デスクトップ向けLlano対応チップセット“A75”採用マザーが登場

2011年06月27日 13時01分更新

　AMDのメインストリームAPU、Aシリーズ。そのデスクトップ向けチップセット採用マザーボードが発表された。Aシリーズ対応チップセットは“A75”と“A55”で、CPUソケット名は“FM1”、CPUクーラーはAM3＋と互換性がある。いずれも、ミドルレンジのRADEONと連携動作する“Dual Graphics Technology”（以下、デュアルグラフィックス）に対応する。

　“A75”はSATA3（6GBps）×6ポートとUSB3.0×4ポートをネイティブでサポートする。廉価版の“A55”はUSB3.0をサポートせず、A55採用マザーは現時点でいずれのメーカーも発表していない。以下で紹介するマザーボードはすべて、A75チップセット採用モデルだ。

ギガバイト


GA-A75-UD4H
↑PCIエクスプレス×16を2レーン（内部は×16と×8）備え、クロスファイアに対応するATX。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン、ディスプレーポート。実売価格は1万4000円前後。

GA-A75-D3H

↑PCIエクスプレス×16を2レーン（内部は×16と×4）備えるATX。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン。実売価格は1万2000円前後。


GA-A75M-UD2H
↑マイクロATXでPCIエクスプレス×16を2レーン（内部は×16と×4）備える。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン、ディスプレーポート。予想実売価格は1万2000円前後。

GA-A75M-D2H

↑マイクロATXでPCIエクスプレス×16を2レーン（内部は×16と×4）搭載。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン。メモリーが2スロットで、予想実売価格は1万円前後。

　ギガバイト製品は本日から順次発売。ウェブサイトの製品紹介ページでは、まだAMDから公式アナウンスされていないデスクトップ向けAシリーズの型番を掲載している。プレスリリースによると、A8-3850というモデルをオーバークロックすると3DMark VantageでP6000スコアーの性能。標準クロック時から1.5倍の3D性能アップだ。

ASRock


A75 Extreme6
↑PCIエクスプレス×16を3レーン（内部は×16、×8、×4）備え、クロスファイアに対応するATX。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン。予想実売価格は1万6500円前後。


A75 Pro4
↑PCIエクスプレス×16を2レーン（内部は×16と×4）備え、クロスファイアに対応するATX。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン。予想実売価格は1万3500円前後。

A75 Pro4-M

↑マイクロATXでPCIエクスプレス×16を2レーン（内部は×16と×4）備え、クロスファイアに対応。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン。予想実売価格は1万2000円前後。


A75M
↑マイクロATXでPCIエクスプレス×16は1レーン。映像出力端子はHDMIとD-Sub15ピンのみ。メモリーは2スロットで予想実売価格は9500円前後。

A75M-HVS

↑マイクロATXでPCIエクスプレス×16は1レーンで、メモリーは2スロット。映像出力端子はHDMIとD-Sub15ピン。予想実売価格は8000円前後と最安のエントリーモデルだ。

　ASRock製マザーは7月1日発売。ディスプレーポートを搭載せず、エントリークラスではDVIすら省いた割り切った仕様でとてもお手ごろ。製品紹介ページでは、デュアルグラフィックスの性能に言及している。2.4GHz駆動のLlanoとRADEON HD6670連携動作時は3DMark11でP2458スコアーと、Llano（2.4GHz）内蔵GPU単体時のP1079スコアーの2倍以上だ。

　ちなみにギガバイトのウェブサイトにある情報と照らし合わせると、このLlano（2.4GHz）はA8-3800という型番になり、A8-3850（2.9GHz）の下位モデルということになる。

MSIコンピューター


A75MA-G55
↑PCIエクスプレス×16を2レーン備えるマイクロATX。映像出力端子はDVI、HDMI、D-Sub15ピン。予想実売価格は1万円前後。