ニンテンドー3DSで釣りゲームがリリースラッシュ！ ……なのはナゼ？

2011年06月18日 22時29分更新

　ニンテンドーeショップでゲームボーイタイトルも購入可能になるなど、いよいよ機能が充実してきたニンテンドー3DS。これから発売のタイトルにも期待ですが、そのラインアップを見ていると、あることに気づきます。「釣りゲーム多いよね？」。
　現在3DSの釣りゲームは計4本。6月発売2本、発売日未定が2本ですが、実は未定の2本も以前は6月と7月に発売を予定していました。さすがにユーザーの食い合いを嫌ったのか、それとも別の要因か、発売日を変更。そんな空前の釣りゲームラッシュなのです。まずはその4本を軽く紹介します。


FISH ON（アスキー･メディアワークス　発売中 5040円）
数多くの釣りゲームを手がけてきたシムスが開発を担当。定番のトーナメントモードなどのほかに、3D表示でゆっくり魚を眺められる“水中鑑賞モード”を搭載している。


Fishing 3D（ディースリー･パブリッシャー発売日･価格未定）
巨大な湖“レイク･サンライズ”でのバスフィッシングが楽しめる。トーナメントで上位に入賞すると、攻略可能なエリアが増加。プレイヤーキャラの髪形や服装などのカスタマイズも可能だ。


Fish Eyes 3D（マーベラスエンターテイメント 6月23日発売 3990円）
1作目は'96年にプレイステーションで発売された老舗の釣りゲーム。バスフィッシングだけでなく、磯や入江といったステージでマアジやクロダイを狙う海釣りも楽しめる。


スーパーブラックバス 3Dファイト（スターフィッシュ･エスディ発売日未定 5040円）
手首のスナップでキャストの飛距離、本体の傾きでロッドの動きを調整するなど、直感的な操作がウリ。バスやヤマメのほか、マーレーコッドなどの巨大魚も登場する。

　ではなぜこんなに釣りゲームが3DSでリリースされるのか？　ということで、『FISH ON』のプロデューサー、宮下知幸さんに聞いてみました。

●なぜ釣りゲームを出そうと思ったのですか？
　据え置き型ゲームのリアルなフィッシング体験が、ニンテンドー3DSの発売によって携帯ゲーム機でも体験してもらえるかと思ったからです。カンタンにいえば、飛び出す感覚が釣りゲームにマッチしているということです。


FISH ON（アスキー･メディアワークス　発売中 5040円）
数多くの釣りゲームを手がけてきたシムスが開発を担当。定番のトーナメントモードなどのほかに、3D表示でゆっくり魚を眺められる“水中鑑賞モード”を搭載している。

●3DSで釣りゲームのラッシュ起きている理由は何だと思いますか？
　釣りに向かないシーズンや、仕事で釣りに行けないときの通勤中など、場所や時間を選ばずリアルなフィッシング体験ができるからじゃないでしょうか。据え置き型はもちろん、いままでの携帯ゲーム機でも味わえなかった感覚ですから。



ちょっと時間ができても、本格的に釣りが楽しめる場所まで行くのは大変。『FISH ON』は水門や岩場など、多彩な場所での釣りが楽しめます。

●6月に釣りゲームの発売日が集中していましたが、予想してました？
　予想外でした（苦笑）。みなさん考えることは同じなのかなーと。ライバルが多い分、販売的には厳しくなりますけど、日本では下火になりつつあった釣りゲームというジャンルが脚光を浴びてくれれば、それはそれで嬉しいです！

●これだけ釣りゲームが出るなかで、『FISH ON』にしかない魅力って何でしょうか？
　見た目では分かりづらいのですが、バス（魚）のＡＩです。一緒に開発していただいているシムスさんは、ゲームセンターのきょう体型ゲームのころからフィッシングゲームに携わってきました。このため、バス（魚）の動きは他社と比べて、リアルだと自負しています。何せ、会社でバスを飼ってしまうぐらいですから……。



『FISH ON』ではフロリダ･ラージマウス･バスやトラウト、キングサーモンなどがターゲット。魚の気を引くルアーの動かし方などを覚えれば、本物の釣りでも役立つ!?