の表われから、仕方なく主人公にツンツンしているんですよ。」
三森さん「星花ちゃんは小学生なんですが三国志マニア。最初に絵だけ見たときはヤンチャだと思っていたら違っていて、頭の切れる優秀な女の子ですね。セリフやガヤ声に三国志ネタが入るのですが、私は三国志にうとくてですね……わかる範囲で頑張ってみました。」
桑谷さん「ママは19人の子供を生んだ奇跡の人です。演じる上でおもしろい設定や裏話はたくさん聞いているのですが、言いたくても言えないんですよ(笑)。」
――3D版はご覧になりましたか?
全員「まだ見ていないんですよ……」
桑谷さん「本当は今日、会場の皆さんと一緒に見てから壇上に上がる予定でしたが、ありがたいことに全席埋まってしまい「無理です」と言われてしまいました。なので大スクリーンで見ることなく……。」
――では2D版の感想はいかがでしたか?
内田さん「普段は自分の演技どうだったかな? など考えて見るのですが、そういうのを考えるより前に面白いな~と感じました。もう内容がわかっているのに笑ってしまうシーンが多くて、あーちゃん(19女・あさひ)を放り投げるシーンなどケラケラ笑ってました。あと作品に登場する温泉地が私の出身地(群馬県)で、それを発見して一人で嬉しくなっていました。作品を見てぜひ群馬県に遊びに来てください。(※実は監督も地元だそうです。同郷!)」
三森さん「“大人のべびプリ”というお色気シーンが大好きになってしまい、そこだけ巻き戻して見ていました。うわーいおっぱい! これ3Dで見たらどれだけ飛び出すんだろって(笑)。今日の巨大スクリーンで飛び出るおっぱいが見られなかったのが悔やまれますね。」
藤田さん「その“大人のべびプリ”シーンのタイトルコールは大人の姉妹しか声をいれてないんですよ。年齢制限があって小さい子はコールに声を入れてないんです。もちろん氷柱の声は入ってますよ!
――でも氷柱は(お色気的に)3Dに向かないキャラですよね?
藤田さん「まあそう……いやでも需要あるはずです!願望もありますが、私の氷柱はお尻推しです!」
――ヒロインが19人もいる中で各キャラの特徴を出すポイントはどのあたりでしたか?
内田さん「蛍は優しい子なのであまり前に出ないように、ワーっと喋るときも一歩引いて奥ゆかしく「自分よりみんなが」という点を大事にしました。」
藤田さん「氷柱はキャラが立っていたのでこれ以上は(笑)。ピンチでも主人公に対して名前で呼ばず「助けに来てくれたのね下僕!」というセリフが彼女らしくて大好きです。」
三森さん「小さい子を演じるとどんどんヤンチャになってしまい「頭が悪そうに聞こえます」と言われてしまって。「もっと頭が切れる感じに」という注文をよく受けました。」
桑谷さん「ママはどれだけ存在を消せるかです、かわいい19人の姉妹がいるので。」
――もし次回作があればどんなシーンを見たいですか?
内田さん「蛍はコスプレが好きなので、戦隊モノのパロディーをやりたいと思ってると思うんですよ、きっと。長男やママの分を含めた家族全員分の衣装を作ってね(笑)。」
藤田さん「氷柱は脳科学者を目指すくらい頭いいので、学園モノで頭のいいところを披露したいですね。彼女だけ特進クラスなので制服が違うんですよ、そのエピソードを見せたいですね。お色気ないので頭で頑張ります。」
三森さん「せっかく大家族なので運動会とかできたらいいですね。体操着とブルマを着て、走ると揺れるおっぱいみたいな(笑)。もちろん3D映像でたくさん走ってもらいたいです。」
桑谷さん「どういうお話が見たいというよりも、クオリティが高い作品なのでもっと長く見てみたいなと思いました。2時間くらい? そうすればもっと一人一人にスポットが当たったかなと。」
――最後に、会場に来てくれたみなさんに一言ずつメッセージをどうぞ!
内田さん「上映会のチケットが即完売されたということで、ファンの皆さまの愛を感じておりました。ぜひこれから19人の姉妹、そしてママを長男として21人をよろしくお願いします。」
藤田さん「こんなにもトゥルー長男(熱烈なファン)が集まってくれて本当に嬉しいです。13回行ったレイトショーすべて来てくれてくれた方もいるそうで、そういうふうにファン全員に支えられた作品だと思いました。」
三森さん「なにしろいっぱい女の子がでる作品なので。おっぱいじゃないですよ。今日見ただけだと見つけられなかった女の子がいるかもしれないので、ぜひブルーレイやDVDでチェックしてお気に入りの子を見つけてくださいね。」
桑谷さん「今日は世界的に有名な映画が日本公開初日で映画館も大わらわでしたが、べびプリの上映会に来てくださって本当にありがとうございました。ブルーレイやDVDは一時停止などで楽しんでいただければと思います。本日はありがとうございました。」
●商品情報
OVA『Baby Princess 3Dぱらだいす0<ラブ>』
発売中(2011年7月20日発売)
【Blu-ray Disc】3D本編&2D本編セット ※3D映像はブルーレイ版のみ収録です
初回限定特典:トゥルー長男アフレコセット
SBS方式/1話30分収録/6300円(税込)
【DVD】2D本編収録
特典:19人姉妹メッセージカード
1話30分収録/3675円(税込)
OVA『Baby Princess 3Dぱらだいす0<ラブ>』公式サイト
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さて、ここからは私、千駄木の個人的感想になりますが、今回の『Baby Princess 3Dぱらだいす0<ラブ>』を100パーセント楽しむにはぜひ、原作を観ておくことをオススメしますよ!
もちろん原作を知らなくても「可愛い女の子がたくさん出てきて、3Dでスゲーなー」と楽しめる作品ではあるのですが、各所に登場する小動物たちはいったい何者? なんで氷柱と綿雪はいつも一緒に行動しているの? なんて部分は原作を知らないと疑問に感じることでしょう。
そして原作ファンほど「べびプリは決して女の子の可愛さだけが魅力じゃない」と強く感じるところ。19人の姉妹がそれぞれ家族の一員、そして身近な異性として接する中で変化する心情描写が本作品の真髄だよね!
というわけでべびプリに興味が沸いてきた、ブルーレイ/DVDをとことん楽しみたい人は原作ノベル、もしくはほぼ毎日更新される姉妹たちの日記(ブログ)を読んでみるといいよ!
書き下ろしノベルは電撃文庫より7巻まで発売中
http://gs.dengeki.com/suteki/item/
姉妹たちの日記ブログ『WHOLE SWEET LIFE』は本当におすすめ。
連載開始(2007年12月)からのバックナンバーも全部読めますよ。
http://gs.dengeki.com/suteki/blog/
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