5月11日にニューアルバム『SUNNY』をリリースするテイ・トウワさん。『FLASH』、『BIG FUN』、そして今作『SUNNY』で3部作が完結。新作に対する思いを語っていただきました。なお、今週の週刊アスキーにはインタビューと共にプレイリスト、愛用品も紹介中。あわせてチェックしてみてください!!
© TAJIMA KAZUNALI for MILD inc. |
ハレのアルバムになった
テイ・トウワ 楽しいと思わないときにはつくらないというふうにしてみたんです。曲をつくり始める、生まれ出てくるときは、太陽や日差しが気持ちよくてルンルンするときだけにしようと。晴れの日が与える音への効果を形にしてみたかったんです。雨の日も雪の日も作業はしましたけど。僕の中では明るい日につくった、ハレのアルバムになりました。実際地震があって、世の中はいろいろと変わってしまったけれど……今の世の中にとっての、光になる1枚になってくれればいいと思います。
――今回のアルバム名『SUNNY』とは自然光のことですね。
テイ・トウワ そうです。グリーンエネルギー。前々作は『FLASH』で前作が『BIG FUN』と“エキゾチック三部作”となっているんですが、くしくも真逆のところに来てしまったと。“FLASH”は見えないから人工的な光を足すことでしょ。昔は眩しさをわざわざ必要としていたんです。でも今は自然光をサンサンと浴びて音を尖らすのではなく、彫刻のように丸める作業に時間をかけたいんです。
――自然光の中で人工美を追求ということでしょうか。
テイ・トウワ まだ聴いたことのない人工美の音楽をつくりたいんです。実態のないエキゾチックを目指しているというか。ググればわかる世の中でね。
ノンカテゴリーミュージック
――制作してあらためて見えたものとはなんでしょうか?
テイ・トウワ やっぱり光の与える効果がすごかった。それに音楽的な理論を飛び越えたところに音楽のおもしろさがあるなと。音の組み合わせや周波数、音色でメジャーなスケールじゃなくても明るく聴こえるとか。音楽って無尽蔵にありそうでいて、すべてのメロディーが出尽くしたといわれてるんです。その中で自分なりに聴いたことのない1枚をつくりたいんですよ。
――ジャンルレスな音だなとも。
テイ・トウワ クラブミュージックやハウスのくくりでもないし。家でつくってるからハウス?(笑)。ノンカテゴリーミュージック。NO WAVEですよね。「それでいいんだ」というのを逆におもしろがってもらえたらいいんだけど。もっと自分の音、これまでにない音を! という意識になってきたんだと思います。ない音なんてない! とは思っているんだけどそこは継続は力なりで、やってみないとわからない。長旅だけど、できあがったものを聴くと達成感はあります。これをお休みの日に布団を干しながら、ゆったりと聴いて、リラックスしてもらえたら最高だと思ってます。
【ニューアルバム】
TEI TOWAニューアルバム
『SUNNY』
晴れの日のためのハレの日の音楽
自然光のように聴くだけでふわりと暖かい何かに包まれるような幸福感あふれる楽曲が並ぶ新作。心に雨が降ってもこれで晴れるはず!
●2940円 ●5月11日発売 ●hug inc.
【プロフィール】
テイ・トウワ。DJ、アーティスト。1990年にDeee-Liteのメンバーとしてデビュー。1994年にソロ活動を開始。2010年に映像、電子書籍などの配信レーベルMACH をスタート。TOWA TEI “SUNNY”DJ TOUR 2011を開催中。
●http://www.towatei.com/
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