3Dカメラや3D対応パソコンを使わず、今あるカメラとパソコンでなんちゃって3D画像をつくってみよう。
●その1●
今あるコンデジで写真を2枚撮影し、3Dっぽい写真をつくる
普通のデジカメでも、被写体を中心にちょっとカメラ位置を横にずらして(あるいは横に少しだけ移動して)2枚撮影し、鉄板無料ソフト『ステレオフォトメーカー』で合成すると、3Dっぽい画像をつくることができる。試しに2枚撮影してみよう。
この2枚の写真が……
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ぷるぷるふるえて"ちょっと飛び出してるふうの写真に! ぉぉぉぅ
これは、鉄板無料ソフト『ステレオフォトメーカー』に取り込んで画像を調整し、GIFアニメとして保存したもの。ソフトを起動し、2枚の写真を読み込んだら、メニューから"簡単位置調整"を選択しよう。1枚目の写真と2枚目の写真が色違いで表示されるので、ここで中心人物などの位置と大きさが重なるように位置調整。大きさや角度、レンズによるゆがみなども調整できるので、張り切った結果位置がズレすぎてしまった写真でも、調整すればある程度観られるようになる。
調整後はそのまま"左右画像をアニメーションで保存"からGIFアニメ化し、ブラウザーで表示すればいい。上の写真のように手持ちで撮影すると、写真の撮り方によっては振れ幅が大きく見づらいため、きれいにつくりたいなら、三脚を使うといいだろう。
ちなみに、この方法は、3DSや3D対応デジカメで撮った立体写真を、非3D環境で立体的に見せたい場合にも活用できる。3D写真のフォーマット"MPOファイル"はもともと2枚の写真から構成されているので、『ステレオフォトメーカー』でMPOファイルを読み込み、アニメーション保存するだけでオーケー。
(C)2011 Nintendo
●その2●
昔撮影した写真に奥行きをつけ、3D写真をつくる
こちらは、カメラからの距離で写真を何層にも切り分け、少しずつずらしながら重ねることで立体感を表現する手法だ。ハンドクラフトのシャドウボックスにちょっと似ている。ちょっと根気は必要になるが、昔撮影した1枚の写真から疑似3D動画を作成できるので、自分の子供のころの写真素材をぐりぐり加工するのも楽しい。
フォトレタッチソフトを駆使してもできないことはないが、『サンデーフォトスタジオ』(シェアウェアの3000円)を使えばより簡単。
この1枚の写真が……
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ぬるぬると動いて奥行きができ、給料泥棒が手前に見える!
上の写真は、写真を14層に切り分けて立体を作り出し、作成したもの。一瞬大変そうだなぁと思ったかもしれないが、ペンで塗りつぶすだけで切り分けられるので、特別な知識がいらないところがうれしい。少しずつ塗りつぶしては動きをチェックする、みたいなこともできる。
以下はすべて1枚の写真から切り出して作成した画像(の一部)。
ちなみに切り分けたい部分からややはみ出すように塗ったほうがキレイに立体化される。
切り分け終わったらオプションメニューの“立体画像の保存”で、すこしずつ角度を変えて観た8枚の画像が生成される。これを『Giam』などでGIFアニメやムービーファイルに加工すれば、疑似3D画像の完成だ。
コツさえわかれば写真やイラスト、アスキーアートに至るまで、なんでも立体化できる。
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5月24日号(5月9日発売)の特集記事『2Dデジカメ写真・動画を3D化するっ!』では、3D対応PCで観るための2D→3D自動変換ソフトや、2D写真を3Dにして3DSで持ち歩く方法を紹介しています。家族の写真や動画を3D化して楽しみたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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