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ThinkPadを愛するユーザーが大集結! 第2回大和魂ミーティング

2011年05月19日 00時27分更新

 すでにみやの編集ちょがダラダラレポートしているとおり、5月17日、ThinkPadのブランニューモデル『X1』の発表会がありました。ThinkPadらしからぬスリムなデザインと、ThinkPad伝統の堅牢性を兼ね備えた、大和研究所(所在地は大和市から横浜市に引っ越しましたが、正式に名称として残りました)の意欲作です。

 実は発表会があった日の夜、レノボは、こよなくThinkPadを愛する人々を六本木に集めて、『第2回 ThinkPad 大和魂ミーティング』を開催しました。「ThinkPadラブなヤツ、行ってくれば?(半笑い)」という生温かい声をかけられ、「ええ、行ってきますとも!」と元気よく校了作業をほっぽり出して行って参りました。

yamato_damashii
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 会場は東京・六本木ヒルズ森タワーの40階。会場に入ると、大量のX1(バラバラにばらされたやつも含む)をはじめ、さまざまなThinkPadを並べ、ユーザーがタッチ&トライできるようになっていました。今回のX1とは関係ありませんが、超高速起動を実現する『Rapid Boot Extreme』のデモも見られました(現在、T420sの海外モデルの一部で採用。日本の発売時期は未定。X1は通常の『Rapid Boot 1.0』対応です。将来的にはExtreme対応モデルが登場しそうですが)。大和研究所のスタッフがユーザーから浴びせられる“濃ゆい”質問や意見に、懇切丁寧に答えている姿が印象的でした。

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 会が始まると、まずステージにX1の製品開発統括を担当した田保光雄氏が登壇。X1の特徴や開発にまつわる苦労話を紹介してくれました。要約させていただくと「堅牢性と高性能を確保しつつ薄くするために地道にあらゆる工夫をした」ってところでしょうか。田保さんは解説中、堅牢性を示すため、駆動中のX1をおもむろに閉じると、床から30センチくらいの高さから落っことし、さらに乗って踏みつけるというデモを敢行。再び開いたX1は何事もなかったように動いていました。

yamato_damashii
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 会場は「おおぉ」という声。ThinkPadといえばトーチャー(拷問)テストが有名ですが、やはり自分のThinkPadではできないなぁ。X1は、今までのThinkPadに比べても、最高レベルで頑丈らしいです。これより薄い他社製ノートもありますが、これくらい薄くて、これだけ丈夫なら文句なしです。

 しかも、CPUは“通常電圧版”のコアi5-2520M。通常電圧版というだけで、低電圧版を積むX301の2~3倍のパフォーマンスが出るそうです。通常電圧版のCPUを薄型ノートに積むには、熱の問題が立ちはだかるらしいんですが、X1では超薄型の冷却ファンを開発して対応。ふくろうの羽をヒントに開発されたThinkPadの“ふくろうファン”もこれで第5世代となりました。冷却性能に余裕があるおかげで、コアiの通常のターボモードに加え、より長時間ターボブーストできる“ターボブースト+(プラス)”モードで動作可能! 「1クラス上のCPUの性能が安く手に入るようなもの」(田保さん)ってことですわ。しかも、バッテリーは急速充電(30分で80パーセント充電が可能)に対応します。なんか欲しいかも!!

 続いて、ThinkVantage Technology(ThinkPadの付属ユーティリティーソフト群)の最新テクノロジーについて、開発者の今井拓水氏、塚本泰史氏が解説。節電が話題になり、かつてThinkPadに用意されていた“ピークシフト”機能が脚光を浴びましたね。当時はあまり実用的ではなかったようですが、復活したものはハードの進歩もありとても有効なのだそうです。ほかにも、たとえばバッテリーの管理ひとつとっても、どう運用するとバッテリー寿命が延びるかなど、さまざまな研究とそのフィードバックが生かされてるとのこと。ThinkPadユーザーは、ありがたく活用しましょう。

