6月初めに行なわれたCOMPUTEX2011の中で、グラボ好きがもっとも注目したのは『N580GTX Lightning XE』じゃないでしょうか?
PCの電源を付けるたびにファンが逆回転するため、ほこりが付きにくいという“Dust Removal Technology”を採用したこの製品。
どんな仕組みなのか実際に見てみたくなり、入手しちゃいました。
ということで、起動時の動きをがんばって写真に撮ってみました。
まずは、電源をオン。
逆回転中は、ファン奥のLEDが消灯。まず向かって左のファン1基だけが通常の回転に戻りLEDが付きます。
続いて右側のファンが逆回転を終え、通常の回転に戻る瞬間をパシャリ。実際に見ると、ちょっとコミカルな動きですね。メカ好きにはたまらない機構ですなあ。
映像出力端子はDVI×2、HDMI、DisplayPortで、補助電源は8ピン×2基が必要です。
GTX580のリファレンスモデルに準拠したZOTAC『ZT-50101-10P』と比較しました。
ボード長は305ミリとZT-50101-10Pより約40ミリほど長いので、使えるPCケースを選びそう。
オーバークロックモデルなので、性能も若干アップ。
N580GTX Lightning XE | ZT-50101-10P | |
コアクロック | 832MHz | 772 MHz |
メモリークロック | 4200MHz | 4008 MHz |
メモリー容量 | 3072MB GDDR5 | 1536MB GDDR5 |
驚いたのは、GPUクーラーの冷却性能の高さ。もともと、MSIの“Twin Frozr”シリーズはよく冷えることで人気でしたが、本機種では新設計の“Twin Frozr Ⅲ”を採用しています。
『FurMark』でGPUに極端な負荷をかけたところ、ZT-50101-10Pは73度だったのに対して、N580GTX Lightning XEは61度。シロッコファンタイプの前者はやや不利な面もありますが、冷やすために風量を稼ぐ必要があり、かなりの熱風が吹き出していました。その点、後者は低回転で静か、熱風もほとんど感じませんでした。
GeForce GTX580搭載グラボとしては、実売価格が7万円に近いのでかなりお高いです。しかし、全世界規模でも生産数が少ないという情報もあり、実際に国内でも流通している数は少ないです。グラボマニアなら迷わず買うべき!
『N580GTX Lightning XE』
●MSIコンピューター
実売価格 6万9000円前後
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