ソニーが秋頃の発売を見込む、Android 3.0搭載タブレット端末『Sony Tablet』の2機種。
スタンダードモデル『S1(コードネーム)』と、2画面折りたたみの『S2(コードネーム)』の試作品を触る機会に恵まれました。
まだ細かい仕様やアプリは発表できる段階にないとのことですが、触れた範囲でファーストインプレッションをお届けします。
Sony Tablet S2
折りたたみ形のS2は、5.5インチ(1024×480ドット)液晶を2枚搭載。ディスプレーを開くことで7.2インチ(1024×960ドット)相当のタブレット端末として操作できます。
通常は2つの液晶を合わせて1画面と見なされるので、ブラウザーやマップは2画面に渡って大きく表示されます。
折りたたんだ状態のサイズはPSPをやや厚くした程度。重量も現行の700グラム前後するタブレット端末よりは軽く、ちょっと重いケータイゲーム機といったところ。これなら、ポーチなど小さいカバンで気軽に持ち歩けそうです。
もちろん、2画面を活かした文字入力に対応するほか、2画面用にチューニングされたアプリも搭載。
音楽や電子書籍などの配信サービスのコンテンツや情報を管理するポータルアプリ“Favorite”では、下画面のサムネイルを選択すると上画面にコンテンツの内容が表示されます。
電子書籍リーダーは、本体を縦向きに持つことで実際の書籍のように閲覧することも可能です。
気になるPlayStation Suite対応ゲームの操作性ですが、上画面にゲーム画面、下画面にコントローラーが表示されます。タッチパネル操作に対する反応がチューニングされていることもあり、操作に対するラグがほとんどなく、アクションゲームも自然にプレイできました。
側面写真を見ると楕円形をしているように見えますが、実際の本体下部は台形状で机の上にしっかり置けます。後ろ側に倒れてしまうこともありません。机の上に置いたまま動画を視聴したり、QWERTYキーボードでの入力も楽に行なえます。
Sony Tablet S1
もうひとつのS1は、広視野角の9.4インチ(1280×800ドット)液晶を搭載したオーソドックスなタブレット端末。
本体の片側を厚くして重心を偏らせることで、片手でもしっかりと握りやすい形状になっています。実際、持ったときの安定感は一般的なタブレット端末と比べてかなり高く、重量も軽く感じました。
横向きに持った場合も、手のひらでしっかりと支えやすい形状になっています。これなら電子書籍を長時間読んでいても疲れにくそうです。
ファイルブックや書籍を思わせるデザインを採用しており、外出先でもあまり好奇の目にさらされることなく自然と使えるのではないでしょうか。本体背面の黒い模様は滑り止めとなっており、実用性も高いです。
メニュー画面や各種アプリの操作方法はAndroid3.0標準のものを採用。アプリはS2と同じく、各種配信サービスの最新情報を表示する“Favorite”や、各種SNSサービスの管理アプリ、QriocityやReader、PlayStation Suiteの配信アプリも搭載しています。
S1ならではの機能として、赤外線ポートを搭載。同社製のテレビBRAVIAのコントロールアプリも搭載されていました。
ちなみにゲームの操作性ですが、S1の場合は横向きで操作し、画面の左右にコントローラーが表示されます。先日任天堂から発表された『Wii U』のコントローラー風に持って操作することになります。
実際の操作感ですが、S2と同様にタッチパネルの反応が良好でアクションゲームも快適にプレイできました。持ったときの安定感が高いうえ、大画面なことから、ゲーム目当てで購入しても満足できそうです。
総括
まだ発売まで少々期間のあるSony Tabletですが、実際の携帯性や持ったときの使い勝手、もちろんデザインについてもかなり考え抜かれた完成度の高い端末になりそうです。
これから各社からタブレット端末が複数発売されますが、このSony Tabletまで待つ価値はあるのではないでしょうか?
Sony Tablet
発売日:2011年秋以降
価格:未定
ニュースリリース
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