 ちなみに、質疑応答の時間には、とあるユーザーから「最近の『Access Connections』(ネットワーク接続を管理する付属ユーティリティーソフト)は不安定な気がする」との質問(?)が。会場では拍手が起こるなど、ThinkPadユーザーの愛のムチが飛ぶ場面もありました。TVTの開発者は、いまが最善とは考えていないので、今後も引き続き改良に取り組んでいくと真摯に答えていました。

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 そのほか、ユーザー2名による『最高級のThinkPad』と題した、これまたThinkPadへの熱い思い入れがこもったプレゼンテーションなども実施。やっぱりレガシーポートも搭載してほしいとか、7段配列のキーボードじゃないとヤだ(笑)とか、キータッチを3段階に変更可能にしてほしいとか、ThinkPadユーザーならではと思わずにいられない要望が出ていました。

 大きな愛があるゆえ、かようにThinkPadユーザーの製品に対する要望は厳しかったりするのですが、そんなユーザーさんたちに今回のX1はどう映ったんでしょうか。会の終了間際、手応えを田保さんに伺ってみました。

――ユーザーさんのX1への反応はどうですか? すぐ買ってもらえそうですか?


 反応は非常にいいですね。すぐに買っていただけるかどうかというのはまだわかりませんが(笑)、非常に好意的に受け取っていただけていると思います。

――どのあたりが評価されていますか?

 見た目の薄さと堅牢性の両立でしょうか。デモでもご覧いただきましたが、踏むくらいでは、全然問題ありません。カドから落としたときの耐衝撃性などもほかの機種に比べても強いですし。

――キーボードについての評判はどうですか?

 キーボードの評価は2つに分かれていますね。やはり7段にこだわる方もいらっしゃるので、ある意味、ちょっと冒険している部分もあるんですけれども。(アイソレーションタイプの形状については)Edgeでも採用していますが、それをより改善、最適化して、ミスタイプが減る形状に調整しています。フィーリングも今までのキーボード以上にこだわってつくっていますので、キーボード自体はとてもよくできていると思います。ただ、やはり従来の形状や7段配列にこだわるお客さまも多いので、そこは好みが分かれてしまうところなのかもしれません。

――アイソレーションタイプで7段配列というのは考えなかったんですか?

 検討はしました。ただ、なるべく出っ張りのないクリーンなデザインにしたかったというのと、ちょうどパームレストの下にバッテリーがあるんですが、その容量を確保するために6段にしたというのもあります。Edgeで採用している6段配列のキーボードが評価されているというのもありまして。

――今後、ほかのThinkPadでこのタイプのキーボードが採用される可能性は?

 モデルによってはあるかもしれません。


 その場でX1を触っているユーザーさんの感触を聞いても、まずまず気に入ったという感想が目立ちました。やはり、ThinkPadの特徴である堅牢性が、薄さや性能と高いレベルで両立しているところを評価しているようですね。

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 堅牢性といえば、ディスプレーもすごいです。液晶を覆うガラスは“ゴリラガラス”(コーニング製)というもの。こいつの表面がとにかく硬いんです。ドライバーのとんがっているほうでガンガン突いたり、ギーギーひっかいてもキズひとつ付きません。はっきりいって、見たりやったりするほうが心臓に悪いです。レノボが用意したやや細めのドライバーに満足がいかなかったのか、ぶっとい“マイ”ドライバーを取り出して、ガンガンやるユーザーさんもいました。が、それでもキズは付きませんでした。

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 最後は、おのおのが持ち寄った愛機を手に記念撮影。“バタフライ”(ThinkPad 701C)をもってきた猛者もいましたよ!


おまけ

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おみやげのひと品。“PC Options”と書かれた、茶色い四角の封筒には何が入ってたと思います? このサイズに収まるオプションといったら。私はひと目見てピンときました(笑)。ヒントは赤くて丸いヤツです。

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